『古都の紅葉』第32回フォトコンテスト入賞 撮影:㈱日伸商会 永山 雅規氏
名古屋の風景
オアシス21
水野 博子 氏 (安井管工業㈱)
オアシス21は、名古屋市東区東桜一丁目に所在する、公園やバスターミナルなどの公共施設と商業施設との複合施設で2002年10月11日に正式オープンした。水の宇宙船と呼ばれる空中に浮かぶガラスの大屋根は薄いベールのように水(井戸水を活用)が流れ、無数の光の波紋を描き出します。水の宇宙船の軸は名古屋城の方角を向いています。
会議コーナー
定 例 理 事 会
理事会風景(総務委員会)
理事会風景(業務管理委員会)
1.開催日時 10月3日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 17名
お知らせコーナー
給水装置工事主任技術者試験準備講習会
開催日 9月10日(月)・12日(水)13日(木)
場 所 水道会館 3 階 講義室
今年で第22回目となる給水装置工事主任技術者試験を受験される方のために講習会を開催しました。
開催にあたり組合からの開講挨拶、上下水道局の職員さんに講師を務めていただき講義が行われ、3日目は模擬試験に受講生が取り組みました。
今回の講習会には組合に所属している従業員及び愛管連加入の組合員の従業員の皆さんがここ数年の合格率は3割前後で推移している試験の合格を目指し、長時間にわたり真剣に受講されました。試験は10月28日に行われ、11月30日に合格者が発表されます。
お知らせコーナー
事務局職員採用・退職
事務局職員を採用しました。よろしくお願いします。
柴山 美惠子
抱負
一日でも早く即戦力となれるよう、日々努力していきます。 しばらくは色々とお聞きしたりとご迷惑をお掛けするかと 思いますが、ご指導を賜りますようよろしくお願いいたしま す。
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【退職者】 中山 優子 ご苦労様でした。 |
青年部会コーナー
第151弾定期夜間勉強会
開催日 平成30年9月19日
参加人数 15名
技能開発部会・青年部会共催
今回の定期夜間勉強会は「ストレッチで健康作り」というテーマで、スタジオnanoの速水絵梨トレーナーを講師に招き開催しました。
職業柄、腰痛や肩こりでお悩みの方も多いのではないかと思い、今回はそれぞれのメカニズムと簡単な改善ストレッチを教えていただきました。
腰痛になるには様々な原因がありますが、その一つに姿勢が関係しているそうです。“反り腰”と言って骨盤が前傾して腰が反っている状態で、反り腰の方に腰痛が多いそうです。真っすぐ立って頭・背中・お尻を壁にぴったりくっつけて壁と腰の隙間に手を入れて、隙間に手がすぽっと入る余裕がある方は反り腰です。私はすぽっと手が入ってしまったので、教えていただいた改善ストレッチを続けてやっていこうと思います。
肩こりの原因にも様々な理由が挙げられると思いますが、肩甲骨を動かす筋肉が硬くなってガチガチになっていることが多いようです。筋肉を柔らかくほぐすには、肩まわしが効果的のようです。事務仕事や外仕事の合間に簡単に出来、効果が得られそうなので、これも継続して実践していこうと思います。
定期夜間勉強会では皆さまの業務だけではなく、日常でも役立つような様々なテーマで開催していますので、奮ってご参加下さい。
青年部会 瑞穂支部 永田理絵
特別寄稿コーナー
人を育てる
名古屋市上下水道局 経営本部 営業部
営業課長 熊倉 健雄
名水協組合員の皆さま方には、日頃より名古屋市の上下水道事業にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。去る5月26日に、今年30周年を迎えられました青年部の記念式典に参加させていただきました折の事ですが、私、大変感銘を受けた事が今もなお、記憶に新しいところです。平成から時代が変わろうとするこれからの名水協を担う青年部の皆さんの非常に活気溢れる姿を拝見し、なんと頼もしく、喜ばしいことだろうと思った次第です。日頃より皆さま方のご活躍は、毎月発行されている「組合だより」を通して、把握させてもらっています。定期夜間勉強会を始め土曜学習プログラムという名古屋市の教育委員会が行っている教育活動推進事業など様々な事業を展開しながら、人材の育成に取り組んでおられるその志の高さに感服しております。
次に私事で恐縮ですが、22年前から毎週末に携わってきております少年野球チームの話をさせていただきます。野球好きな仲間が集まってひとつのチームを構成しておりますが、私は、現在、監督という立場から「チーム全体の調和を保つ」事を常に心がけながらも、試合に挑む度に、勝ち進むことの難しさに苦闘しております。野球というスポーツを通して常に礼節を重んじ、決して勝利至上主義のチームではありませんが、試合に出る以上は、なんとか勝たせてやりたいと思うがゆえに出場メンバーをつい固定化してしまう反面、レギュラーメンバーになれない子ども達は、練習を続けていて楽しいと思ってくれているだろうか?つまらないとか嫌いにならないだろうか?と気がかりで仕方ありません。
然しながら、年間を通して感心させられるのは、その子ども達の純真な心の成長ぶりです。試合に出られないという悔しさをバネに、レギュラーメンバー以上に懸命に練習に励み、試合会場では、チームのために自分の出来ることを考えて行動に移したり、勝敗をチーム全体で共に喜んだり、悔しがる。次こそは!と試合に出られる日を目標に粘り強く取り組む姿勢は、小学5年生ながらに立派なもので、大人である我々指導者も学ぶべき点が多々あります。卒団式を迎える最後の日まで粘り強く頑張る気力が、中学や高校生になっても基盤となっていると、たまにグランドに顔を出してくれる卒団生からの話を聞くと、その成長ぶりに、指導者としてのやりがいを痛感しております。
そして、こらからも楽しんで野球ができる環境に感謝し、少しでも子ども達の成長の手助けができるよう頑張っていきたいと考えています。
筆の泉コーナー
はい、ポーズ
名古屋市上下水道局 千種営業所
主査 林 晃弘
「はい、こっちを向いて、こっちだよ」。こんな声がいろんなところから飛び交ったのは、9月で5歳になる娘と2歳になる息子の誕生日記念に写真を撮りに行ったときのことです。
朝は9時、写真館に到着した私たち(親)は、子供たちのご機嫌をうかがいながら、どうか笑顔の写真が撮れますようにと祈るばかり。なぜなら、娘が1歳の時、同じように写真館で写真を撮ったときは1日中泣いて、大変だった思い出があるからです。写真館に到着すると早速、衣装選びの始まりです。スタッフの方が並べてくれるたくさんの衣装からどれにするか選びます。どれも子供に着せたい衣装ばかり。これがいいか、あれがいいか。親が衣装を決めようとした瞬間!!「私これがいい」。この言葉で衣装は決定です。こっちのほうが可愛いよと親が言っても「これがいい」、こっちが似合うよと言っても「これがいい」。一度言い出したらまげないわが子に、機嫌が悪くなるのを避けたい私たちは、「じゃあそれで・・・」。つづいて娘のヘアセットに妻が同行、その間、私は息子の衣装替え。娘のヘアセットが終わったら、さあ撮影開始です。
時間は10時。ここからが本番とばかりに気合を入れて臨みます。カメラマンとアシスタントの方がセットを組み、そこに子供たちを座らせたり、立たせたり・・・・。これがとても大変です。子供たちは行きたい方向に行き、見たい方向に目を向けます。「こっち向いて」、「そこに座って」と言ってもスムーズにいきません。時間はすでに11時。子供たちに疲れが出始めましたが親は必死です。なんとしても笑顔の写真をと願う私たち。何度も何度も「こっちだよ」、「かわいいね」、「こっち向いて」の声が飛び交います。アシスタントの方が、ぬいぐるみを手に気を引きます。そこで、子供が一瞬可愛い表情をするのをカメラマンは見逃しません。さすがはプロ。素人では難しい最高の一瞬をとらえます。カシャカシャカシャ。娘1人の写真が終わり、子供2人の写真、家族写真を撮ってから息子の写真。息子の写真を撮っている間に娘は衣装替えをし、息子の写真が終わったら、娘の写真を撮る。その間に息子の衣装変え・・・・目まぐるしく時は過ぎ、時間はもう12時過ぎ。さすがに子供たちも疲れてしまい、駄々をこねだし、最後はおやつをあげながらの写真撮影・・・・とても疲れました。すべて終わったのは13時過ぎ。写真の受け取りは後日となりました。
後日、写真を受け取りに行くと、撮影された写真をスライドショーで見せてくれました。音楽が流れながらのスライドショーは感動すら覚えるほどでした。大変な写真撮影でしたが、撮ってよかったと思える瞬間でした。
談話室コーナー
なぜ、僕の日々が充実していると言えるのか
千種支部・協立設備工業 株式会社
永 田 陵
さて、唐突な質問だが、みなさんは「毎日充実しているか?」と問われた時どう返答するだろうか。ほとんどの人が悲観的な答えをするかもしれない。仕事をしている人だったら今の仕事に不満を持っていたり、主婦様の方々であれば自分の子供の世話をしなくてはならないからとても充実なんてしていないと言うだろう。僕の周辺を見ていても「毎日楽しい事が起きないかな」とその思考を問題提起せず、神頼み精神を貫く人もいる(こういう人が1番厄介だ)。
僕は、自分の日々が充実していると断定出来る。今回は、なぜそう断定出来るかという事について自分なりの日々を充実する為の「思考論」みたいなものを恥ずかしながらご紹介しようと思う。
僕は、他人と比較してもあまり拘りが強くない方だと思う。友達ともほぼ遊ぶことはないし、そもそも人にあまり興味を持たない。食べ物においてもあまり拘りがない。最低限、食べられる食材を調理して作ってあるのであればそれで十分だ。なので、食べ物に関してほとんどまずいとは言ったことがない。仕事がある時には奥様(あえて敬称)が毎日作ってくれる弁当を食べるのだが、毎日同じ食材と分量にして頂いている。食材や分量が変わると食べる時間に誤差が出てくる事が嫌なのだ。旅行にもさほど興味がない。最近ではインターネットを使えば、知りたいものはすぐ調べる事ができるし、googleマップを利用すれば無料で瞬時に大体の場所には行ける。実際に行く事に意味があるのだ、と非難する人もいるかと思うが、これは僕の価値観なので非難されてもしょうがない。現実と言うものは実体、匂い、音によって支配されている。AR技術とハードのメモリー量がもう少し進歩すれば、現実とほぼ相違なく人を騙せるような科学技術が開発されるだろう。(僕はむしろこっちの方に興味がある)
上記にあげた「交友関係」「食べ物」「旅行」などは一般的に「人の生き甲斐」としてあげられるメジャーなものだが、僕には全く持って興味のない事と言える。人間は拘ることによって自分を創作している。これは「人にこう見られたい」という願望によって作られるキャラクターみたいなものだ。その願望を維持する為に人と同じ物に共感し、大勢に認められようと努める(なぜ、そうしたいかはよく分からないが)。人はもっと「自由」なものである。自分のすることに対して他人を混入させる必要はない。「日々の充実」というのはそういう拘りから離れているところにある。拘ることは良いことかもしれないが、自分が何に拘っているのかくらいは把握しておいた方が良い。そうすることでおのずと視野は広がるし、自分の人生の「決めつけ」が客観的に発見できるかもしれない。「自分を知る」ということが日々を充実させる為に必要不可欠なコンテンツなのである。
ではまず、「充実とは何か?」ということを考えた場合、どのような状態が充実している状態だと言えるだろうか。このような場合は、逆に充実していない状態を思い浮かべればより実態が分かりやすくなる。充実していない状態とは簡単に言えば、何もしていない状態が継続することだと思う。「今日は1日なにもしていない」だとか「さっき起きたばかりなのに、もう夜だ」とかがよく連想される言葉だろう。「最近楽しいことがない」と思うのはそういう何もしていない日が継続された結果とも言える。実際には人は1日にいろいろなことをしているのだが「しなければ生活に支障が出る」こと、すなわち「仕事(労働)のようなもの」は充実を得るためにはプラスにはならないらしい。したがって、充実している状態とは「自分にとって価値のあるもの」を自分自身が遂行している、又はそれが身の回りにある状態であると言える。自分にとって価値のあるものを見つけるのは簡単なことではない。なぜかというと、今まで生きてきた中で自分の価値観は周りの人やメディア情報による「決めつけ」によってコントロールされているからである。僕は、小さな頃からテレビをほとんど見なかった。なので、小学生の頃はみんなテレビの話題で盛り上がっている中、ひとりで他のことをして遊んでいるような子供だった。なので、その時は「なにが面白いのだろうか」と思っていたのだが、iPhoneが普及してからはSNSをやり始めた。その時はやはり簡単に他人と繋がれるし、同じ趣味を持っている人との会話に面白さを感じた。しかしある時、そこに「価値観の統合性」があることに気づいてからはSNSもやめた。人は無意識のうちに価値観を人と合わせる習性がある。そういう価値観の渦の中で人は生活しているのだ。それをまず知らなくては真の意味での「充実した日々」を掴むことはまず不可能だろう。まずは、自分を知ろうと思うこと。次に、自分の価値観が、他人からの彫り込みではなく、それが本当に自分にとって価値のあるものかを考え、価値観を修正していくこと。そうすることで価値観は洗練され、輝き、充実した日々を過ごすためのスタートラインに立てるのではないかと思う。
消防コーナー
地震に備える30
名古屋市消防局OB 近藤 博
昭和19年(1944年)東南海地震(2)
1 地震の規模(M)
地震の規模については、「愛知県防災会議の報告書」(飯田汲事著 昭和52
年3月)、「愛知県災害誌」(愛知県総務部消防防災課名古屋地方気象台監修
昭和45年3月)及び「資料日本被害地震総覧」(宇佐美龍夫著 1975年3月)
はマグニチュードM8.0としています。
一方、「中央防災会議の報告書」(平成19年3月)と気象庁/震度データベ
ースではマグニチュードはM7.9としています。
新しい研究ほど、マグニチュードはM7.9としていますので、東南海地震の
正確な地震規模はM7.9かもしれませんが、いずれにしても、太平洋戦争末期
の昭和19年12月7日午後1時36分頃、当地方がマグニチュードM7.9~M8.0
の海溝型の巨大地震にみまわれ、大きな被害を受けた事は事実であり忘れて
はいけないと思います。
2 震源
震源は、前記「中央防災会議の報告書」では「地震の震源(破壊開始点)
は、紀伊半島南端に近い新宮市付近であった」としています。
「愛知県災害誌」では、熊野灘沖(東経136度2分、北緯33度7分)とし
ており、同じ経度・緯度でも震央地名を東海道沖としている報告書(「資料日
本被害地震総覧」)もあります。
一方、震源を地震の被害分布の調査結果から、中央気象台が最初に報告し
た東経137.0度, 北緯34.0度(三重県志摩市南東沖)とする調査報告書もあ
ります。(「昭和19年12月7日東南海地震の震害と震度分布」愛知県防災会
議 飯田汲事 昭和52年3月)
震源・震央の位置・地名が、このように何種類も(遠州灘、新宮市付近、
熊野灘沖、東海道沖、三重県志摩市南東沖)出てくるのは、戦時中という時
代背景、当時の観測体制・機器・技術の限界があるとはいえ、震源の特定が
難しい程、広い範囲に亘って激烈な震動が観測されたからではないかと思い
ます。
また、この地震の原因について、前記「中央防災会議の報告書」は「(断層
の破壊は、震源の)新宮市付近から、北東に進み、東は浜名湖付近まで達し
たと考えられている。この地震は、海洋プレートの沈み込みに伴い発生する、
典型的な低角逆断層地震であった。つまり1923年(大正12年)関東地震や
1946年(昭和21年)南海地震と同様に、陸側が海側にせり上がる低角逆断層
が引き起こした地震であった。」と結論付けています。
東南海地震の余震の発生分布状況を気象庁/震度データベースで見ると、地
震発生後、熊野灘、三重県南東沖、三重県内陸部、遠州灘、伊豆大島近海に
余震とみられる多くの地震が観測されています。
これだけの多くの地震が観測されるという事は、昭和19年 (1944年)東南
海地震という巨大地震の発生によって、本州南側の広い範囲にわたって断層
が破壊されたのではないかと思います。
法律コーナー
売買当事者双方の思い違い
弁護士 松 永 辰 男
事案は、ゴルフ会員権を有するY社が、会員権売買業者でありますA社に対し会員権売却の依頼をし、相場としては430万円ということでして、売主でありますY社もその値段で売り渡すことを確認する「お取引確認書」に押印し、譲渡証明書などと一緒にA社の代表取締役でありますXに渡しました。その後A社からY社に対し手数料等を差し引いた売買代金420万円余が振り込まれました。Xは、買った会員権を他に売却するために会員権を発行しているCゴルフに問い合わせたところ、Cゴルフが言うには、「Yと同等、それ以上の規模の会社でないと入会を認めることができない。」とのことだったので、他への売却をあきらめて退会手続きをとることにしました。そこでXは、Y社の代表取締役でありますBに対しCゴルフからの退会手続に必要な書類の作成を依頼して作成してもらい、それをCゴルフに提出しました。そうしましたらCゴルフからY社の銀行預金口座に6000万円が振り込まれてきました。このことを知ったXはBに対し、自社がY社から430万円で買った会員権について、Y社が不当に利得したとして、預託金から未払会費を控除した5984万円の返還を求める訴えを提起しました。これに対しY社としましては、A社に430万円で売却したのは、A社の代表取締役の詐欺によるものだとか、会員権が6000万円以上であるということが分かっていれば、430万円で売却するなどということはしない等と言い、いずれにしても、この会員権については,A社もY社もまさか6000万円の価値があるなどということは知らなかったし、知っていれば430万円で売買することはしないはずであり、当事者双方の思い違いであって、売買契約は錯誤であるから無効であると争いました。そこで判決では、「売買契約の目的物の価値についての錯誤(思い違い)は、等価性が著しく損なわれるときには、要素の錯誤(契約の中心的な部分に思い違いがあること)に当たりうると解するのが相当である。・・・本件においては、本件会員権の実質的価値は6000万円以上であったのに、本件各会員権の売買代金は430万円であり、両者の間には約15倍の乖離があったところ、」営利企業のY社がそれを430万円で売却することは極めて不自然であること、Xにおいても長年にわたって会員権売買に携わってきているのであるから、Y社がそのような値段で会員権を売却するなどということはありえないと認識していたはずであり、売主、買主共に錯誤があったというべきであるから、売買契約は無効であると判決しました(大阪高裁平成29年4月27日判決・判例時報2346号72頁)。当然のことだと思いますが、当事者双方の錯誤があると認定した点に意味があります。
木祖村コーナー
木祖村 おススメ紅葉スポット
編集後記
編集後記
10月に入り、ようやく秋らしく過ごしやすい日が続くようになってきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、夏の暑さから解放され、気温も20℃前後となり、比較的湿度も低いことから活動するのに最適な季節といわれています。
このため、秋は屋外・屋内を問わずいろいろな事に取り組み易い季節とされ、「〇〇の秋」と形容されることが多くあります。ちなみに、四季のなかで「〇〇の~」という表現がされるのは秋だけだそうです。
皆さんは「〇〇の秋」と言えば何を想像されますか。
やはり秋といえば真っ先に思い浮かぶのが、「食欲の秋」ではないでしょうか。
食欲の秋の由来は諸説あるようですが、多くの食材が豊富に揃う秋に、採れたてをその時期に食べるという昔の人びとの考えが広まり、いつしか「食欲の秋」と呼ばれるようになったようです。
他に食欲が増す理由として、夏バテした体の体調を戻すために、涼しくなった秋には自然と食欲が増すことや冬を越えるための準備として体に多くの栄養素を取り込もうとする人(動物)としての本能が関係しているとも言われています。
また、最近では、科学的な検証も行われており、神経伝達物質の一つであるセロトニンが影響していることが分かってきています。セロトニンは食欲を抑える働きがあり、日を浴びる時間が短いと減少し、長いと増加すると言われています。秋になると「秋の日はつるべ落とし」と言われるように日没が早くなることからセロトニンが減少し食欲が増進するという事だそうです。
秋になり食欲がアップするのは、こうした様々な要因が影響しあい、相互作用しあって「食欲の秋」へとつながっているのだと思います。
秋になると、さつまいも、かぼちゃ、栗、柿、りんごなどの野菜や松茸に代表されるキノコ類が収穫の時期を迎えます。また、サンマなどの魚も脂がのり食べごろの時期となります。最近は、一年中様々な食材が手に入るようになり、旬がいつなのかわかりにくくなってきていますが、やはり旬の時期に食べる食材は格別なものがあります。
今年はサンマが豊漁、松茸も豊作になると言われているので、口に入る機会も増えるのではないかと期待しているところです。「食欲の秋」の後は「ダイエットの冬」とならないよう気を付けながら秋の味覚を楽しみたいと思う次第です。
(T・T)