『味噌川ダム ポンプ室にて』第30回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱日伸商会 永山 雅規 氏

『味噌川ダム ポンプ室にて』第30回フォトコンテスト優秀 撮影:㈱日伸商会 永山 雅規 氏

史跡散策路

貴船神社(貴舩神社・貴船社)

宮澤 雅敏 氏 (㈲宮澤水道) 
宮澤 雅敏 氏 (㈲宮澤水道) 

 正式には貴船社といい、雨の神を祭っています。この辺りは、かつて農耕が営まれていましたが、水に困ることが多く、各所に雨の神が祭られ、ため池もたくさんありました。このような田園風景も名古屋市との合併後、急速に住宅地に変わってしまい、その面影はほとんどありません。境内には、この地域一帯を開発した西一社土地区画整理事業の完了記念碑があります。

会議コーナー

定 例 理 事 会

理事会風景(業務管理委員会)
理事会風景(業務管理委員会)

理事会風景(資材委員会)
理事会風景(資材委員会)

1.開催日時   7月6日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   16名

お知らせコーナー

第58回 水道週間行事 

 名古屋市上下水道局主催の、第58回水道週間行事「なごや水フェスタ」が、平成28年6月5日(日)に鍋屋上野浄水場にて開催され、名水協もイベントに参加協力しました。当日はあいにくの雨模様でお客さんの来場が心配されましたが、家族連れなど多くの来場者がブースに見に来ていただきました。(来場者数6,900人 上下水道局調べ)

 名水協としては、参加者全員で揃いのベストに身を包み、入場口にて来場された方に組合名入り絆創膏の配布を行い、組合のPRに努めました。また、青年部会のブースでは、昨年おこなった配管作業体験に加えて、新しい催し物を2つ実施しました。

 1つは、名水協のマスコットキャラクターである「シャッチー君」の紙帽子工作のコーナーです。1枚の大きな型紙から、ハサミとのり、ホチキスを使って、立体のシャッチー君の帽子を作るという内容です。はさみを使ってシャッチー君を型紙通りに切っていくのはなかなか大変で、子供たちはスタッフと協力しあって、真剣に工作に取り組んでいました。

 もう1つは、風船釣りです。開場早々、風船釣りの前にはたくさんの子供たちがやってきて「風船釣りをやりたい」の大合唱。風船を釣り上げるための紙製のより糸を手に持って、子供たちはわくわくした表情で風船釣りに挑戦していました。

 今年は、開場してから昼ごろまで、雨が降ったり止んだりというすっきりしない天気でしたが、青年部会ブースは、最初から最後まで、行列の絶えない盛況ぶりで、押し寄せてくる子供たちの人員整理が大変なくらいの賑わいでした。

 来年も、参加した方たちに「水フェスタに行くと楽しいことをいっぱいやっているね」と喜んで頂けるよう、さらに充実した楽しい催し物を実施していきます。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 

青年部会 緑支部 太田 佳典

青年部会コーナー

第124弾定期夜間勉強会

開催日 平成28年6月15日

 参加人数 57名

  技能開発部会・青年部会共催

 

 今回の定期夜間勉強会は、㈱ソエダ様を講師にお招きして、「不断水凍結工法」について勉強会を行いました。

 不断水凍結工法というのは、液体窒素という-196℃の非常に冷たい液体を用いて配管内部の水を凍らせ止水するという工法です。勉強会では、「失敗から学ぶ不断水凍結工法」として、凍結工法の一般的な話から始まり、㈱ソエダ様の経験した工法のメリット、デメリットについてご説明を頂きました。

 また、座学の他に水道会館4階テラスにて凍結工法の実演も行いました。実演は、鋼管内の水を液体窒素で凍らせ、最後には加圧テストまで行う本格的な実演でした。途中、工夫している点、気を付けてもらいたい点などを丁寧に教えていただき、さながら工法の指導会のようでした。

 今回の勉強会では、実際の物に触れる時間を多く設け、そのおかげか受講された方も真剣な眼差しで、たくさんの質問が交わされており、㈱ソエダ様のご協力に感謝するとともに、勉強会そのものの質を高めることができてよかったと思いました。

 今後もこのような実演を交えた勉強会を開いていけたらなと思っていますので、ご参加お待ちしております。

青年部会 北支部 小暮貴士

特別寄稿コーナー

ごあいさつ

名古屋市上下水道局 経営本部 営業部

給排水設備課長 祖父江 隆人

 

 本年4月より給排水設備課長を拝命しました。これからいろいろな場面で組合員の皆さんのご支援やご協力をお願いすることもあろうかと思いますがよろしくお願いします。

 私は、昭和60年(1985年)4月に水道局業務部西業務所に配属されました。その当時の、西業務所(現:西SS)は、西区、新川町、西枇杷島町(現・清須町)、師勝町(現・北名古屋市)を所管していました。最初の仕事は給水設備の審査と上下水取付管の設計、道路占用許可等の申請でした。また、当時、業務所では、取付管の漏水修理を行っており、私も現場で穴を掘ったことがありました。まだまだ、青臭い年でしたから、「このくらいの作業なら楽勝」と思ったのですが、スコップがうまく扱えず、腰もすぐに痛くなり短時間で音を上げていました。一方で、現場の先輩たちは、さも簡単に掘り上げています。その時から、その難易に関わらず人が行うどのような作業でも、知識と技術、ノウハウが必要であり、人の技量というものは鍛えられて高められていくものであるとの考えは、私の根底を流れています。

 当時の先輩方は、口下手な方も多くて教え方も乱暴で厳しかったのですが、その奥に優しさを感じていた気がします。一方、酒の飲み方は尋常ではなく、連日連夜、夜遅くまで、一杯飲み屋につれていかれ5~6人でビール大瓶1ケースを軽くあけていた覚えがあります。私は、そういった厳しいけど、やさしい、そして仲間同士の関わりを大切にする先輩たちに育てていただきました。

 現在、当局では、かつてないスピードで世代交代が進んでいます。このため、組織が一丸となって少しでも早く後進を育成しようと努めています。急速な若返りが進む今が人材的には最も苦しい時期ですが、若手が育てば上下水道の未来への礎ができるものと信じて頑張っていかなければなりません。

 若手の育成といえば、組合内では、青年部会の皆さんが毎月テーマを決めて定期夜間勉強会を開催し、会社の枠を超えての若手主体の自己研鑽に努めておられます。また、青年部会では、家族交流会や支部対抗スポーツ交流会など組合員同士の親睦を深めるための活動もされています。こうした、青年部会の取り組みは、自立した若手を育て、組合員の絆を強くし、名水協の将来を明るく照らしていくものと信じています。

 最後に、上下水道事業を支えるパートナーとして今後ともにご支援をいただきますよう重ねてお願いして私の挨拶とさせていただきます。

筆の泉コーナー

剣道とニオイとネコ

名古屋市上下水道局 管路部 東部管路センター

事務係長  菅原拓也

 

 ムスメ②は剣道少女であります。

 小学3年生から剣道を始め、ほぼ毎日の部活動と週3回の道場通い、週末は試合や錬成会。本人も大変だが、送迎する親も大変。最近は、練習の成果が少しずつ現れ、個人戦・団体戦とも満足できる結果を時々残し、引っ込み思案な私でも保護者同士のコミュニケーションに慣れてきたこともあって、大変ながらも送迎は楽しいです。親としては、結果に目が行きがちですが、そこに至るまでの努力や友人関係、礼儀作法など、結果よりも大切なことを教えてくれます。ご指導いただく先生やいっしょに頑張る仲間たちに感謝する気持ちを忘れず、長い剣の道を自分のスピードで自分の目的地に向かって歩き続けてほしいです。

 稽古は激しく、先生との掛かり稽古は鬼気迫るものがあります。「ヤァー」かけ声も勇ましく、先生にぶつかっていきますが、バッサリ切り捨てられ、何度も倒され、立っているのがやっとのことも。途中、トイレに駆け込むこともしばしばですが、面を付けたまま吐いたことはないので、まぁ問題ない。フラフラになりながらも先生に向かっていく。「ィヤ゛ーーー」絞り出した声が私を貫き、その時、一人の少女剣士としてすごいなと感じました。稽古が終わり、帰りの車中で「唐揚げが食べたい」と言うところもすごいです。聞くだけで胸やけですわ。大好きな剣道と不器用ながらマジメに向き合っているムスメ②に剣道の神様は微笑んでくれないかと、いつも思います。

 「剣道=臭い」…全くそのとおりです。胴着や防具は厚くて重く、毎日風を通しても汗が残り、それが青春の香りの原因となります。ニオイの強さは、蒸れやすさに関係し、胴≪胴着<面≪小手(私の主観)です。一般的な霧吹き系消臭剤はあまり効果がない感じです。芳香成分があるとニオイと香りのカオスに全身の毛穴が開き、ヒザが折れます。これからお子さんに剣道をと考えていらっしゃる方は、剣道専用の消臭スプレーを使ったほうがよろしいかと思われますが、やはりニオイ対策は洗うことと、慣れることです。乾きが速いジャージ生地の胴着や洗うことができる小手が出ており、重宝しております。まぁ、慣れてしまえば汗のニオイが芳香となるはずです、きっと。

 そのニオイが好きというのが我が家のネコ①です。風を通していた小手を持ち出し、顔を突っ込んでウットリしております。そんな姿を見ると強引に取り上げて洗うことができないので、ムスメ②には新しい小手を与え、ネコ①専用のおもちゃにしました。これが転がっている部屋はほんのりと芳香があります。

談話室コーナー

開運熱田支部旅行(仙台四郎さんと出雲大社のご利益ツアー)

熱田支部・真野工業株式会社

           真野 華

 

 熱田支部に参加させていただくようになって、はや約30年・・支部旅行はいつもながら迫力満点。出発の時点ですでに名古屋弁の大宴会。帰ってくるまで笑いが止まらない。海外旅行の時は世界共通語より名古屋弁が通じてしまう。熱田支部の魅力にはまって気が付けば私は40も後半、散々皆さんに早くお嫁に行くよう心配されてましたけどこれだけはどうにもならない。結婚より支部旅行が楽しかった。熱田支部には不思議な引き寄せパワー?と強運がある。

 4年程前に支部旅行で仙台に行った時だった。旅館のおみやげ売り場にいた時、仙台四郎さんという仙台では有名な福の神と言われる色紙が飾ってあった。レギュラーのWさんとSS設備のNさんがあっと騒ぎ出して、名古屋ではコンパル・松坂屋のトリコロールの店先に飾られているという。瑞穂通りのよく行く喫茶店にも仙台四郎さんの人形があった。3店とも確かにいつも客が絶えない。Nさんのところにも仙台四郎さんがあるそうで、何やらご利益があったそう・・。店員さんが私達に色紙をプレゼントしてくださった。私はその仙台四郎さんから何やらじわじわ暖かい電流みたいな熱を感じた。誰も信じてくれなかったが、NさんとWさんは信じてくれた。

 それから私は長年の課題のダイエットに成功?そしてその2年後・・、小島支部長の提案で熱田支部初の出雲大社旅行。丁度高円宮典子様の結婚式が執り行われた直後だった。皆と一緒に参拝した。その旅行からわずか約1か月後、私に人生の転機がおとずれた。ひょんな事からご縁談をいただきあっという間に昨年秋に47にして結婚ゴールインをしました。あまりに急な事態に本人もサルことながら周囲・親戚友人・仲間・その他・・。衝撃と激震が走りひと騒動・・・。独身の友達と何度も訪れた出雲大社、私と一緒に行く友達は次々決まって行くけれど何故だか私はお呼びがかからない。今振り返るときっと神様がまだ独身を楽しみなさいという事だったようだ。

 確かにどうしても捨てれない楽しみはあった。年に1度の支部旅行に続き、独身の友人・飲み仲間・仕事関係のお仲間、夏休み冬休みの1人東京ツアー、阪神タイガースの応援?1人焼肉(カルビをジワジワ良い焼き加減にして堪能する)・・・1人焼肉にデビューした時はさすがに周りにドン引きされた。それに手をだしたら一生独身と警告さえされたけどすでに手遅れだった。

 結婚の条件として同業者だけは絶対避けたかった。両親をみていて同じ業界の家同士の結婚はあまりにもディープすぎる。うちは元々母方も先祖代々ポンプ屋、初代からずっと水道事業に携わっている。こういうのを因縁と呼ぶのでしょうか?水道工事屋の息子と母は結婚してしまい幸か不幸か今にいたる。まさに題して因縁結婚の成れの果て・・。恐るべきこの因縁を脱したいと必死の私の抵抗は猫パンチに過ぎず、現在の夫は大須に本社のあるK設備工業に勤務しているまぎれもなく名水協のお仲間です。初めて交わした会話はインバルと二層管の話。全く色気はない。

 この業界に女性がどんどん進出してほしいと、K設備工業の現会長のお話が2年前に他界した父の声に聞こえた。主人を通じてK設備工業に大変興味が湧いた。その後主人が初めてうちを訪れた時に玄関に飾ってあった仙台四郎さんの色紙に目がとまり仙台四郎さんの事をよく知っていた。(余談ですが数日前仙台四郎さんの神社で本家本元の仙台四郎さんを会社に持っていったところ社員の皆が亡くなった会長(父)にそっくりと、とても喜んでくれた。)しかしながら40過ぎてからの結婚はかなり難しいとデーターでもでてるけど年齢は関係ないとここで証明できた。アラフォー・アラフィフの独身の方々に希望と自信を是非もって欲しい。

 だけど、どうしてこうなったのか未だにわからない。人間の力を超えた目に見えない因縁熱田支部パワー様が働いてしまった。感謝感謝だけどやっぱり1人焼肉と1人東京行きたいよー。

 この談話室のご依頼を小島支部長様より、是非熱田支部のご利益開運旅ツアーを書いてほしいとの事でご指名賜りました。文才話題も無く大変私事で恐縮ですが清水から飛び降りて書かせていただきました。熱田支部の皆様この場をお借りしまして感謝御礼申し上げます。どうかアベノミクスに負けず名水協ミクスで更に名古屋の水道事業が日本だけじゃなく世界に向けて大きく発展する事を心より祈念しこれからも熱田支部の開運?ご利益旅行企画していく所存でございます。

消防コーナー

地震に備える Ⅲ

 気象庁作成の震度階級の変遷について考えたいと思います。(その1)

 

1 日本における震度観測

 日本における震度観測は、1884 年(明治17年)に約600 箇所の観測点で始まり、1904年(明治37年)には気象官署や民間への委託をあわせ1,437ヶ所の観測所から震度データが収集されるようになりました。

 

2 震度階級の変遷

  1. 明治17年(1884年)の地震報告心得では4階級に分類。
  2. 明治31年(1898年)より7階級に改訂。
  3. 明治41年(1908年)から7階級に説明を付けるように改訂。
  4. 昭和11年(1936年)から昭和23年(1948年)までは、人間の感覚、室内の状況及び家屋の被害等を記述するように改訂。

 

3 震度階級変遷一覧表(昭和23年(1948年)以前)

 

1884~1897

明治17年~明治30年

「地震報告心得」

1898~1907

明治31年~明治40年

無定義、過渡時代

 

 

0/微震(感覚ナシ)

微震 Silent

僅カニ地震アルヲ覚エシ者

1/微震

弱震 Weak

振動ヲ覚ユルモ戸外ニ避ルニ足ラザルモノ

2/弱震(震度弱キ方)

3/弱震

強震 Strong

往々物品ノ倒伏液体ノ溢流等アリ人々戸外ニ走リ避ル者

4/強震(震度弱キ方)

烈震 Violent

屋宇ヲ毀損若シクハ倒伏シ或ハ地面ノ変化ヲ起コス者

5/強震

 

6/烈震

 

 

 1908~1935

 明治41年~昭和10年

 「中央気象台年報」

1936~1948

 昭和11年~昭和23年

 「地震観測法」

0/無感覚地震

地震計ニノミ感ジタル地震

0/無感覚

地震動を人身に感知出来ないもの、例えば戸障子等が動く音が聞こえ、あるいは電灯等の垂下物の動揺が目撃されても振動を直接身体に感じなければ有感とはいえない。

1/微震

静止セル人若シクハ地震ニ注意深キ人ノ感ジタル極メテ軽微ナル地震

Ⅰ /微震

静止している人や特に地震に注意深い人にのみ感じた程度の地震。

2/弱震(震度弱キ方)

一般人ニ感セシ程度ノ地震ニシテ僅カニ戸障子ノ動ク音ヲ聞ク程度ノモノナリ

Ⅱ /軽震

一般の人に感ずる程度のもので戸障子の僅かに動く位の地震[従来弱震(弱き方)とよばれていたもの]

3/弱震

家屋動揺戸障子鳴リ振子時計止リ垂下物動揺、液体ノ動揺等ヲ目撃セシ程度ノモノナリ

Ⅲ /弱震

家屋が動き戸障子鳴動し電燈の様な吊下物や器内の水面の動くのが判かる程度の地震

4/強震(震度弱キ方)

家屋激シク動揺シ座リ悪キ器物ノ倒伏液体ノ溢出等ヲ目撃シタルモノ或ハ之レニ相当スルモノナリ

Ⅳ /中震

家屋の動揺が烈しく座りの悪い器物は倒れ、器内の水は溢れ出る程度の地震[従来強震(弱き方)と呼ばれていたもの]

5/強震

壁ニ亀裂石碑石燈籠ノ転倒煙突ノ破損等ヲ目撃シタルモノ又ハ之ニ相当スルモノナリ

Ⅴ /強震

壁に割れ目が入り墓石、石燈籠が倒れたり煙突や土蔵も破損する程度の地震

6/烈震

屋宇ヲ倒シ山嶽を崩壊シ地割レヲ生ジ断層ヲ生ズル等地盤ニ大変動

ヲ生ジタルモノナリ

Ⅵ /烈震

家屋が倒壊し山崩れが起こり地割れを生ずる程度の地震

(出典 気象庁「震度の活用と震度階級の変遷等に関する参考資料」平成21年3月)

法律コーナー

標章の継続使用と事業譲渡

弁護士   松 永 辰 男

 

 会社法22条1項に事業譲渡についての定めがありますが、その内容は、事業を譲り受けた会社が、譲り渡した会社の商号を使う場合は、原則として譲り渡した会社の負債も支払う義務があるとし、譲り受けた会社が、譲渡会社の負債を負担しないという登記をするとか、負担しないという内容の文書を譲り渡した会社の債権者に知らせた場合は支払義務がないと定めています。

 これからお話しする件は、銀行がA会社に対し平成20年8月に2000万円を、同年9月に3000万円を貸したのですが、約束通り返済がなく、平成24年4月になり残元金を同年9月までに返済する約束をしました。

 しかしその後経営は悪化し、Aの取締役Dが、知人の経営していた休眠会社でありますYという会社を利用し、平成24年4月2日付でYの商号を、Aの商号であった「デザインワークスプロジェクト」の英語表示であってAが標章(商標)として使用いた「DWP」を「株式会社DWP」と変えてYの商号にするとともに、会社の事業目的をAと同じに変更し、しかもAの事務所を本店所在地にしてDが代表取締役に就任した旨登記しました。更にAを退社した従業員の一部について退職後雇用し、Aの顧客の一部を引き継ぎました。

 ところで商号と商標の違いですが、商号は商売をする人が商売上使う名前のことですが、商標は、商品や事業としての仕事を表現するために使う「文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合」であって、これを標章と呼ぶことにする、といった難しいことを法律で決めています。従いまして、商号は商人の商売上の名前ですから、文字で表現しなければならないものでして、記号や図形では駄目だということになります。

 ところで本件の場合は、Dが休眠会社でありますYの会社を利用し、銀行に多額の負債があり、支払いができないAという会社の標章(商標)である[DWP]を使って「株式会社DWP」という商号にし、Aの会社と同じ事業を継続して営業してきたものでして、債権者であります銀行は、Yは、Aの商号ではないが標章(商標)を使用して事業を継承したものであるから、会社法22条1項の趣旨によりAの会社の銀行に対する負債を支払う義務がある、として訴訟を起こしたものです。裁判所は銀行の言い分を認め、AはYに対し平成22年当時行っていた事業である設計監理事業のために組織化された有機的一体として機能する財産を譲渡したものと認めるべきである、としてAの借金を支払うよう命じました(東京地裁平成27年10月2日判決・判例時報2292号94頁)。

 商標は商品や仕事を表現するものであり、商号は商人の名前ですが、事業にとっては両者とも同じような働きをするものだと思います。

木祖村コーナー

木祖村☆夏の遊び場がいっぱい!

源流の里・木祖村

 を遊びつくそう!!

 

こだまの森

大人も子どもも楽しめるキャンプ場「やぶはら高原こだまの森」には、ちびっこ広場や渓流釣り・BBQ・プールなど遊びのスポットが盛りだくさん!

 

今年は芝生グラウンドが期間限定でフリーサイトとして開放されます☆

爽やかな風を感じながらのんびりと過ごすのはいかがですか?
 

≪フリーサイト開放日のご案内≫
8月11日(木)、12日(金)、13日(土)、

14日(日)、15日(月)、16日(火)、

17日(水)

 ※詳細は 木祖村 こだまの森 で検索!!

または 電話:0264-36-2777 まで

 

お六櫛(おろくくし)

最近、テレビ等のメディアに取り上げられて大反響の木祖村の伝統工芸品「お六櫛」

その実演販売が道の駅きそむらで開催されます。日本のみならず、世界でも高い評価を受けている技術を間近でご覧いただけるチャンスです☆

心のこもった制作の様子をぜひご覧ください!!

お六櫛の販売もしておりますので、お気に入りの1本を見つけてください☆

≪実演日≫ 8/14(日)、8/20(土)、8/27(土)/午前9時~午後4時

 

その他にも、道の駅きそむらでは村内の新鮮な野菜などを直売しています。お食事処「げんき茶屋」では旬の味が楽しめ、木曽牛定食やボリュームたっぷりの山賊焼きもおススメ。今年は12月までの限定商品として「味噌川ダムカレー」も販売中!

 ※詳細は 木祖村 道の駅 で検索!! または 電話:0264-36-1050 まで

編集後記

編 集 後 記

 今年の夏も暑い日が続きそうである。地球温暖化の影響も十分に考えられるところではあるが、太陽からのエネルギー照射によって海洋からの蒸発も変わり、それが気圧配置の変化だとか偏西風のコースとかに影響する。様々な異常気象現象に対しての観測や研究は進んできているが、自然現象それ自体を変えることは難しい。

 変えることができなければ、自分が変わるしかないということで、この夏の猛暑を乗り切る方策をいくつか考えてみた。

 まずは、体の水分収支を適切に保つことが基本と思う。普段の生活での人体への入り2.5リットルの内訳をみると、飲料水の摂取は1.2リットル、食物からが1.0リットル、体内の代謝で作られる分が0.3リットルということである。また、出ていく方は、尿や便で1.6リットル、呼吸や汗で0.9リットルという収支であるが、炎天下やエアコンの効かない室内では、発汗で出ていく量が過大であろう。知らず知らずのうちに脱水状態になっていることも稀ではない。脱水状態では、よく知られている熱中症の他、中高年では脳梗塞や心筋梗塞の発症も多いといわれる。この夏もマイボトル(中身は、なごやの水道水や水道水で入れたお茶など)を携行し、まめに水分補給し熱中症などを防ぎたい。

 次に、発汗を伴うので背反すると思われる方もあろうが、体力を維持、増進することを挙げたい。具体的には、努めて歩くことで筋肉量を維持したいと思う。人体中の水分というと、まずは「血液」が思い浮かぶが、標準的な血液重量は、4.8キログラム(うち水分量は、4リットル)にすぎない。成人では、体重の60%が水分と言われているので、60キロ×0.6で36リットルが水分であるから、残りの32リットルの水分はどこにあるか。もちろん、脳や臓器、骨や皮膚にも含まれているが、多くは「筋肉」中にある。筋肉量の75%が水分量ということなので、25キロの筋肉量であれば、水分量は19リットルで、筋肉こそが水分の最大の保管庫である。よって、筋肉量が多ければそれだけ水分の保有量も多くなり、暑さに対しても余裕をもった元気な体だといえる。今では、スポーツ時の水分補給は必須のこととされているが、この夏は、リオオリンピックでのトップアスリートの水分補給の様子にも着目したいと思う。

 最後に、必要以上にイラついたりおこったりして熱くならないことである。妻からのイラッとくるような一言に対しても素直な心持ちで、冷静に受入れ若しくは受け入れたふりをして、決して熱くならないようにし、相手に対し冷たい飲み物を勧めるなどして、家内は涼やかな雰囲気を保っていきたい。

(E・Y)

 

 

 組合だより No.552(平成28年8月号)―――――――――― 

 

 

 

 

 

シャッチーくん

    

  

    ● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
            理事長  穂 刈 泰 男

 

    編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
           広 報 技 能 委 員 会
             名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
             TEL (052)951−3240
             FAX (052)951−8883