『ローカル線の春』第32回フォトコンテスト入賞 撮影:安井水道工業所 安井 孝 氏

『ローカル線の春』第32回フォトコンテスト入賞 撮影:安井水道工業所 安井 孝 氏

名古屋の風景

テレビ塔・セントラルブリッジ

匿名希望(ダイダン㈱)
匿名希望(ダイダン㈱)

 テレビ塔、言わずと知れた名古屋のシンボルです。都心である栄、その中心の久屋大通公園、そのまた真ん中にそびえ立っています。1954年完成で当時は東洋一の高層建築物でした。アナログ放送終了とともに電波塔としての役目を終えました。小生とはほぼ同い年であり、経年についても重なる部分があります。ただ、通勤途中で身近にあり過ぎたため小学校の遠足以来、50余年登っていません。

 セントラルブリッジは1982年に完成したセントラルパークとロサンゼルス広場を結ぶ斜張橋形式の歩道橋です。ドラマのロケとか女性モデルの撮影をしているのを時々見かけます。

 先頃、2027年のリニア開通を見据えた大型開発計画が発表されたところです。さて、これからこの一帯がランドマークとして、どう変貌していくのか ・・楽しみです。

会議コーナー

定 例 理 事 会

理事会風景(広報技能委員会)
理事会風景(広報技能委員会)

理事会風景(業務管理委員会)
理事会風景(業務管理委員会)

1.開催日時   3月7日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   17名

お知らせコーナー

第32回フォトコンテスト選考結果

 恒例となりましたフォトコンテストを「春夏秋冬」というテーマで実施いたしましたところ、各工事店から多数の応募があり、その中には優秀な作品が数多く見られました。広報技能委員会では、慎重に審査した結果、下記の12作品を入選決定といたしました。

 多数の応募作品を提供していただきましてありがとうございました。

 

 

  タイトル 氏名 所属 掲載月
最優秀賞 海王丸と小さなヨット 渡邉 友子 ㈲ワタナベ営繕設備 8月

優秀賞

ローカル線の春 安井 孝 安井水道工業所 4月
委員長賞

ガス灯のともる温泉街

おしんの舞台になった街

後藤 智子 ㈲イケダヤ 2月
入賞 藤の天井 鬼頭 舞 ㈱名古屋施設 5月
夏の奥入瀬渓流 佐々木 茂樹 ダイダン㈱ 6月
エメラルドグリーン 安井 健治 安井水道工業所 7月
水鏡 安井 直孝 安井水道工業所 9月
鳴門の渦潮 山口 雄一郎 水道組合 10月
古都の紅葉 永山 雅規 ㈱日伸商会 11月

飛翔赤富士

佐藤 光明 ㈱佐藤総合設備 12月

春の訪れ 長島 誉之 名古屋市上下水道局 1月
山の雪解けを待つ梅の花 後藤 弘文 ㈲イケダヤ

3月

 

最優秀作品『海王丸と小さなヨット』渡邉 友子 氏(㈲ワタナベ営繕設備)
最優秀作品『海王丸と小さなヨット』渡邉 友子 氏(㈲ワタナベ営繕設備)

青年部会コーナー

第144弾定期夜間勉強会

開催日  2月21日(水)

                                    参加者  50名

  技能開発部会・青年部会共催

 

 今回の定期夜間勉強会は、名古屋上下水道総合サービス株式会社(NAWS)を招き「上下水取付管受託工事の実務」というテーマのもと50名の参加者にお集まりいただき勉強会を実施しました。

 初めにNAWSの役割についての説明から配管口径によって変わる給水取付管不断水分岐工法や給水取付管工事の概要、排水設備(取付管)の取り扱い、上下水道取付管工事フローなどについて細かな説明をしていただけました。

 次に、上下水取付施工範囲について説明があり、道路に水路や擁壁がある場合や他企業埋設管が多かったり、下水本管が浅い場合は、取付施工時に大変苦労されるそうです。

 そういった場合でも事前協議をしっかり行い、宅内同時施工を行えば円滑な工事や事故防止に繋がることを学びました。

 後半では給水取付管継手のPP接合のとき、面取り不履行での差込不良による漏水を防ぐため実際の配管材料、工具を使い練習しました。

 漏水が万一発生した場合、ディスマントルを使用してポリ管を外し、分解後受け口のウエッジリング、Oリングの取替方法など、とても分かりやすく説明していただけました。

 普段はなにげなく取付管工事を申し込んでいましたが、取付管工事の実状や事前協議、宅内同時施工の重要さを改めて認識し、明日からの仕事に繋げていきたいと思いました。

 今後も皆様のお役に立つような勉強会にしていきたいとおもっておりますので皆様のご参加心よりお待ちしております。

 

青年部会 昭和支部 穂刈 紀希

筆の泉コーナー

親子4代

名古屋市上下水道局 総務部 人材育成推進室

育成総括係長 藤岡 雅弘

 

 実は、指定工事店組合さんとは少なからずご縁があります。と言いますのも、かつて、私の祖父と父が南区で指定工事店を営んでおりました。店をたたんで久しいので、私の苗字でピンときてくださる方がどれくらいいらっしゃるのかわかりませんが、せっかくこのような貴重な機会をいただきましたので、お世話になったみなさまに、二人に代わりまして、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

 なお、父のトラックには、屋号とともに「名古屋市指定工事店」という表記が入っておりましたが、幼き頃の私は、「名古屋市指定工事店」と記載されたトラックを街で見かけるたびに、「また、父の会社の車とすれ違った!父の会社はなんて大きいんだろう。」と思っておりました。みなさまの中で、運転中に謎の少年から親しげな目線を送られた経験がありましたら、それは幼き頃の私でございます。

 私が就職する少し前に父は店をたたんだので、私が継ぐことはできませんでしたが、その後、名古屋市に入庁した際に、配属先が上下水道局になったことで、少なからず運命的なものを感じている次第です。

 さて、そんな少年であった私も、おかげさまで上が3歳、下が1歳の男児2児の父として子育て真っ盛りでございます。今の職場が人材育成推進室ということで、公私ともに人材育成に取り組む日々ですが、いずれもなかなか一筋縄ではいかず悪戦苦闘しております。

 ついつい息子に嫌われたくないあまり、お休みの日には、遊園地に連れて行ったり、名古屋駅に行って息子の大好きな新幹線を見せたりと息子に接待をする私の姿を見て、奥さんからたびたび「お父さんは本当にそうちゃんに甘いね」と言われています(そんな会話を耳にした息子は、奥さんにおもちゃのレモンをあげて、「そうちゃんはほんとうにおかあしゃんにすっぱいね」と言っておりました。言葉を覚えかけの時代というのは本当にかわいいものですね。)

 そんな息子ですが、毎日、朝早く電車に乗って出かける私を見て、父の仕事は、お休みの日と同様に、一日中、名古屋駅のホームで新幹線を見ることだと思っているそうで、「そうちゃんもおおきくなったらおとうしゃんといっしょにしごとにいくからね」と宣言するなど、私の仕事?を継ぐ気満々でいます。

 ということで、4代目は残念ながら今のところ上下水道業界で生きていく意向がないようですが、3代目につきましては、引き続きこの業界で頑張ってまいりたいと思っておりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします(みなさまが運転中に、小さな子ども2人の手を引いた謎の中年からの親しげな目線を感じたら、それが現在の私でございます。)。

談話室コーナー

初孫

港支部・有限会社安井配管工業

安井 季代子

 

 私達夫婦には、4人の娘がいます。2年前に長女が結婚し、我が家にお婿さんが入ってくれました。そして一昨年の夏に赤ちゃんが誕生しました。私たちにとっての初孫です。

 女性ばかりだった「安井家」に57年ぶりの男の子の誕生です。母子共に何事もなく、元気に産まれてきてくれました。夫は産まれる前から、間違った解釈をし、女の子と思い込んでいました。そのため、赤ちゃんと対面し、ちゃんと男の子と確認できると、大喜びでした。お婿さんと男の孫と自分。男性が3人になり、仲間が増えた、とばかりに感激していました。

 私は、出産時に仕事で間に合わなかったお婿さんに代わって、急きょ立ち会うことになり、「へその緒」を切らせてもらいました。その時の感触は今でも忘れられません。とても感慨深い体験でした。

 孫は1才6か月になります。色々な物に興味津々で、口に入れたり、触ってみたり。少し目を離すと、予想外の動きをしようとします。大人達は毎日バタバタです。長女は現役の看護師です。そのためか、慣れた手付きで、テキパキと孫の世話をしています。頼もしい限りです。本来は、おばあちゃんである私が、娘に指導してあげるべきところでしょう。でも立場は完全に逆転しています。今と昔では、育児に対しての考え方や、育児方法も違ってきました。下手に手が出せない場面ばかりです。でも唯一、孫を寝かせるのは、私の方が上手だったようです。(夫には「下手な子守り歌で、孫が音痴になる」とけなされますが・・。)

 私は男の子を育てたことがありません。そのため、まずおむつ替えに戸惑い、動きが激しく、けっこう力も強いことに驚いてました。娘4人を育てた時とは勝手が違います。

 最近は、言葉を話すようになりました。「パパ」「ママ」「じぃじ」「ばぁば」。時々誰が誰だか混乱しているようですが。私達が話す言葉をまねしようと語尾だけ発したり、童話では歌に合わせて手遊びをしたり、孫の一挙手一投足に家族みんなが手をたたいて喜んでいます。

 孫を通じ、愛情を持って私達を育て、私の子育てを手助けしてくれた両親、祖父母への感謝を、改めて感じさせてもらっています。我が家7人家族。みんなで支え合い、助け合って、暮らしている幸せを実感し、この小さな天使を中心に、笑顔あふれています。

消防コーナー

地震に備える 23

名古屋市消防局OB 近藤 博

 

明治24年(1891年)濃尾地震(19)

 引き続き、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1891濃尾地震 平成18年3月」の報告書をもとに、当時の人が記録した報告等から地震直後の実情をみていきたいと思います。

 

○ 愛知県の場合(その6)

 濃尾地震における愛知県の被害の特徴及び名古屋市の被害について、あらためて記しておきます。

11 愛知県の被害の特徴

 火事による被害が必ずしも大きくないこと

 全県で、火災による焼失は191戸ですが、これはこのような大規模な震災としては極めて少ない焼失件数と思われます。

 この中で特異なのが西春日井郡の火災件数で、県内の全焼戸数の約83%を占める159戸が全焼になっています。

(出典 愛知県「震害郡市別一覧表」(明治24年11月12日調)

 場所としては、名古屋に隣接する清洲町、枇杷島村(以上清須市)といった街道沿いの町場が被害の中心で「枇杷島清洲ノ惨状最モ甚シク家屋ノ存スルモノ殆ド稀ナリ」(前掲『震害一覧表』)と記しており、その大半は火災による被害だったとしています。

 憲兵隊の報告でも「枇杷島首部屯所共潰レ全焼セリ」(前掲『第三回報告』)と報告しています。

 

12 名古屋市の被害の特徴

 名古屋市の場合は、人口16万という地方では大規模な都市の「都市災害」であることが、尾張の農村部とは基本的に違っている点になります。

 名古屋市が市制施行にともない、それまでの名古屋区から名古屋市になったのは明治22年(1889年)10月1日、濃尾地震発生の2年前のことになります。その時の人口は157,496人になっています。

(この項、出典 名古屋市ホームページ(人口の推移))

 名古屋市の場合、死者181名、全壊戸数1,914戸と絶対数としても、人口、戸数比でも尾張の農村部に較べれば、被害は小さかったことになります。

 20ヶ所で出火したものの、初期のうちに消火に成功したことが、西春日井郡の清洲町、枇杷島村の被害状況と明暗を分けた点かもしれません。

 

「愛知県災害誌」では、次のように述べています。

「名古屋市は、尾張北西部の各郡に比べれば、被害の程度はやや軽かったが、それでも、全市277か町のうち262か町が被害を受け、なかでも、祢宜町・花車町・押切町・八坂町・新道町・墨田町・蘇鉄町・栄町・清水町・大曽根町等での被害は大きかった。一部の塀が倒れ、壁が落ち、瓦がはげ、家屋が傾く等の損害をあげれば、全市43,000世帯ほとんど被害を受けなかった家はないといえる」

(出典 「愛知県災害誌」総務部消防防災課 昭和45年3月 P478)

 

 被害の大きかった町の多くが、名古屋城の西側、北側に集中している(現在の中村・西・北・中・東の各区の一帯)のが特徴といえると思います。

法律コーナー

会社代表者の言動とパワーハラスメント

弁護士   松 永 辰 男

 

 会社代表者の言動がパワーハラスメントとなり違法と評価され、慰謝料の支払い等を命じられたことと、従業員が退職願を出して退職したにもかかわらず、会社からの退職勧奨によるものであると認められ、会社都合による退職と認めたれた判決がありました(長野地裁平成29年5月17日判決・判例時報2354号97頁)。

 パワーハラスメントが違法と評価されるためには、「他人に心理的負荷を過度に蓄積させる行為」であり、例外的には、「その行為が合理的理由に基づいて、一般的に妥当な方法と程度で行われた場合は」は正当な職務行為であるとか、「企業組織もしくは職務上の指揮命令関係にある上司等が、職務を遂行する過程において、部下に対して、職務上の地位・権限を逸脱・濫用し、社会通念に照らし客観的な見地からみて、通常人が許容し得る範囲を著しく超えるような有形・無形の圧力を加える行為をしたとき」は違法であるとされています。更に、従業員が退職願を出して退職した場合においては、会社による違法な退職勧告がなされたという事案でない限り、会社都合による退職とは認められないとされています。

 事案は、医療機器の販売を業とする会社ですが、会社代表者の従業員に対する合理的な根拠もなく、「降格処分にする。」とか、「人間、歳をとると性格も考え方も変わらない。」などと年齢のみによって能力を低くみるとか、「自分の改革に抵抗する勢力は移動願いを出せ。50代は性格も考え方も変わらないから。」とか、「社員の入れ替えは必要だ。新陳代謝がよくなり活性化する。50代は転勤願いを出せ。」などと、年齢のみによって勤務態度を低くみるなどといった言動は、合理的な根拠もなく従業員の能力や勤務態度を低く決めつけてしまうものであり、違法行為であるとされました。

 更に、夏期賞与のマイナス効果についての説明の際に、「辞めてもいいぞ。」と言い、「その従業員が長野営業所と山科営業所に足を運んでいないことを理由にしているが、それをマイナス効果とする理由が具体的ではない」としてマイナス効果としたことを違法と認定しました。

 次は退職願を提出して退職した従業員が、会社から退職勧奨されて退職させられたという主張に対し、社長の、「人間、歳をとると性格も考え方も変わらない。」と言って、退職させる目的で理由のない賞与減額と懲戒処分をしたところ、退職願いが提出されており、会社都合による退職であったと認定しました。

 この判断は厳しいものですが、これは東京高等裁判所でも認められました。                           

木祖村コーナー

やぶはら高原こだまの森がオープンします!

編集後記

編 集 後 記

 列島の全体をみれば、ライオンのようであった3月がすぎ、出会いの季節の4月を迎えます。自然との出会いでいえば、気温の上昇に伴って桜も開花し、新芽から緑が顔をだし、あっという間に新緑に包まれていきます。花粉症もだいぶ落ち着いてくるころには、「春」を楽しむゆとりも生れてくるとよいですね。

 

 ひととの出会いの方ですが、今年は、3月下旬から4月上旬の引っ越しの季節は、宅配業務の急増が主因であると思われる運転手さんの不足により、引っ越しを頼むことのできなかった方も多いと聞きました。ご家族の移動のために、ご自身が重い荷物を抱えることとなった方もあろうかと思いますが、足腰は大丈夫でしたか。

 

 ともあれ、新しい環境になじんでいけるように、迎える立場になったときは、相手の立場も踏まえて、よいアドバイスを心掛けたいと思いますし、新しい場になじんでいこうとする場合には、素直な心持ちで、ひとと接することができればと、思います。

 

 国政や財務・文科省では、「忖度?」が話題となっている昨今です。「忖度」それ自体の意味は、「他人の気持ちをおしはかること」であり、相手の立場や置かれている状況をよく理解したうえで進めていくという人付き合いの基本を述べたものと理解しています。今般のようなことで使われるのは、「忖度」にとっては迷惑なことであったと思います。また、当て推量に過ぎないかもしれませんが、法令に違反していない方は、極めて少数であると思います。もちろん、遵法精神は大いに必要と思いますが、その問いかけは、まずは自分自身に向けるべきでしょう。社会的地位に比例して、全体への配慮や、寛容な精神の保持、よいところを積極的にみて行く姿勢が求められると思いますが、いかがでしょうか。

 

 陽気に誘われて、眠ることにも適した季節ですが、運転時には、居眠りやスマホ等ながら運転となることを厳しく戒めたいと思います。藤井総太さんの中学卒業にあたっての「一つの節目に際し、気持ちを新たにさらなる高みを目指していく」に触発されて、「高み」まではいかないまでも、新たなことに挑んでみることも有益と思います。

(E・Y)