『夕焼けの穂高連峰』第28回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱伊藤商会 伊藤 裕康 氏
タワー・塔
横浜マリンタワー
岡村 明 氏 (㈱恵弘工業)
横浜マリンタワーは、神奈川県横浜市中区山下町にある横浜港のシンボルともなっているタワーである。1959年横浜港開港100周年記念行事の流れの中から、横浜港を象徴するモニュメントを建設しようという計画が起こり1961年に建設された。日本の高い塔は、ほとんどが4角型で建設されているが、設計デザインの段階で20種類以上の案が提出され、海上からでも陸上からでも、どの角度からも同じ姿に見えるというメリットから10角型のスタイルが選ばれたといわれている。
高さ106m。12,000トン。灯台を意識したデザインとなっており、実際に頭頂部には灯台としての機能も併せ持っていた。ギネスブックにも最も高い灯台として記録されていたが、実際に近隣を航行する船舶に対し灯台としての重要度はあまり高くなかった。改装工事の必要もあり、灯台の機能は2008年7月28日未明をもって休止し、9月1日に廃止された。2011年1月15日に開業50周年を迎えた。
会議コーナー
定 例 理 事 会
理事会風景(資材委員会)
理事会風景(業務管理委員会)
1.開催日時 11月5日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 16名
お知らせコーナー
木曽三川流域連携イベント エコ市
来場者数 3,200人(上下水道局調べ)
平成26年11月15日(土)、名古屋市上下水道局主催の「エコ市」イベントに参加協力しました。この「エコ市」は名古屋市が木曽川上流の水源地から伊勢湾までにおける自治体の交流促進を目的に、鳴海配水場において、各地域の農産物や特産品などを販売する市(いち)として開催されました。
当日は秋晴れで絶好の行楽日和で、大勢の家族連れのお客様が組合のブースに来ていただきました。
当組合としてはシャッチーくんジャンバーに身を包んだ理事が参加し、子どもさんを対象にヨーヨー風船釣りやスーパーボールすくいを行い、笑顔いっぱいで楽しんでもらうことができました。また、組合員名簿、タオルを配り、市民のみなさんに組合をPRするよい機会となったと思います。
出展ブース
名簿・タオルの配布
イベントの様子①
イベントの様子②
お知らせコーナー
第21回名水協支部対抗ゴルフ大会
団体の部 優 勝(中村支部の皆様)
個人の部 優 勝(山本 喬 氏)
シニア&レディースの部 優 勝 (加藤 和夫 氏)
開催日 11月18日(火)
場 所 レイクグリーンゴルフ倶楽部
参加者 79名
当組合恒例の第21回名水協支部親睦ゴルフ大会が岐阜県可児郡御嵩町のレイクグリーンゴルフ倶楽部で開催されました。
当日は秋晴れの良い天気で絶好のゴルフ日和に恵まれました。来賓、賛助、各支部から大勢の方々に参加していただき盛大に開催されました。参加総勢79名が午前8時33分、第1組がスタートし競技が行われました。
プレイ終了後表彰式が行われ、団体の部は中村支部が、個人の部は山本 喬氏(㈲山本設備)、シニア&レディスの部は加藤和夫氏(元組合相談役)が優勝されました。
大会に参加された皆様お疲れ様でした。
《成績発表》
団体の部 支 部
優 勝 中村 支部
準 優 勝 北 支部
3 位 瑞穂 支部
個人の部 氏 名 所属工事店 支 部
優 勝 山本 喬 ㈲山本設備 瑞穂支部
準 優 勝 小玉 忠雄 小玉工業㈱ 西 支部
3 位 小暮 一夫 アクアメニティ工業㈱ 北 支部
シニア&レディスの部
氏 名
優 勝 加藤 和夫 (元組合相談役)
準 優 勝 石原 徳和 (㈱原芳商会)
3 位 酒井 克憲 (元水道局長)
<敬称略>
青年部会コーナー
第104回定期夜間勉強会
開催日時 10月15日(水)
参加人数 39名
技能開発部会・青年部会共催
10月15日(水)、水道会館3Fにて、ホーコス株式会社さんを講師に迎えて、第104回定期夜間勉強会を開催しました。内容は、グリース阻集器の選定方法と種類についてです。まずグリース阻集器の設置目的ですが、厨房から出た排水を水と油脂に分離させることが主な目的で、分離させることにより、排水に含まれる油が配管内に付着するのを防ぎます。他にも悪臭や虫の逆流を防ぐ目的もあります。そして、グリース阻集器の選定方法を3種類と、オイル阻集器の選定方法を1種類教わりました。
簡単にまとめると、
1.厨房を含む店舗全面積に基づく容量算定
2.利用人数(食数)からの容量算定
3.水栓個数と口径に基づく容量算定
オイル阻集器については水栓の数と口径、洗車機台数、駐車場面積(㎡)から求める方法を教わりました。
実を言えば、普段カタログの細かい数字の部分に目を通すことを怠っていたので非常にいい機会でした。難しく思われがちな選定方法ですが、初期段階の少ない情報量でも簡単に選定することができ、利用人数(食数)からの選定方法も可能となり、こちらもお勧めと聞きました。そしてこれからの業務にあたって、この状況に対峙した時、思考時間の短縮ができると思うと、素直に嬉しいですね。また、今後グリース阻集器を設置した場合、本体はもちろん、排水管全体を長期に及んで使用していただくために、仕組みや保守管理の仕方、掃除周期も、お客様に説明をしっかり伝えることが大事だと再認識しました。
今回の定期夜間勉強会では非常に大勢の人に参加していただき、担当としても満足感はまた格別でした。これからも興味はあるが知らないことや、もっと深く知りたい分野等あれば、青年部会に御一報下さい。積極的に採用していきたいと思っています。
青年部会 瑞穂支部 桜田雅己
特別寄稿コーナー
守山区民まつり「元気まつり守山」に参加して
名古屋市上下水道局 経営本部 営業部
守山営業所 所長 冨田 拓史
守山区では区民まつりを「元気まつり守山」と称し、毎年開催しています。
守山営業所でも、「元気まつり守山」に上下水道局ブースを出展し、上下水道アンケートやきき水、こども向けのホールインワンゲームなどをとおして上下水道事業のPRに努めています。また、毎年、名水協守山支部さまから、当局ブースへの来場者に配布する粗品および子供向けの景品の提供を受けるとともに、局ブース運営に参加いただくなど多大なご協力をいただいております。
今年の「元気まつり守山」は9月28日(日)に開催されました。
「元気まつり守山」当日は、朝から雲一つない秋晴れの好天となりました。会場となった三菱グランドには10時の開会前からたくさんの市民の皆様が来場されており、守山区長の開会宣言と同時に各ブースに行列ができる盛況ぶりでした。
守山営業所では、例年出展している上下水道局ブースに加え、今年は水道給水100周年を迎えた「なごやのおいしい水」のPRに努めるため、本部テント内に金鯱水のブースを設けていましたが、両ブースとも、開会と同時に大勢の方に訪れていただきました。今回はブースが2か所になることから、上下水道局ブースを営業所職員と名水協守山支部で運営し、金鯱水の運営は給排水設備課にお願いするなど、十分な体制で臨んだつもりでしたが、天候に恵まれたこともあり開会直後から予想を大きく上回る来訪者への対応で金鯱水ブースへの応援が必要な状況となりました。この結果、局ブースの人員が足りなくなるところでしたが、名水協守山支部から岡田支部長はじめ6名の方が、お揃いの法被で開会前からお手伝いに来ていただき、10時の開会から15時の閉会まで行列が途切れることのないホールインワンゲームと来訪者への案内を一手に引き受けていただいたおかげで、どちらのブースも混乱することなく無事運営することができました。
結局、今年の守山区民まつり「元気まつり守山」は、昨年を5000人上回る55000人の来場者があり、また、当局ブースにおいても100人分用意したアンケートは開会後30分で終了し、ホールインワンゲームには約1500人の方に参加していただくことができました。さらに、金鯱水ブースは、本部テント内という立地条件の良さに加え、日中気温が上昇したこともあり、当初用意した2000杯分が途中でなくなり、急きょ追加をした結果、2210杯を提供することができ、終了後には、来年度の提供を依頼されるほど好評でした。
大盛況のうちに閉会した「元気まつり守山」では、名水協守山支部の皆様のご協力もあり、出展したブースをとおして、来訪された市民の皆様に100周年を迎えた名古屋市上下水道事業へのご理解を得ることに少しは貢献できたのではないかと思う次第です。
筆の泉コーナー
水について想うこと(水は命の源)
名古屋市上下水道局 営業部 北営業所
営業係長 江口 賢司
水循環基本法という法律が今年3月に成立し、7月に施行されました。その前文には、「水は生命の源であり、絶えず地球上を循環し、大気、土壌等の他の環境の自然的構成要素と相互に作用しながら、人を含む多様な生態系に多大な恩恵を与え続けてきた。また、水は循環する過程において、人の生活に潤いを与え、産業や文化の発展に重要な役割を果たしてきた。」とあります。我々が日々関わっている水は、こんな素晴らしいものであり、無くてはならないものであり、感謝して関わらないといけないと思います。水に関わる仕事の重要さや、やりがいは最終的にはここにあるのではないかと私は思います。
次に同前文は、「特に、我が国は、国土の多くが森林で覆われていること等により水循環の恩恵を大いに享受し、長い歴史を経て、豊かな社会と独自の文化を作り上げることができた。しかるに、近年、都市部への人口の集中、産業構造の変化、地球温暖化に伴う気候変動等の様々な要因が水循環に変化を生じさせ、それに伴い、渇水、洪水、水質汚濁、生態系への影響等様々な問題が顕著となってきている。」と、続きます。私は、名古屋の水の上流にきれいな水を生み出す山々があってよかったと思うと同時に最近、その山々が昔とは異なるのではないかと気になっています。例えば、家を作るとき・家具を作るときに木曽の山でとれた木は使われているでしょうか。安いという理由で、外国からの木で作られたものを買ってないでしょうか。熟練の大工でなくても扱えるハイブリッド材といって比較的小さな木の木材を接着剤で貼り合わせて、形を整えたものや、外国産の木材が多く使われるようになっていないでしょうか。今でも、森の近くに住み、森を長年かけて手入れし、ようやく出荷する木で生活が成り立つ世の中でしょうか。山の中の家は、いつからか空家が多くなり、若い人や子供を見かけないように思います。田舎育ちの私も山の手入れの仕方は詳しく知りません。心配です。
水循環基本法と同時期に施行された法律に雨水利用推進法という法律があります。相撲中継で見る東京の両国国技館は、屋根の上に降った雨水を貯め、トイレ等に利用した最初の頃の建物だと思います。昔は舗装されていない道路、田・畑、池が名古屋の町にもあり、雨水は地面にしみこんでいきましたが、今は舗装やコンクリートの表面から排水溝へと流れていき、地中にしみこむ量が少なくなりました。降った雨がすぐに排水溝に流れ込むのでは、ゲリラ豪雨の被害を防ぐのも大変です。私の実家では、一部の雨樋の縦樋の先に大きなポリバケツで作った水瓶があり、そこに貯めた水を使って家庭菜園、庭木への水やりに使っており、一年を通して渇水はないようです。あまみずは、天水と考えれば、何か利用できないものかと思うが、下水道使用料負担の原則である汚水私費・雨水公費との兼ね合い、設計審査基準等、どうしたらということもあるのだろうか。
談話室コーナー
中村支部旅行・伊勢志摩ツアー
中村支部 足立工業㈱ 東 智彦
中村支部では、毎年秋に恒例の懇親旅行を開催しております。今年は、10月4日から1泊2日で伊勢志摩ツアーに25名で行って参りました。
最初に我々が訪れたのは、御在所岳でした。私にとって初めて訪れる地でしたので、いささか高揚しておりました。バスを降りるや否や全長2,161mのロープウェイに乗り込みました。車窓から望む景色は格別で、空中散歩中の約12分間は、感嘆の声と共に過ぎ去っていきました。天気が良く空気の澄んだ日には、山頂から富士山が望めるようですが、残念ながら生憎の曇り空に隠れていました。
帰りのロープウェイでは、御嶽山の噴煙が微かに見えました。9月27日の噴火によって多くの犠牲者を出し、未だ発見されない方々がおられます。ご冥福をお祈り申し上げると共に、一刻も早く行方不明者が救助されますことをご祈念しております。
さて、ロープウェイを降り、バスが走り始める頃には台風18号の影響で、小雨が降り始めていました。リスケジュールしながらの旅になりました。昼食後、伊勢神宮内宮に向かい記念撮影をしました。それから、おかげ横丁を小一時間ほど散策しました。当初は、多くのお店が軒を連ねる町を食べ歩きする構想を描いておりました。しかし、昼食で普段は口にすることができない松坂牛を堪能させて頂いたばかりで、お腹がポンポコポンに膨れ上がっており、口にしたのは、茶店でのコーヒーとお饅頭1つのみに終わりました。
おかげ横丁食べ歩き計画は敢え無く失敗に終わり、リベンジを誓いながらバスに揺られ石鏡温泉・芭新萃に到着しました。宿泊先は、伊勢湾を望む高台に佇み、優雅な雰囲気でごゆるりとできる和風旅館でした。部屋に到着し、すぐに大浴場に向かいました。そこでは、日頃の疲れと車内でしこたま飲んだアルコールを発散させました。そして、お待ちかねの夕食です。どの料理もとても美味で、鳥羽の海の幸に何度も何度も舌鼓をポンポンポーンと打ってしまう程でした。
2日目は台風18号の影響を諸に受け、朝から大雨でしたので、当初の予定にはありませんでしたが、鳥羽水族館に向かいました。水族館では、とても美味しそうな・・・もとい綺麗な魚や日本には生息していない生物を多く観賞することができました。飼育種類数日本一をキャッチコピーにしていることを十二分に納得できる内容でした。
昼食を華月と云う海鮮蒸し料理屋で堪能させて頂き、伊勢神宮外宮に行きました。雨がザーザーでしたので、駆け足で回りました。
帰りは、伊勢市駅から観光特急しまかぜに乗り、名古屋駅まで至福の一時を過ごすことができました。
今回の旅行を振り返ると後輩にいたずらをされ、シャンプーを頭にかけ続けられていることに気付かず10分位洗髪し続けていたり、鳥羽水族館では同行している人たちに騙され、ペンギンに指を突っつかれたりと散々な目に合いました。しかし、普段はゆっくりとお話しすることができない方々と親交を深められたことは私にとって貴重な経験となりました。来年も楽しみにしております。
消防常識コーナー
消 防 Q & A
名古屋市消防局OB 木野瀬 茂
消防用設備の指導要領Ⅸ
今月は、先月に続き「スプリンクラー設備で最も多く設置されている閉鎖型スプリンクラーヘッドの技術上の指導要領」について説明します。
閉鎖型スプリンクラーヘッド
(1)標準型ヘッド
ア 標準型ヘッドを天井から30cm以上離して設けなければならない場合は、火災の際速やかに当該ヘッドを作動させることができる集熱板(材質は金属製とし、1,200cm2以上(角形のものにあっては、短辺20cm以上)のもの。以下同じ。)を設けること。
イ デフレクター周囲の放射空間に、梁等がある場合は次表により設けること。
ウ 標準型ヘッドの設置間隔
各部分から水平距離2.3mで配置する場合を示す。
(ア)正方形に配置する場合
(イ) 千鳥形に配置する揚合
エ 仮想天井がある場合
天井がルーバー形式又はつり天井等(以下[仮想天井]という。)でふところが30cm以上となる場合は、天井面のほか仮想天井部にもヘッドを設けること。
なお、天井面に設けるヘッドは仮想天井部で有効に散水できるよう配置すること。
ただし、次の(ア)または(イ)に該当する場合は、これによらないことができる。
(ア)天井面のヘッドを省略できるもの
a 仮想天井のふところは、1m以内であること。
b 仮想天井は、下部を含め不燃材で構成されていること。
c 仮想天井のふところは、可燃物(電気配線及び器具を除く。)が用いられていない
こと。
d 仮想天井部には、令第12条第2項第2号イに定める基準によるほか、各4個のヘ
ッドで囲まれた空間の中央部にさらに1個のヘッドを増設配置すること。
e ヘッドには集熱板を設けること。
(イ)仮想天井部のヘッドが省略できるもの
a 仮想天井に用いる部材は、厚さ3cm以下で、高さ10cm以下であること。
b 開放部(構成部材相互の空間をいう。)の合計面積が当該仮想部で70%以上であ
ること。
c 天井面に設けられたヘッドのデフレクターと仮想天井の間に45cm以上の空間が
あること。
d ヘッドは、仮想天井部で有効に散水できるよう配置すること。
今月は、ほかのヘッドの説明ができず、次号に回します。
問題 スプリンクラーヘッドについて、間違っているのはどれか。
(1)標準型ヘッドを天井から50㎝以上離して設けなければならない場合は、火災の際
速やかに当該ヘッドを作動させることができる集熱板(材質は金属製とし1,200cm2
以上(角形のものにおっては、短辺20cm以上)のもの。以下同じ。)を設けること。
(2)仮想天井のふところは、可燃物(電気配線及び器具を除く。)が用いられていない
こと。
(3)天井がルーバー形式又はつり天井等(以下「仮想天井」という。)でふところが30㎝
以上となる場合は、天井面のほか仮想天井部にもヘッドを設けること。
(4)開放部(構成部材相互の空間をいう。)の合計面積が当該仮想部で70%以上である
こと。
解答 (1)
標準型ヘッドを天井から30㎝以上離して設けなければならない場合は、火災の際速やかに当該ヘッドを作動させることができる集熱板(材質は金属製とし、1、200cm2以上(角形のものにあっては、短辺20cm以上)のもの。以下同じ。)を設けること。
(2)、(3)、(4)については、そのとおりでありいずれも正しい。
以上、法令で決められていることを指導する上でより適正に設置・維持するための指導
基準は、いま述べたように通知で定めています。この通知は、名古屋市独自ですが、国が、このようにありたいという通知を示すことが多く全国的に同じような内容になっていることを申し添えます。法令上困ったことがあれば、木野瀬 電話080-6947-5371までお尋ねください。後で、困ったことになってもいけませんので。
法律コーナー
親と子の面会交流
弁護士 松 永 辰 男
子どもは両親と一緒に暮らすことが幸せであることは当然ですが、両親が離婚するようになりますと別居してしまい、一緒に暮らすことはできません。他方、両親は子どもが可愛いので、それぞれが子どもと一緒に暮らしたいと願い、子どもの取り合いをしてしまいます。そこで親子の面会交流の問題になるのですが、法律においては、親と子の面会交流は、基本的には子どもの福祉、幸せを第一に考えるようにしています。そこで面会交流をめぐって裁判になり、面会交流の内容が決められます。
ところが、子どもを引き取って監護している親の方は、決められたとおりに面会交流のために子どもを相手に引き渡さない場合がよくあります。離婚してしまった両親は、互いに相手を非難し合い、相手が子どもと面会交流することを好まない場合が多く、子どもの引き渡しを拒否しようとするのです。しかし、相手の親としては約束通りに子どもと面会交流出来るようにしたいと願うのは当然のことです。信頼関係を失った両親にとっては、面会交流については子どもの福祉を第一に考えなさいと指導しても、なかなか理解してもらえないのが実態です。普通は1カ月に1回とか2回の面会交流を決めることになりますが、子どもの監護をしている親の方は相手である元配偶者を信頼できないので、約束したとおりに子どもを面会交流のために引き渡すことを拒否するのです。それをされた親としては黙って引き下がることはできません。そこで子どもを監護している親に対し子どもの引き渡しを求めるのですが、子どもは「物」ではなく「人間」ですから、子ども自身を強制的に引き渡すよう求める手段がありません。そこで、引き渡しを間接的に強制する手段として、引き渡さない場合の罰として、引き渡しを拒否した回数ごとに何円といった内容でお金を支払うよう命ずることにより子どもの引き渡しを実現する方法です。
しかし、そのためには強制的に面会交流を求めることが出来るよう具体的な内容が決まっていなければならないとされています。裁判所が言うには、面会交流の日程、時間、場所、子どもの引き渡し方法について具体的に定められていないとだめだと言うのです。ある事件における面会交流の約束のなかに、子どもの引き渡しの方法として、親子問題について面倒をみる会があり、その会の人に引き渡すよう定めていたのです。一審の裁判所は、そのような約束では強制力がないということで間接的な強制はできないとしましたが、それを不服として抗告したところ、抗告審の裁判所は、そのような場合でも間接強制ができると言って、面会交流を拒否した回数に2万円を掛けた金額を支払うよう命じました(平成26年3月13日東京高等裁判所判決・判例時報2232号26頁)。子どもの引き渡し方法としては実質的に定められているとしたのです。いずれにしても離婚ということは子どもにとって不幸であり、悲しいことです。
木祖村コーナー
木曽川源流の里・どんぐり募金活動協力者 感謝状贈呈式開催
どんぐり募金とは!
木曽川の上下流交流に力を入れている木祖村ですが、
木祖村名古屋出張所の事業のひとつとして、
木曽川源流の森林育成基金を設立し、「どんぐり募金箱」を、
愛知県内の企業や官公庁、団体に設置していただいております。
これは、木曽川水源地域「長野県木祖村」を知っていただくこと、
自らの水を自分たちで守って
いこうという気持ちを、多くの市民の方々に理解していただくことを目的に実施しております。
どんぐり募金の活躍!
水道の蛇口の奥には森林があります。そして豊かな自然環境が保たれており、この環境を守っていくのは、私たち国民の責務であります。
募金活動にご協力いただいた皆様には、感謝申し上げます。
下の写真は
カエデの森林景観緑化事業
上の写真は、郷土の森水木沢天然林
贈 呈 式
唐澤一寛木祖村長から、各協力団体代表者の方々に、
木祖村を代表して感謝状が贈呈されました。
今後も、皆様のお力添をお願い申し上げます。
編集後記
編 集 後 記
11月6日に愛知県管工事業協同組合連合会(愛管連)主催の事務局職員研修が水道会館で開催されました。
この研修は愛管連傘下の名水協をはじめ県内各工事店協同組合の事務局職員を対象としたもので、その内容は、組合を運営するために事務局職員として必要な知識、情報を得るための講師による講義と事務局職員相互の意見交換から構成されており、毎年開催されています。今年の講義は、「建設業中小企業者の労働保険制度について」と「最新の税制について」で、新たな制度の紹介もあり時宜にかなった有意義なもので、活発な質疑応答もあり予定の時間を超えるほどの盛況でした。続いての意見交換では、各組合の職員の間でさまざまな情報交換などが行われました。
組合自体は個々の組合ごとで事業内容や規模、組合員数、職員数などに違いがあるものの組合の置かれた立場や取り巻く状況などには共通した事項が多く、それぞれの組合が直面する課題にもお互いが理解できる事柄が多くあり、いろいろな情報交換や意見交換を行うことで、各自が共通認識をもち問題意識を一層高めることができました。
具体的な内容として特に印象に残ったことでは、どの組合でも、工事店の後継者がいないことなどによる廃業の一方で新規加入が少ないため組合員数が減少傾向にあることが問題となっているということがあげられました。組合員獲得や後継者など若い人の育成に組合として何ができるかを職員としても考える必要があるのではないかとか、あらたに組合に加入してもらうための具体的な有効策、組合加入のメリットなどを早急に考え、それをどのようにPRしてゆくのかなどの意見があり、共通な課題と認識することができました。
さらに、また、研修に参加することで事務局職員相互の親睦を深めることもでき、何かわからないことがあればお互いが気軽に聞きあえるような良好な関係を築くことができたのではないかと思いました。
組合職員は、日々の業務のなかで組合員の皆様に対して様々な便宜を図り、サービスを提供することを通して魅力ある組合といわれるよう日々努めておりますが、その思いはどこの組合の職員も同じであると認識することができた有意義な研修でした。
(A・B)
■ 組合だより No.532(平成26年12月号)――――――――――
● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
理事長 穂 刈 泰 男
● 編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
広 報 技 能 委 員 会
名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
TEL (052)951−3240
FAX (052)951−8883