『ドッコイショ』第29回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱佐藤総合設備 佐藤 智裕氏
史跡散策路
万 場 の 渡 し 跡
山口 雄一郎 氏(水道組合)
庄内川にかかる万場大橋から100メートル南の堤防に跡碑が立っているが、この付近に渡船場があった。尾張名所図会に描かれた渡し船には馬2頭、客9人、籠、船頭2人が乗っている。このような大きな川船が行き来していたことは東西交流の多さを物語る。
会議コーナー
定 例 理 事 会
理事会風景(三役)
理事会風景(業務管理委員会)
1.開催日時 2月3日(木)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 17名
青年部会コーナー
第119回定期夜間勉強会
開催日 1月20日(水)
参加数 18名
技能開発部会・青年部会共催
給水や排水の修繕工事でよく使用するセメントですが、その使用方法や特性について、詳しい方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回の夜間勉強会は、左官業界の方を講師にお招きし、セメントの基礎知識を勉強しました。
セメント・砂・水の混ぜる配合によって、モルタルやバサに名称が変わること、使用場所によって配合が変わることなどを学び、セメントの固まるメカニズムやセメントの製造工程など豆知識も学ぶことができました。
講師の方の業務上の体験談も話していただき、天候や季節における対応の難しさや技術の高さを感じることができました。
モルタルやコンクリートに混ぜる、急結材や防水材の配合割合・方法を教えていただきましたが、一番驚いたのは使用用途によって様々な種類の接着増強剤があることでした。これからの作業で、セメントを使用する場合には接着増強剤を使用し品質向上に努めていこうと思いました。
最後の質疑応答では、数名の方が日ごろの作業時の疑問をぶつけ、改善策や対応策を講師の方から教えていただきました。
今後も、役に立つ勉強会を企画していきますので、ご参加いただきますようお願い致します。
青年部会 千種支部 宮崎 智久
講習会風景
大竹左官工業所 堀田氏
お知らせコーナー
専門校 (実技)技能照査
専門校の配管実技の技能照査が、2月2日(火)、港区いろは町の名古屋市上下水道局技術教育センターにおいて実施されました。
当日は、試験開始にあたって同センターの河内技術研修係長様と穂刈理事長(専門校校長)から訓練生に対して激励の挨拶をいただき、永田検査委員長(局北営業所工事係長)から注意事項等の説明がありました。その後、専門校役員が訓練生の作製状況を視察しました。
第23期生12名は所定の課題に真剣に取り組み、日頃の訓練成果を発揮して全員が2時間40分の制限時間内に作品を完成させることができました。なお、技能照査合格者には、修了式において愛知県知事より証明された合格証書が授与されます。
特別寄稿コーナー
新年度に向けて
名古屋市上下水道局 経営本部
営業部長 丹下 昌彦
早いもので、平成27年度も残すところわずかとなりました。名古屋市指定水道工事店協同組合の皆さまには、日頃からお客さまの暮らしに密着した給水装置・排水設備の維持管理にご尽力をいただきまして誠にありがとうございます。1月末には異常寒波により市内の最低気温-4.8℃を記録しましたが、水道管の凍結・破裂にも速やかに対応していただきました。また、地震等の災害発生時に、迅速・確実に応急給水できる取組みにも積極的かつ献身的に関与していただいております。誌面をお借りして心から感謝を申し上げる次第でございます。
平成12年度 約3,000人、平成22年度 約2,400人、平成27年度 約2,300人。この数字は平成12年度に水道局と下水道局が上下水道局に統合されて以降の当局職員数の推移です。さらに、平成28年度を初年度とする当局の中期経営計画「みずプラン32」では、収入の減少が見込まれる厳しい経営環境の中、経営改善策の一つとして5年間でさらに100人の職員を削減する目標を掲げております。事業の効率化の反面で、最も心配されることの一つに、発災時における職員数の不足が挙げられます。当局の事業継続計画においても南海トラフ巨大地震発生時における職員数の不足が明白になっております。しかし、いかなる災害が発生しても、私たちは暮らしと生命を守る水をお届けしなければなりません。そして、発災直後の混乱期にいかに迅速かつ効率的に応急給水できるかが重大な課題となります。
こうした状況のもと、平成26年度には貴組合の各支部に仮設給水栓を2基ずつ、合計32基を寄託させていただき、西区花の木公園で官民協働の応急給水訓練も実施することができました。また、今年度は、区役所が開催する総合防災訓練に全支部に参加していただき、学区の自主防災訓練にも積極的なご協力をいただいております。来年度には、全体で207か所の応急給水施設に対して、およそ半数の100基を超える仮設給水栓の寄託をお引き受けいただけることになり、応急給水の確実性が飛躍的に高まることになります。同時に、地元の方が地下式給水栓の操作方法を習得する「地下式給水栓アドバイザー制度」にもご協力いただいております。こうした連携強化の反面で、貴組合の皆さま方のご負担も増加することになり、心苦しい思いがございますが、引き続きのご協力を何とぞよろしくお願いいたします。
時代の流れとともに上下水道事業を取り巻く経営環境は変化していきます。私は、空気と同じように、あって当たり前の水道・下水道においては、毎日、爽やかな風を送り続ける歳月の総量を追い求めることが、お客さまの暮らしと都市の活動を支えるインフラとしての使命であり、お客さまサービスの本質であると考えております。しかしながら、いざというときには最大瞬間風速を追うことが求められます。その意味におきましては、常日頃から地域に根差した「わがまちの水道屋さん」が、非常時にはその組織力を大いに発揮していただけるわけで、たいへんに心強く思っております。
私ども上下水道局にとりまして、貴組合は水道・下水道をともに支えるかけがえのないパートナーであります。結びに、新年度も、貴組合と当局の絆がますます深まりますこと、そして、貴組合と組合員の皆さま方がより一層繁栄されることを祈念申し上げます。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。
筆の泉コーナー
家事と私
名古屋市上下水道局 建設部 建設工事事務所
工事第二係長 山田 高嗣
私自身はこれまでに8年間営業部に在籍し、港営業所に居た平成23、24年度には、専門校の講師(排水設備Ⅱ)を務める機会を頂くなど、指定工事店組合及び組合員の皆さまとは少なからぬご縁があると思っております。今回の依頼をいただくのもご縁なのかな…と思いながら、給排水設備課在籍時、結婚直後の頃のことを思い出して筆をとりました。
結婚するまでの間、人生のほとんどが実家暮らしだった私にとって、家事は母がやる前提。言われたら手伝う、という程度の認識でした。ただ、親世代とは違って男女協働の時代。結婚したら家事は嫁と分担するんだろうな…という意識は持っていたので、ゴミ出しは主担当、その他は夕食作りを除いてすべて助け合う、と決めて結婚生活がスタートしました。
ある日、職業病とも言えるのでしょうか、水回りの掃除が気になりだしました。住んでいたアパートは結構年代ものだったこともあり、お風呂のストレーナーを開けてみると、排水設備要覧で見た記憶のあるベルトラップ(しかも本当に小さな釣り鐘)が出てきたので少し感動しました。しかし、釣り鐘は真っ赤。すぐに用済みの歯ブラシを使って掃除しましたが、その後も配管も含めて水アカがすぐに付着するので、毎月のように歯ブラシを持って一人風呂場で戦っていました。
台所は台所で、くずかごにたまった汚れや食べ物くずを掃除。そしてくずかごにたまった水アカを取るのも一苦労なのですが、繰り返すうちに、きれいなくずかごを見るのが気持ちよくなってきたのを覚えています。ちなみに、引っ越した今の家で1か月くずかご掃除を忘れたことがあり、久々にストレーナーを開けたときの光景は忘れられません。ステンレスのはずが一面赤色に染まっており、何十分とかけて掃除しました。
思えば、排水設備係(当時)時代には、局内の研修やお客さま相手に排水設備の維持管理を呼び掛けていました。でも、私自身が実際にますの清掃やトラップの掃除をやってみて、その大変さも理解しましたし、おそらく維持管理の呼び掛けが、少しは相手に伝わるようになったのかな…と振り返っています。
ところで、「結婚直後には幸せ太りする」とよく言われます。しかし、私の場合は真逆で、結婚から2か月後には7kg以上痩せてしまい、嫁からは診察を勧められ、家族にも職場にも心配をかけてしまいました。ただ、それから6年以上経った今も体重はほとんど戻っていないので、今はこの「家事ダイエット」が原因の一つではないかと考えています。
談話室コーナー
あるきっかけ
西支部・株式会社ダイワプランニング
加藤 文人
新年もスタートし、正月気分も完全に抜け切った頃の夜だった。仕事中の私の携帯に妻からの着信があった。普段はご多分にもれず、ほぼラインでのやり取りが多いので、いやな予感を感じつつも電話に出た。「父が、救急車で運ばれたの、意識が無いみたい!○○市民病院へタクシーで向かっているからね。」的中したなと思いつつすぐに病院へと向かった。ICUには、様々な装置に囲まれ、変わり果てた姿の義父がいた。ほぼ同じ時間に、私の娘、妻の妹夫婦と義母も駆けつけ、100%復活する事はあり得ないであろうとの同じ気持ちで、義父と対峙していた。
ここ数年間入退院を繰り返していたため、その時が来ることはどこかで覚悟はしていたつもりではあったが、いざ突然現実となると、30年来の義父との記憶がまさしく走馬灯のように駆け巡った。
それから4日間は生死をさまよいつつも、孫や娘たちにも励まされ声掛けにも反応して、本人は涙していたのだが、そこから驚異的な回復を見せるのであった。人間の生命力とは、凄いものだ。普通病棟に移り、あれよあれよという間、1週間後には退院できるまで回復したのだ。
後日、生還した本人に話を聞いたところ、倒れてから、普通病棟に移るまでの記憶が全く無いという。つまり家族が涙し、励まし、痛みに顔をゆがめ苦しんでいたことなどは、全てなかったことらしい。
まあ、考えようによっては、苦痛の記憶が無いのは本人にとって良かったのかもしれないとも思う。今後生きていく上での様々な制約・制限を享受し、『生き永らえるる』を最大の目標ととらえ、向き合ってもらいたいものである。
今回の一件によって、あらためて日々の生活を送れていることが、当たり前ではないとの想いをより強くした。勿論、自身でのコントロールが不可能な事柄もあるし、そもそも未来を予測しながら生きるなんてことは出来ない。運を天に任せ、楽天的でケセラセラな人生でいいとは思わないが、自身にふりかかる様々な事象や人間関係における悩ましい問題に出くわしたとき、思考のスタートラインをほんの少し下げてもいいんじゃないかと・・・。ひと呼吸置くというか、命あるから事を成せるという様なところまで引いて考えることによって、日々の生活や仕事において『感謝』の気持ちが増幅されると実感している。そして良い副作用として人に対してだけではなく『優しく』なれる事を発見した。なんとか半世紀生かしてもらい、最近丸くなったと言われるのは、体型だけではないと感じる、今日この頃です。
消防常識コーナー
消 防 Q & A
名古屋市消防局OB 木野瀬 茂
消防用設備の指導要領22
今月は、屋外消火栓設備(2回目)について説明します。屋外消火栓設備は、建物の外壁部に設置するもので壁面又は屋外の地下部分に設ける設備で屋内消火栓設備とほぼ同じような基準に基づいて設け、ただ、屋内消火栓よりホースも太く放水圧力・放水量も多くなって本格消火設備ともいえます。
以下、屋外消火栓設備の指導要領で定めている基準について説明します。
4 屋外消火栓箱等
(1)から(4)は、先月号で説明。
(5)消火栓開閉弁
第1 屋内消火栓設備の開閉弁に準ずるほか、原則として屋外消火栓箱内とす
ること。
(開閉弁の操作が容易にでき、かつ、屋外消火栓箱から5m以内に設けたものを除く。)
(6)屋外消火栓箱
第1 屋内消火栓箱に準ずるほか、雨水等かかる恐れのある場所に設けるもの
は、箱内へ雨水等が浸入しない措置を講ずること。
(7)表示
ア 屋外消火栓箱内に消火栓開閉弁を設けた場合は、当該消火栓箱の扉表面に
赤字に白文字又は、白地に赤文字で「屋外消火栓」と表示すること。
イ 屋外消火栓箱内に消火栓開閉弁を設けない場合は、当該消火栓箱の扉表面
に赤字に白文字又は、白地に赤文字で「ホース格納箱」と表示すること。
ウ イの場合、消火栓開閉弁設置位置には、赤字に白文字又は、白地に赤文字
で「消火栓」と表示した標識板等を設けること。
エ アからウまでの文字の大きさは、5センチ平方以上とすること。
オ 屋外消火栓箱又は、ホースの格納箱には、使用方法を表示すること。
力 赤色の灯火を消火栓箱の上部に2メートル以下の範囲で設けること。
問題 屋外消火栓設備の運用として、間違っているのはどれか。
(1)屋外消火栓箱又は、ホースの格納箱には、使用方法を表示すること。
(2)屋外消火栓箱内に消火栓開閉弁を設けた場合は、当該消火栓箱の扉表面に
赤字に白文字又は、白地に赤文字で「屋外消火栓」と表示すること。
(3)屋外消火栓は、雨水等かかる恐れのある場所に設けるものは、箱内へ雨水
等が浸入しない措置を講ずること。
(4)屋外消火栓の表示の文字は、赤字に白文字又は白地に赤文字で、文字の大
きさは、10センチ平方以上とすること。
解答(4)
(1)、(2)、(3)は、いずれも指導要領とおりで正しいです。(4)は、屋外消火栓の表示の文字は、赤字に白文字又は白地に赤文字で、文字の大きさは、10センチ平方以上とすること。とあるが、文字の大きさは、5センチ平方とすること。と定めてあり、(4)は誤りです。
以上、屋外消火栓設備の細部運用基準について説明しましたが、大量の水を放射すること。放射圧も高いことから、しいて言えば本格消火をする設備といえます。
法令以外に国が、このようにありたいという通知を示すことが多く、全国的に同じような内容になっていることを申し添えます。
法令上困ったことがあれば、木野瀬 電話080-6947-5371までお尋ねください。後で、困ったことになってもいけませんので。
法律コーナー
故意委任(1)
弁護士 松 永 辰 男
破産法162条では、破産した人(会社等の法人も含みますが)の債権者が、破産する前に債権の回収を図ることがあるのは当然ですが、破産した人が支払能力がない状態の時に債権を回収した場合は、他の債権者に先だって自分だけの債権を回収したことになり、偏ったことをしたと言われ、公平に配分する手続きであります破産手続きの時に、その回収した金額を戻しなさい、という判決を受けることがあります。
しかし、事業をしていますと、うまくいっている時はいいのですが、経営不振になることはよくあることでして、何をもって支払いが不能になったかなんていうことは容易には判断できるものではありません。そこで、何をもって支払いが不能になったかということを判断するかと言いますと、「支払い不能とは、債務者が支払能力を欠くために、その債務の内弁済期にあるものにつき、一般的かつ継続的に弁済することができない状態をいう。」と言われています。従いまして、債務者が支払不能の経営状態であるかどうかは、まずはその債務者が支払期日の到来している負債を期日通り支払っているかどうか、支払っていない場合は支払不能状態であると判断される危険があります。
しかし、まず第一は支払期日がきた負債の支払いができなかったということでして、支払期日が未だ来ていない負債については支払義務がないのですから、おそらくそれも支払えないだろうということだけでは支払不能と判断されることはありません。よくあることですが、一時的に経営が困難になり、各債権者に支払期日を延期してもらったり、手形の書き換えをしてもらうことはよくあります。そのような場合は、支払期日の延期をしてもらったということでして、一時的に支払いができなかったというに過ぎず、支払不能とは評価されません。
いずれにしましても、支払不能になった債務者から債権を回収したということになると、債務者が破産した場合、その回収した債権を吐き出さなければならなくなることになりますので気をつけなければならないことです。このことが問題になった判決がありますので次回に報告します。
木祖村コーナー
春のイベント☆木祖村出店情報
☆春のイベント☆木祖村の特産品・販売します!!
春はすぐそこまで…。寒さも少し和らいだ週末には、
各地のイベントにお出かけしてみませんか?
◎3月26日(土)
『駅ちかウォーキング2016 SPRING』
(場所:鍋屋上野浄水場/名古屋市千種区宮の腰町1番33号)
名古屋市交通局さん&上下水道局さんのコラボで、鍋屋上野浄水場を特別開放!!浄水場内で市内の名水パートナーが(もちろん木祖村も!)出店☆
また、上下水道局さんのパネル展示や「金鯱水」の提供なども行われるそうです。
※詳細は名古屋市交通局「駅ちかウォーキングのご案内」ページをご覧ください。
http://www.kotsu.city.nagoya.jp/fun/walking_info/
◎3月5日(土)~6日(日) (※梅まつりは2月20日(土)~3月21日(月・祝)開催)
『知多市市制45周年記念・第25回佐布里池梅まつり』
(場所:佐布里緑と花のふれあい公園/愛知県知多市佐布里台3丁目101番地)
王滝村さんと一緒に「特選うまいもんコーナー」にて、特産品の販売を行います!
源気くんも参加しますよ~!地元野菜等の朝市や、歌や踊り・大道芸披露なども。
※詳細はこちらをご覧ください http://www.city.chita.lg.jp/docs/2013121900089/
◎3月20日(日) 『伸びゆく木曽岬町のふれあい広場』
(場所:木曽岬町役場前駐車場/三重県桑名郡木曽岬町大字西対海地251番地)
木曽川最下流にあたる三重県木曽岬町さんの産業文化祭に出店!
木祖村からは源気くん&バラエティ豊かないくつかの団体が参加します!
町内の特産品販売や各種団体による模擬店、パフォーマンス等もあるそうですよ。
***** 名水協 青年部会さんのファミリースキーでご来村
誠にありがとうございました! *****
2016年2月14日(日)、今年も名水協青年部会の皆様にご来村いただき、本当にありがとうございました。少しお天気は残念でしたが、ご参加者の皆様は楽しんでくださったとのこと。また来年も皆様のお越しをお待ちしております!!!
~やぶはら高原スキー場は3月27日(日)まで営業しております~
*** 木祖村アンテナショップ 4月2日(土)にリニューアルOPEN ***
店舗の一部改装工事の為、3月はショップをお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。
改装後は「木祖村らしさ」をより感じて頂ける店舗になりますので、
ぜひ、皆さまお誘いあわせの上、ご来店いただければと思います!!
(名水協スキーツアー村長歓迎の様子)
編集後記
編 集 後 記
先月2月4日に愛知県建築物環境衛生管理研究集会が開催されました。
これは、「より快適な建築物の環境をめざして」というテーマで愛知県のほか、地域保健法に基づき保健所を設置している名古屋市、豊橋市、岡崎市、豊田市の衛生行政担当部局そして名水協の上部団体である愛管連や飲料水水質管理協会、ビルメンテナンス協会など建築物の給排水設備や空調設備などにかかわる関係6団体合同で主催される大規模なものです。毎年開催されていますが今回は第30回という節目でもあり県下各地、各団体から900名を超える多くの方が参加されました。名水協の理事さんも熱心に聴講されていました。
それぞれの団体から建築物の環境に関して給排水設備、空調から細菌・病害虫に関するものまでと多岐にわたる多くの研究成果が発表されました。題目としては「ビルクリーニング技能検定の複数等級化について」、「ビル用マルチエアコン導入による省エネ効果の確認」、「レジオネラ属菌について」などがあり、上下水道関係では「特定建築物における簡易専用水道検査について」、「フラッシュタンク式便器による給水負荷軽減」、「特定建築物引用系統における逆流防止装置についての実態調査」などがありました。また、上下水道局給排水設備課の方からは、「屋外における雨水排水の計画について」の発表がありました。
建築物の快適な環境は、優れた設備を設置するだけでなく、あとの使い勝手や維持管理の容易さをも考える必要があります。すなわち、作った後そこを利用したりそこで暮らしたりする人たちが快適に過ごすには、機器を製作する側、そしてそれを現場で設置する側、さらにはそれを管理する側のいずれにも大きく関わりがあることはいうまでもありません。
一方、機器を製作する団体、設置する団体、管理する団体は、それぞれの団体ごとで各構成員相互の研究発表や情報交換の場はありますが、異なる各団体を横断的にまとめた発表の場、情報収集の機会はあるようでなかなかありません。したがって、このような横断的な場での情報交換は建築物の快適な環境の維持、向上には大変有意義です。
これからも建築物のより良い環境を目指すためにこの研究集会が大いに貢献することを期待したいものです。そして、建築物の環境以外の他の分野においてもこうした横断的な情報収集、意見交換の場は時として必要ではないかとの思いをあらたにしました。
(A・B)
■ 組合だより No.547(平成28年3月号)――――――――――
● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
理事長 穂 刈 泰 男
● 編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
広 報 技 能 委 員 会
名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
TEL (052)951−3240
FAX (052)951−8883