『街道』第31回フォトコンテスト入賞 撮影:㈲イケダヤ 後藤 弘文 氏
史跡散策路
福 生 院
山口 雄一郎 氏(水道組合)
真言宗智山派の寺院。福生院というよりは、「袋町のお聖天」として知られる。 お聖天は歓喜天のことで、男女和合の福神様。
この寺のかいわいが名古屋第一の芸者の組合・盛栄連の本拠地だった明治・大正・昭和の初めは大いに栄えた寺院である。
所在地 中区錦二丁目 5-22
会議コーナー
定 例 理 事 会
理事会風景(三役)
理事会風景(総務委員会)
1.開催日時 9月7日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 16名
青年部会コーナー
水源地見に行き隊!!
名水協青年部会会員及びその家族と、名古屋の水源地である長野県木祖村へ行き、トウモロコシ収穫体験を行いました。子供達にとって夏休みの最後の週末、心配していた天候にも恵まれ、ご参加して下さった皆様と一日を楽しく過ごすことが出来ました。
まず、こだまの森へ到着しバーベキューを美味しく頂いた後、トウモロコシ収穫体験に移ります。木祖村の唐澤村長に種まきをお願いし、丁度三ヶ月後のこの日に、トウモロコシが収穫出来るように立派に育てていただきました。唐澤村長のおかげで、今年も名水協青年部会はトウモロコシの収穫体験が出来て感謝の気持ちでいっぱいです。採れたての生で食べるトウモロコシは、ジューシーで甘くとても美味しかったです。これもまた、トウモロコシ収穫体験の醍醐味の一つです。暑いことも忘れてしまうくらいに、子供達は立派に実っているトウモロコシを、まるで宝探しゲームのように夢中に探し出し収穫していました。
その後、木曽川の源流の一つでもある水木沢に移動し、平成20年に「平成の名水百選」に選ばれた水木沢天然林へ散策に行きました。道中には、夏でも冷たい山清水や、クマ除けの鈴があり、せせらぎの音の中、鈴の音がいくつも響いていました。夏場はまずクマに遭遇はしませんが、管理棟の真横のウワミズザクラの木には、昔クマが登った時についた爪痕がしっかりと残っていました。名古屋の水が美味しい理由は、この自然の中で綺麗で豊富な名水を引いているからこそだと身を持って体感しました。
ご参加して下さった皆様ありがとうございました。そして、これを読んで頂いた皆様には、名水協青年部会が企画する、家族参加型交流事業に少しでも興味を持って頂けたらうれしいです。
青年部会 瑞穂支部 桜田雅己
青年部会コーナー
第126弾定期夜間勉強会
開催日 平成28年8月27日
参加人数 19名
技能開発部会・青年部会共催
今回の定期夜間勉強会は特別編としまして、赤門ウイレックス(株)を講師にお招きして石綿使用建設物等解体等業務特別教育を行いました。
当日は定刻前に講習者全員が集まり、時間通りに開催しました。講習内容として、アスベストを吸ったときに及ぶ人体被害や、作業内容及び撤去物にはレベルがあり、レベルに合わせた防護服や工事内容を計画することを学びました。撤去したアスベストを廃棄するときのマニフェストの作成、工事届の作成などは大変勉強になりました。管工事業においては保温材等しかありませんが、今後環境問題などが厳しくなっていくことを考えると、石綿作業主任者が必要になってくると思い講習を終えました。
今回講習を受けたことを仕事に生かせるように頑張っていきたいと思います。今後も夜間勉強会特別編として資格取得の講習を行っていきますので、皆様のご参加をお待ちしております。
青年部会 熱田支部 水谷 弥仁
特別寄稿コーナー
安全第一
名古屋市上下水道局 経営本部 営業部
千種営業所 所長 森脇 隆
4月より、千種営業所長を務めております。千種営業所は千種区・名東区を担当区域としております。組合員の皆さまよろしくお願いいたします。
営業所の勤務は、十数年ぶりで、業務の変化に戸惑うことも多いのですが、その変化の他に驚いたことの1つが、両区の会議等に出席する機会が多いことです。出席される官公署長の中には警察署長もお見えで、交通事故件数や犯罪傾向の報告を聞く機会があります。交通事故の事例やオレオレ詐欺の発生事案を聞いていると、地道なPRやキャンペーンを続けているにもかかわらず、なかなか減少しないことが伺えます。
さて、当局においては、安全衛生管理に積極的に取り組んでいます。残念にも、交通事故や公務災害が発生した場合、局内に周知され、今後の発生抑制に寄与するべく、ミーティングの機会になっています。ヒヤリハット事案が軽微な事故につながり、その後の重大事故を発生させないためにも、職員自身の意識の中で注意を促そうとするものです。
私がこの非常に重要な「ハインリッヒの法則」を初めて知ったのは、恥ずかしいことに10年前、局の安全衛生係長になった時でした。それまでの業務経験は営業所の他ではシステム管理部門が長かったので、安全管理全般について戸惑うことばかりでした。それでも「重大な事故の背景には29件の軽微な事故があり、さらにその背景に300のヒヤリとする事案がある」という法則は私にとって非常にわかりやすいものでした。
これは安全衛生管理だけのことでなく、すべての業務管理につながるものであることは、よく言われていることです。今、営業所長として、軽微な事故を起こさないためにも、ヒヤリハット事案を発生させないことの重要性を感じています。「安全第一」という長い歴史のある意識は持つものの、日常業務で発生させないことはなかなか難しいことと実感しています。しかし、職員には自覚を持ち続けられるよう注意し続けなければなりません。
私が合併前の水道局に入った「昭和」は、コンピュータは大きく特殊なヒトのもの、電話は線で繋がった黒いものでした。今では小学入学前からパソコンやタブレットを操作できる子も増え、電話は持ち歩くだけでなく、何かを捕まえるモノになりました。
生活環境は便利に快適に日々変化していきますが、仕事を続ける上での「安全第一」の意識が変わるものではありません。組合員の皆様には、万一に備え区の総合防災訓練等において、ご協力をいただいております。加えて、平常時には、お互いに無事故無災害が続きますよう、これからも注意していきましょう。
筆の泉コーナー
ロードバイク~自分で組み上げたものに命を預ける魅力~
名古屋市上下水道局 管路部 西部管路センター
主 事 小島 啓義
今回、私の趣味について書かせていただきます。私の一番の趣味はロードバイク(自転車)です。元々、高校時代に自転車通学だった事もありますが、この世界に入り込んだのはまだ2年前のことです。初めは数万円のクロスバイクから入り、フルカーボン製のロードバイクを3台所有するまでに至りました。そのうちの1台は全て自分で組み上げたものです。
ロードバイクの楽しみは様々ありますが、単純に走行することのみならず、弄る楽しさも多くあります。中でもお勧めなのが手組ホイールの自作です。リム、ハブ、スポーク、ニップル、工具を準備し組み上げていくという昔ながらの手法ですが数万円でできる上、性能としては一般に売られている何倍以上もの値段の完組ホイールに肉薄する性能まで持っていくことも可能です。自分で組み上げたホイールに命を預ける魅力は何にも代えられません。私も今や所有するすべてのロードバイクで手組ホイールしか使わなくなりました。中には30年前に名品と呼ばれたものもありますが今でも全く問題なく動く様は驚きです。スポークテンションを調整すれば自分好みの乗り味にもできます。また性能がいいのにスポーク本数は多くなるため見た目で判断されにくく盗難に遭うことも非常に少ないです。
私は2016年2月にイタリアへ旅行しましたが、たまたまロードバイクメーカーの試乗会に参加する機会にも恵まれました。そこで、日本では40万円もの値段で売っている完組ホイールを付けたロードバイクに試乗しましたが自分の自作ホイールとの差は殆ど感じられませんでした。
また、海外通販では自転車関連は免税になる範囲が大きいので英語さえできればイギリスや台湾等から自転車本体や各種パーツ、工具、ウェア等を安く調達することも可能です。
もちろん、走る楽しさもあります。私は脚質が「クライマー」という坂大好き人間です。クライマーは平地巡航が遅めですが、そんな自分でも最近は100キロメートルの距離を4時間ほどで走れるようになりました。今の夢は母方の実家のある埼玉県までの400キロメートル以上の距離を1日で走りきることです。
ロードバイクに限らず自転車は電車や飛行機を使った旅行にも使えます。流石に「そのまま電車内へ持ち込める」西洋ほどではありませんが、日本でもある程度分解し輪行袋に入れれば電車や飛行機に載せることも可能です。
最後に、スポーツ自転車に興味がありロードバイクを始めようかと迷っている方へのメッセージを書かせていただきます。
まずよく比較されるクロスバイクとの差で言うとハンドル形状の違いは数分程度で慣れます。最も重要なのは車種選びよりも店選びです。選ぶ基準で大切なのは見た目の好みと身体に合ったサイズ。パーツで最も重要なのはブレーキです。特にロードバイクのブレーキは一般に乗用車のブレーキの倍以上のストッピングパワーがあるとされるものが多いですが、それでも下りだと初心者でも法定速度を超える速度が簡単に出てしまうものであり、かつ命に直結する部分です。最近では今まで自動車や自動二輪でも使われていた油圧ディスクブレーキを採用したロードバイクも増えてきていますが、これは現状で最もよく効くブレーキのためお勧めです。
自分は元々文系出身ですが以上のように「自分で手を入れたものに命を預ける」という、水事業にもある種で通じる趣味を楽しめていることは不思議な縁も感じています。
談話室コーナー
「新たな出合いにワクワク。」してますか?
港支部・有限会社 岡田工業
岡田 多善
体にフィットしたド派手なウェアに鍛えられた太ももの上にピチッとしたパンツ、流線形のヘルメットに厳ついサングラス。街中を颯爽と走しるライダーを最近よくみかけます。そう、ロードバイクやクロスバイク。サイクリングが今また巷で脚光を浴びてきます。
運動不足解消のため、スポーツとして本格的にレースに参加する方、または、自転車で旅行になんて方も多くいるみたいで、各方面に賑わいをみせています。
そんな中私もロード・バイクデビューをいたしました。
なぜ、始めたのか?いつから?テレビでも一度も観戦したことも見向きしなかった私がどうして?逆に、自転車ってなにが面白いの?だってチャリンコでしょ。今さらバイクって思う自分がいました。ピチッとした、ド派手なウェア、エイリアンのような流線形のヘルメットに極め付けは厳ついサングラス。どれをとっても好きになれない。一生、触れることもないものだと思っていましたが・・・それが今では、「今度あそこのショップでイベントやるよ。」とか「あそこのブランドの新作のシューズが出た」とか、スポーツ店によればちょっとした小物をさがしては買ってみたりしています。
きっかけは僕の幼馴染が「これ見て、この前サーキットでバイク乗ってきたよ。これ、カッコよくいない?」(全然かっこよくない)の一言からはじまりで、それから不思議と周りの方から自転車の話をよく聞くことが多くなり、誘われたりしていつしか「これだけ、みんながハマったり、誘いがあるってことは・・・なにかある。」って思い気づけば雑誌を手に取り、休日にはショップに立ち寄りマシーンに触れ、もっと知りたくなり・・・。購入を決め始めました。
私にはもう一つ趣味でゴルフがあります。ちょっと前までの自分は、「やれ、クラブはどうだ、シャフトは○○性の方はよくしなるとか、夜中のテレビでの観戦などゴルフ一本であった自分が今では嘘のように自転車に自然と目に行くようにまでなりました。今では街中を走る自転車を見ては「おっ。○○社のバイク」とか、「ニューモデルのマシーン」とわかるまでになりました。
人は何か新しい出会いがあるとワクワクしますね。それは人に限らず、ものにでもワクワクします。私はこれからも、こういったワクワク感を忘れない様にしていきたいと思っています。
弊社も今年の3月から組合に加盟し、港支部で活動させていいただいております。今までの仕事では知り合えなかった港支部の皆様を始め、名水協の皆さん、青年部会の皆様とも出会うことができました。今年は良き出会いを大切に仕事に趣味にワクワクしながら楽しみたいとおもいます。
今後の目標は自分の趣味を通じ名水協の皆様と一人でも多くの方と交流を深め、自転車で旅にでるのを目標に日々トレーニングもワクワク感いっぱいで頑張りたいです。
「みなさん、最近なにかにワクワクしてます?」
ワクワクするって楽しいですよ。
消防コーナー
地震に備える Ⅴ
名古屋市消防局OB 近藤 博
明治24年(1891年)濃尾地震
近年、全国各地で大きな地震が立て続けに起きています。幸いにも、この地方では大きな地震の発生もなく比較的平穏に過ぎていますが、東海地方も過去には大きな地震が発生し多大な被害を被っています。
過去に発生した地震から、生き残る教訓を得るためにも、今回から、私たちが住んでいる、この地方で発生した地震について考えたいと思います。
まず始めに、近代に入ってから最初に発生した巨大な地震である、濃尾地震から考えていきたいと思います。
1 濃尾地震
濃尾地震とは、1891年(明治24年)10月28日6時38分頃、岐阜県本巣郡根尾村(現本巣市)付近を震源として発生した地震です。
その揺れは、北海道と南西諸島を除いた全国で感じられ、岐阜県、愛知県を中心とした濃尾平野全域で激しく振動し、西は京都府、大阪府、東は長野県、静岡県まで強い揺れがあったことが報告されています。
地震の規模はマグニチュード(M)8.0と推定されており、過去に内陸で発生した直下型地震としては観測史上最大級になります。
(出典 中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1891濃尾地震)
なお、濃尾地震の規模をマグニチュードを(M)8.4としている調査報告書もあります。
(出典「明治24年(1891年)10月28日濃尾地震の震害と震度分布」愛知県防災会議地震部会 飯田汲事 昭和54年3月 P3 P10 及び「愛知県災害誌」昭和45年3月 P470)
2 根尾谷断層
濃尾地震では、岐阜県美濃地方で地表に明瞭な断層が出現しました。この時に出来た根尾谷断層の長さは、福井県境から岐阜県を通り、愛知県境近くまでの全長約80Kmにも及び、最大横ずれ8m、根尾村水鳥での最大隆起量は6mを記録しています。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)でみられた断層での横ずれ最大2.5m、上下最大1.2mと比較しても根尾谷断層にかかったエネルギーの巨大さが想像できると思います。
(出典 中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1891濃尾地震及び災害史に学ぶ(内陸直下型地震編)参考資料―主な地震災害一覧より)
現在では、根尾谷断層は国指定の特別天然記念物になっており、岐阜県本巣市根尾水鳥にはこの断層を観察できる「地震断層観察館・体験館」が設けられています。
木祖村コーナー
木祖村・秋イベントを楽しもう!
編集後記
編 集 後 記
リオ・パラリンピックも閉幕し、秋分を過ぎるとさすがに空気もひんやりと感じられる。冬の訪れが早い北海道、東北地方では、台風10号で被災された方々の不安な気持ちはいかばかりか。最近の災害は、列島の至るところで起こっており、日常化してきているように思われます。報道関係も力を入れて原因の究明までしっかり行っていますが、受け身で聞いているだけでは何時しか慣れっこになるとともに、危機意識も日々鈍化しつつあるのもやむを得ないことではあります。
しかし、現実には、この平成28年4月には熊本で、平成26年11月には長野県白馬村で、平成23年3月11日には、仙台市の東方沖を震源とする東日本大震災と大体2、3年に一度は大きな地震が起こっています。大雨により被害も頻発し、50年に一度、100年に一度の雨量観測も頻繁に起こっています。また、アンダーパス部分での急速な浸水についてもあらためて認識したいと思います。
地震のことに限ってみても、深海底のひずみをとらえる研究や大きな地震の前には引き金となる地震があるといった解析も徐々に進み、将来は、天気予報と似た形で「地震予報」が報道されるかも知れませんね。「明日の地震確率は、愛知県尾張地方では1%以下でしょう。」などといったことになるのでしょうか。でも、現段階では、東海地震の予知は困難と言われ、予知できる場合と予知できない場合の両方に対する備えが必要とされていますし、南海トラフ沿いでの巨大地震の発生も危惧されます。
ともあれ、今日・明日に起こるかも知れない地震には、激しいゆれに対する対策をきちんととることが大事だと思います。住宅の耐震化が最重要課題と考えられますが、多額の費用が掛かるということで、一朝一夕にはまいりませんが、できることはありますよね。
できることは、いつやるか?と林先生におたずねすれば、「今でしょ!」
さて、今やる内容ですが、私は、「重量物などの直撃を避ける」ことだと思います。食器棚や書棚、冷蔵庫、狭い我が家を見渡すだけでも結構な品数が出てきますね。また、寝ている時間帯も地震は待ってはくれません。阪神淡路のときは明け方の時間帯でしたね。そういったことを考えるとまずは、寝所又は寝室からできる対策をとるということになります。
秋の休日は、自主防災訓練等への参加に加え、自宅、自室の防災と10月も忙しい日々が続きます。
(E.Y)
【参考】地震などの体験ができる施設として、名古屋市港区には、「港防災センター」があります。ここでは過去の大地震のゆれを体感できる設備があります。土日も営業していますよ。
■ 組合だより No.554(平成28年10月号)――――――――――
● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
理事長 穂 刈 泰 男
● 編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
広 報 技 能 委 員 会
名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
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