『夏の日』第30回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱佐藤総合設備 佐藤 智裕氏

『夏の日』第30回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱佐藤総合設備 佐藤 智裕氏

史跡散策路

寶 珠 院

山口 雄一郎 氏(水道組合)
山口 雄一郎 氏(水道組合)

 奈良時代の天平元年(729年)に泰澄大師が開創した郷土の古刹である。伊勢湾台風の被害を受けているが仁王像は鎌倉時代作と言われており、歴史を感じる。境内は名古屋市の保存樹である五葉松の大樹などの庭園を含め特別緑地保全地区に指定されており、四季折々、鳥のさえずる憩いの寺でもある。

 所在地 名古屋市中川区中郷1-11

理事長ごあいさつ

再任のごあいさつ

名古屋市指定水道工事店協同組合

理事長  穂 刈  泰 男

 

 蒸し暑い季節となりましたが、皆さまにはお変わりなくご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、私は、さる5月25日に開催されました第66回通常総会におきまして、引き続き理事長職を仰せつかり、その責任の重大さを痛感しているところであります。

 これまでの2年間、役員を始め組合員皆さま方の厚いご指導ご鞭撻のおかげで、大過なく務めさせていただくことができましたが、今後につきましても、これまで同様、いや、これまで以上のご指導ご鞭撻を賜ればと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 さて、わが国の経済は全体としては少なからず好転しているように言われていますが、我々の業界についは、まだまだそのようにはなっていないのではないでしょうか。折しも参議院選挙の真最中であります。今後の政治、経済の動向が大いに気になるところであります。

 ところで、我々、組合に加入している指定工事店について申しますと、平成8年の水道法改正以降の長きにわたる懸案事項でもございますが、市民の皆さまに対して組合に加入していない単なる指定工事店との違いをもっとご理解していただく必要があるのではないでしょうか。

 そのために、先日の総会でも申し上げましたが、たとえば防災訓練への参加などさまざまな地域の活動を通じて「我々は、地域に根差した組合加入の指定工事店である」ということを、積極的にPRしていく必要があるのではないかと思っております。

 昨年は、区の総合防災訓練をはじめ学区の訓練など地域の防災訓練へのご協力をお願いし、実際に多くの組合員の皆さまに参加をしていただきました。おかげさまで、私ども組合員のPRを大いにすることができました。

 災害時に避難所に設置する仮設給水栓につきましては、上下水道局から各支部で現在2基ずつ寄託されていますが、今年度からは、この寄託数は大きく増加します。これにつきましては、何よりも皆さま方の深いご理解と熱いご協力の賜物と思っております。心よりお礼申し上げます。

こうした防災への積極的な取り組みを通して社会への私どものアピールができるとともに、局との連携強化につながり、結果として私どもの明日へとつながるものと思います。

 また、組合員の皆さま方のご負担を少しでも少なくできればとの思いから、賦課金を減額させていただきました。このことが、組合への新規の方の加入につなげることにもなれば良いのではないかと思いますので、何とぞご理解の程よろしくお願い申し上げます。

 最後になりますが、これまで同様役員一同協力して様々な課題に取り組む所存でございますので、一層のご理解とご協力をお願いするとともに組合員皆さま方のますますのご隆盛を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。

青年部会会長ごあいさつ

就任のごあいさつ

 この度、名水協青年部会15代会長を仰せつかりました、西支部の後藤です。よろしくお願い致します。

 会員の皆様におかれましては、日頃より青年部会活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 我々、名水協青年部会は2年後に30周年を迎えます。この2年は30周年を無事迎え、さらにその先40周年、50周年を迎える為に、名水協青年部会の存在意義について考えながら活動してまいりたいと思っております。名水協青年部会だから出来る事、青年部会にしか出来ない事に積極的に取り組んでまいります。これから先は、若者不足、後継者不在という逆風が続くと思われますが、その逆風に負けないよう、今やるべき事を考えながら活動していきたいと思います。

 また、今まで以上に会員交流事業にも積極的に取り組んでまいります。交流を通して出来た同業者仲間との技能や知識の向上、仕事で壁にぶつかった時、悩んでいる時に相談できる仲間がいる事の安心感など、交流のその先には他には代えがたいものがあります。会員の皆様には、この交流のその先にあるものを今まで以上に享受して頂けるよう役員一同頑張ってまいります。さらに、交流を通して出来た仲間が集まれば、業界、社会に対する貢献という面でも大きな可能性を秘めています。自社の利益を追求するだけでなく、水道業界、社会の一員であるということも再認識できるような交流活動を続けてまいりたいと思います。

このような活動が出来ますのも、会員の皆様のご理解、ご協力があってのことです。至らぬ点も多々あるとは思いますが、今までと変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。

 最後になりましたが、青年部会は常に門戸を開いております。上記のような活動に興味を持っていただけるのでしたら、最初にほんの少しの勇気を出して声を掛けて下さい。また、毎月第一水曜日の19時から水道会館にて役員会を開いております。一度ご参加いただければ、我々青年部会が日頃どのような活動を行っているのかお分かり頂けると思います。気軽に見学に来て下さい。より多くの仲間と活動出来る事を楽しみにお待ちしております。

 今後とも、名水協青年部会をよろしくお願い致します。

詳細

総  会

第66回 通 常 総 会

穂刈理事長 挨拶
穂刈理事長 挨拶

優良名古屋市指定工事店 受賞代表者                ㈲飯吉設備工業所
優良名古屋市指定工事店 受賞代表者                ㈲飯吉設備工業所

永年勤続優良指定給水装置工事事業者  受賞代表者 ㈲小池設備
永年勤続優良指定給水装置工事事業者  受賞代表者 ㈲小池設備

 永年勤続従業員表彰   受賞代表者 ㈱伊藤商会 伊藤陽介 様
 永年勤続従業員表彰   受賞代表者 ㈱伊藤商会 伊藤陽介 様

開催日時   5月25日(水)午後3時00分

開催場所   名古屋東急ホテル

組合員数   303名

出 席 者   279名

         (委任状出席55名を含む) 

 

*被表彰者名簿は右上部【詳細】に掲載

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

資材利用貢献者表彰

受賞代表者 ㈱増岡水道設備

 

      

会議コーナー

定 例 理 事 会

理事会風景(三役)
理事会風景(三役)

理事会風景(総務委員会)
理事会風景(総務委員会)

1.開催日時   6月1日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   17名

青年部会コーナー

第123弾定期夜間勉強会

  開催日   5月18日(水) 

                 参加数  23名

                      技能開発部会・青年部会共催

 

 今回は講師に愛知時計電機(株)の皆様をお迎えして量水器の検定満期についての講習を行いました。一概に量水器と言っても、上水の使用水量計測だけではなく下水の排水量計測などいろいろな用途があるとの説明がありました。また、温泉メーターなど特殊利用の量水器もあり、源泉の成分によっては不具合も出てくるようで、試行錯誤しているという話も聞けました。

 計量法で検定満期が8年と決まっていることは知っていたのですが、違反すると6ヶ月以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金という重い罰則があることは驚きました。まだまだ検定満期切れの量水器を使用している物件も多く見ることがあります。

 また、全ての量水器が検定対象だと思っていましたが、350ミリ以上の口径や、排水を計測する量水器などは検定対象外になることも知りました。

 水道メーター以外にもガスメーター、電力量計等も有効期限があり、簡単に機器に貼ってあるシールで確認することが出来ます。今後は有効期限シールを気にして見てみようと思いました。また、有効期限が切れている機器があれば所有者、管理者さんに期限を伝えることもいいかなと思いました。

 今後も皆さんの役に立つような勉強会を開催していきたいと思いますので、ご参加の程よろしくお願い致します。

青年部会 港支部 中川秀郎

特別寄稿コーナー

もしもの時、水の確保は

名古屋市上下水道局 経営本部

営業部 國枝 鉄典

 

 本年4月、営業部長に就任しました。

 名古屋市指定水道工事店協同組合の皆さまには、中川営業所長時代も含めて、大変お世話になりましたが、今後もご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 この4月に熊本で地震が発生し、被災された多くの方々が、住宅の被害を始め、断水により水道が使えない、水道が出なくてトイレも使えないなど、大変厳しい生活を強いられている状況でした。普段の生活の中で、あって当たり前の水道が使えなくなった時に、改めてその存在の大きさに気づかされるのかもしれません。

 私も名古屋市内に住む一市民の目線で、発生が危惧されている南海トラフ巨大地震が発生し、水道が断水した場合の水について考えてみたいと思います。

 断水が解消されるまでに数日かかることが予想されますが、水道が使えないことは、死活問題であり、水の確保は我が家にとって最重要課題であります。

 まずは水の備蓄を考えなければ。水の備蓄は1人1日3ℓ、3日分は必要だから9ℓ、家族4人であれば36ℓ必要となります。7月7日から発売される局の災害用備蓄飲料水「名水」で換算すると、1箱9ℓですので4箱購入すれば大丈夫。これで少しは安心と思いきや、これは飲み水だけでした。

 ではトイレはどうしようか、がまんできるのか、無理だ、やっぱり流す水が必要です。あとは何に水が必要かな、歯磨き、洗顔、風呂は無理だから、せめて体を拭く程度かな、等など、必要な水を考えたら、備蓄する量は数倍に膨れてしまい、収納スペースを考えたら、残念ながら必要と思われる量の水の備蓄は無理でした。

 次に考えるのは、不足する水を確保することです。水道水を求めて、ポリタンクを持ち、応急給水されている所へ行くことになります。

 そういえば小学校などに設置されている地下式給水栓は、地域の住民が操作・利用でき、地元の防災訓練で操作訓練に参加したから大丈夫。

 それと発災直後に、局の職員が設置する仮設給水栓もありますが、名古屋市指定水道工事店協同組合の方々が設置していただける仮設給水栓は、今年度112基に増え、応急給水施設の半分をカバーしていただけます。迅速なサポート体制が強化されたことは、各区の住民にとって非常にありがたく心強い存在であり、市民として感謝申し上げます。

 これで水の確保について少し安心できたかな。

 このような考えが、頭の中を駆け巡り、家族に水の備蓄や確保する方法をよく教えておかなければと思う次第です。

 このように、生活の基盤である水道について、貴組合の皆さまには、非常時の活動だけではなく、平常時には、区の総合水防訓練、総合防災訓練、学区の自主防災訓練にて地下式給水栓の操作説明をしていただくなど積極的なご協力をいただいております。

 私ども上下水道局は、水道・下水道を支える大切なパートナーとして、貴組合との連携がより一層深まりますことを祈念しております。

筆の泉コーナー

新たな家族

名古屋市上下水道局 管路部 設計第二課

技 師  藤井  拓己

 

 4月30日午後0時15分、元気な産声と共に我が家に念願の第一子が誕生した。身長49.2cm、体重3408gの少し大きめな女の子、顔は驚くほど私に似ており今のところ嫁の要素はほぼ見受けられない。女の子は父親に似ることが多いと聞いてはいたが、将来のことを考えると嫁に似ていたほうがよかったのでは、と思うこともしばしば・・・。しかし、自分に似ている分愛情も倍増である。そして名前は太陽のように周囲の人を温かく包み、元気な子に育ってほしいという意味を込め、「陽菜(ひな)」と命名した。その後二人は無事退院し、現在は近くにある嫁の実家でお世話になっている。一方私はというと、産前にあんなに楽しみにしていた一人暮らしも娘に会えない寂しさが勝り、辛い日々を過ごしている。

 そんな私の週末の楽しみは、嫁の実家に朝から晩まで入浸り、娘のお世話をすることである。しかし、子育ては私が想像していた以上に大変であった。首の座らない娘の扱いに慣れてないのに加え、3時間おきのミルク、頻繁に変えなければならないオムツ、泣きじゃくる娘をあやす、大きく分けるとこの3つしかしていないがあんなにも時間が過ぎるのが早いものなのだろうか。産前に受けた父親教室での人形を使った練習の際には、助産師さんから褒められ、子育てへの自信に満ち溢れていた自分はどこへやら・・・。極め付けには沐浴だ。長湯はよくないため5分を目標に行っているが、そんなにうまくいくわけもなく、最終的にはいつも嫁と義母に助けてもらい3人がかりで行っている。特に背中を洗う際にうつ伏せにさせる恐怖心が未だに克服できていない。沐浴には高度なテクニック、冷静さ、思い切りのよさが必要なのであろう。現在の私の一番の課題である。

 最近はこのようにあたふたした週末を過ごしているがとても充実し、日々娘への愛情が増していっている。しかし、週末だけの私と違い、毎日24時間子育てをする嫁の苦労は並大抵ではないだろう。近々実家暮らしも終わり、嫁と娘が帰ってくる。今までのように義父母の支えがなくなるため、私が父親として仕事だけでなく、家事や子育てにおいても家族を支えていく必要があると感じた。家事はほぼ嫁に任せていた私が心の底からこんなことを思うようになるとは考えてもいなかった。みんなこうやって父親としての自覚が芽生え、成長していくのだろう。

 娘はこの数週間でとても多くの感動を与えてくれると共に、私達を成長させてくれた。これから始まる家族3人での生活に多くの不安を抱えてはいるが、それ以上にこれから先、娘が成長していく中で私達にどんな感動を与えてくれるのか、そして私達をどのように成長させてくれるのかがとても楽しみである。

談話室コーナー

世界の中の日本という国

瑞穂支部・有限会社花藤水道工業所

           高藤 典子

 

 ここ数年、海外へ行く機会があり日本にいる時にはわからなかったことに気づいたり、常識が非常識だったりとびっくりしたことも多々ありました。私の小さな体験をお話して、みなさんと共有できたら嬉しく存じます。世界の中で、日本はとても国土も小さい島国です。でも、繊細さ、気遣い、配慮など女性らしさにあふれた不思議な国です。海外は、とてもおもしろいのですが、帰国して成田空港やセントレア空港に到着すると何故かホッとします。この居心地が良く優しい雰囲気、人への配慮ある空間、これは具体的に説明したり文字で表すことは難しく、感じることなのですが日本はこれにとても秀でています。

 海外(特に西欧)では、一般的に自分が一番で相手はその後です。自分は自分で守る。自分を守るために、武器を持つ。外は敵です。

 又、フランスは、絶対に謝らない。自分がミスをしても認めないし、相手のミスだと主張してきます。ですから、いつも自分を大きく見せようとしていますし、何かあったら相手を打ち負かせるように攻撃体制に瞬時に豹変します。人種差別も根強く残っており、上から目線で話しをしてくることも多いです。でも日本の人たちは、一般的にどうでしょうか?お互いに助け合い、相手のミスであっても”気づかずにごめんなさい。”と相手をいつもいたわり気遣う言葉をかけます。

 日本の道路は美しいです。人々は、外の道を掃きます。お隣の境界よりも、もう少しお隣の場所までお掃除します。中国では家の中のごみは、外に出します。だから外は汚れています。こんな何気ない私たちには当たり前のことが海外ではびっくりすることになります。日本の学校は、生徒たちが掃除します。掃除時間が時間割の中にあります。でも海外の学校は、掃除を仕事としている人がいるので、生徒たちは平気で汚します。みんなで使っている物を大事に使う、自分の後に使う人の事を考えて使うという認識はありません。日本人は、寺小屋という世界最高の教育がありました。ここで日本人は道徳を学び、精神性を高めてきたのです。その流れを現在まだ少しながらも残しており、私たちの心の中には自然を敬い、相手を尊重する基本が育っています。八百万の神の国であり、どんな宗教にも寛容です。温泉に恵まれ、混浴が昔からあり、性にも以外と寛容でコンビニには成人向きやその類の漫画も簡単に手にとれます。こんな国は、あまり無いと思います。東北や九州の大災害が世界であれば、暴動になります。日本は、困っている人がいれば相手を思いやる行動が自然に出てきます。外国の人にとっては、不思議な国です。でも日本人から見れば、あたりまえの事です。細かなことにも良く気づき、いろんな物を改良して精巧で洗練された物にするのが得意です。日本に住んでいるとわからないけど、外から見るとすごい国だと気づきます。愛溢れ情に深いこの精神性を、誇りに思ってほしいと痛切に感じますし、世界をリードできる国です。

 ただ残念な事の中の一つが、障害者用の駐車場を平気で健常者が利用する人が多いです。これは、欧米の人たちを見習いたいです。外国の人もいろいろで、平和を好み暴力的でない人もたくさんいますし、日本人でも好戦的な人もいます。数少ない私の経験から、一般的にそういう傾向の人が多いという意味です。心の中に寺があり、静けさがあれば相手を思いやる気持ちが生まれます。人は、相手からの施しや親切を受け取るとうれしいですが、与えた側の人は相手が受け取ってくれると受け取り側よりもっと幸せを感じます。多くの日本人は、控えめで謙虚であり、”私があなたに施しを与えます”とは言いません。”受け取っていただけるとうれしいです。”という目線です。

 アメリカは、真珠湾攻撃をいつもこう話しています。”真珠湾攻撃を忘れるな”広島と長崎での原爆被害の後、日本人はこう言っています。”広島・長崎の過ちを繰り返してはならない”相手の非を咎めるのではなくて、自分ではなくて相手を思いやる平和で前向きな考え方は知性を表していると思います。そして、自分の内面を見つめ、真正面から向かい合える人は強いと思います。

消防コーナー

地震に備えるⅡ

名古屋市消防局OB 近藤 博

 

 今回は、地震の強さを表す指標の1つである、震度について考えたいと思い

ます。

1 震度について

 震度とは、気象庁が定めている地震の揺れの強さを表す指標の1つである震度階級に基づいた数値です。現在では、地震情報などにより発表される震度は、観測点における揺れの強さの程度を数値化した計測震度から換算されます。

 震度は、原則として震源(震央)からの距離に逆比例し、震源から遠くなるほど震度は小さくなり、最大震度は震源の直上である震央付近となるのが普通とされ、震度の広がりを地図上に表すと同心円に近い分布になるといわれています。

 現在の震度階級は10段階に分かれていますが、今回の熊本地震で2回観測された最大震度7は、その10段階のうちで最も階級の高い数値であり、最も強い揺れがあったことを示しています。

 

2 震度7について

 震度7は、1948年(昭和23年)6月に発生した「福井地震」(M7.1)の教訓から1949年(昭和24年)に新しく設定された震度階級です。したがって、それ以前に震度7クラスの地震が発生していたとしても、公式には震度7としては記録されていません。

 

3 過去に発生した震度7の地震

 1949年に新たに震度7の震度階が設けられてから、最初に震度7が適用されたのは、1995年(平成7年)1月に発生した兵庫県南部地震(M7.3阪神・淡路大震災)になります。

 現在まで、震度7は5回観測されていますが、その内2回が今年4月14日と16日に発生した熊本地震で観測されています。

 

発生日時

地震の名称

規模(M)

震度7を観測した市区町村

1995年1月17日

  5時46分頃

兵庫県南部地震

(阪神・淡路大震災)

M7.3

神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市・北淡町・一宮町・津名町

2004年10月23日

  17時56分頃

新潟県中越地震

M6.8

新潟県川口町

2011年3月11日

  14時46分頃

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

M9.0

宮城県栗原市

2016年4月14日

  21時26分頃

平成28年(2016年)

熊本地震

M6.5

熊本県益城町

2016年4月16日

   1時25分頃

M7.3

熊本県益城町・西原村

(出典 気象庁地震データベース及び総務省消防庁確定報(兵庫県南部地震、新潟県中越地震)消防庁災害対策本部(東北地方太平洋沖地震第153報)及び(熊本地震第58報))

 

 実質的に震度7クラスの地震であったと考えられる福井地震(1948年)から、次の兵庫県南部地震(1995年)発生まで46年6ケ月の期間がありましたが、それ以後は発生間隔が段々短くなっているように感じます。

 地震に対する備えだけは、忘れないでおきたいものです。

法律コーナー

面会交流の強制

弁護士   松 永 辰 男

 

 夫婦が離婚した場合、どちらが二人の間の未成年の子を監護するか決めなければなりません(民法766条1項)。そこで決められた親が未成年の監護親になるわけでして、その後は未成年の子は監護親のもとで暮らすことになります。幼児の場合は概ね母親が監護親になることが多いのですが。そうしますと監護親にならなかった親は子に会うことができません。そこで監護親でない親が子との面会交流をどの様にするかを決めるわけです。そこで面会交流の件が話し合われ、決められるのですが、今度は監護親の方が、決められたように面会交流に応じない場合があります。そこで監護親でない親は、監護親に対し面会交流を実施するよう求めるわけですが、人の行為を強制する方法がないため、民事執行法172条において、行為をしない人に対して行為をしなかった場合は一定のお金を払わせるように命じて強制することにしています。

 そんなことで問題になった事件があり、その内容は、二人の子が居るわけですが、長女であります10才の子が、監護親であります母親が、父親と面会するよう勧めるわけですが、頑として拒否した事例です。裁判所は監護親に対し面会交流に応じなかった日、1日につき8000円を支払うよう監護親に命じました。監護親はこの決定に不服で抗告しました。抗告審は、「未成年者はすでに10歳であり、面会を拒む意思を強固に形成している場合、抗告人が面会に応じることを働きかけても限界があるといわざるを得ない。本件の事情に照らせば、抗告人に対し、未成年者と相手方の面会を実現させるために更なる努力を強いることは相当ではないし、かかる努力を強いてもそれが奏功する見込みがあるとはいえないというべきである。」と判断し、間接強制として監護親に1日8000円宛支払わせる決定を取り消しました(大阪高等裁判所平成24年3月29日決定・判例時報2288号36頁)。

 ところで、この件では10歳の子どもとの面会交流の件ですが、この決定後であります平成25年3月28日の判決では7歳の子どもの場合ですが、子どもの意思に関係なく決められたとおり面会させるよう命じています。7歳と10歳に違いがあるのか微妙な問題です。子どもが面会をしたくないという場合、親の意思だけではどうにもならない場合がありますので、面会交流の強制には慎重でなければならないと思います。

木祖村コーナー

ふるさと とうもろこし便

編集後記

編 集 後 記

 さる6月5日(日)、千種区宮の腰町の名古屋市上下水道局鍋屋上野浄水場で「なごや水フェスタ」が行われました。今年も、6月1日から7日の水道週間では、「じゃ口から 安心とどけ 未来まで」をスローガンに全国各地で多彩な行事が催されました。

 名古屋市では、鍋屋上野浄水場を会場として、普段は入ることのできない浄水場の施設見学ツアーをはじめ木曽三川流域の方による和太鼓演奏や特産物の販売など盛りだくさんの内容の催し物が行われました。ミニゲームコーナーなどもあり、大人も子供も楽しんでいただいた一日となりました。

 名水協は、名古屋上下水道総合サービス株式会社とともに「水フェスタ」に協賛して、参加しています。青年部の協力による子供さんの配管工作なども、早くから準備をし、工夫をこらした展示もなかなかのものです。また、浄水場本館付近では、理事長はじめそろいの名水協ベストを着用した理事らが、入場された方に名水協の名入り「絆創膏」を手渡し、PRに努めました。

 天候は、小雨、曇り、晴れ間のあとには、また雨粒と目まぐるしく変わる不安定なものでしたが、浄水場には、6,900人と昨年を上回る多くの方がおいでになりました。名水協ブーステントは、LIXILさんの参加もいただき、青年部で運営をしていただきました。多くの子供さんが、塩ビ管を使った配管工作やシャッチー君帽子作り、水風船釣りを楽しんでいただくことできました。イベント終了時まで、途切れることなくにぎわいが続き、大好評でした。

 このイベントでは、「水道」をめぐり様々なひとが交流しあい、楽しみの輪をひろげていくことが実感できましたし、「じゃ口から~」のスローガンからは、給排水設備により安心や幸せを届けていく私たちの仕事の意味も見えてきます。

 午後の「お風呂の講演」では、お風呂に入ることで、心身ともに健康になり、リフレッシュできることが紹介されたようです。これからの季節、暑さで火照ったからだを、少しぬるめのお湯をたっぷりはった浴槽につかり、明日からの英気をやしなっていきたいと思います。お風呂のあとの一杯(中身はお任せします。)もまた格別ですね。

(E・Y)

 

 組合だより No.551(平成28年7月号)―――――――――― 

 

 

 

 

シャッチーくん

    

  

    ● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
            理事長  穂 刈 泰 男

 

    編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
           広 報 技 能 委 員 会
             名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
             TEL (052)951−3240
             FAX (052)951−8883