『置物じゃないよ本物だよ!』第33回フォトコンテスト入賞 撮影:㈲鈴木設備工業所 森 敬子氏
名古屋の風景
中部日本ビルディング
吉田 信彦 氏 (水道組合)
1966年4月に開業した中日ビル(中部日本ビルディング)は名古屋を代表する繁華街、栄のほぼ中心部の久屋大通と広小路通が交差する場所に位置し、待ち合わせスポットとしても利用されることが多かったが老朽化に加え、耐震性の問題から2019年3月末をもって閉館し、2020年までに解体し高さ170m地上31階の複合ビルとして2024年完成を目指しています。栄エリアでは名駅に押されがちだった再開発機運が高まってきており複数の高層ビルが建設予定で街の風景が大きく変わりそうです。
会議コーナー
定 例 理 事 会
理事会風景
1.開催日時 3月6日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 17名
お知らせコーナー
事務局職員採用
事務局職員を採用しました。よろしくお願いします。
稲垣 駿
抱負
未経験の業界であり、知識や技術を持ち合わせておりませんの
で、仕事を通じて早く覚えていきます。また、今後の組合に貢
献できる人材を目指して日々精進していきます。何卒よろしく
お願い致します。
お知らせコーナー
第33回フォトコンテスト選考結果
恒例となりましたフォトコンテストを「身近な生き物」というテーマで実施いたしましたところ、各工事店から多数の応募があり、その中には優秀な作品が数多く見られました。広報技能委員会では、慎重に審査した結果、下記の12作品を入選決定といたしました。
多数の応募作品を提供していただきましてありがとうございました。
タイトル | 氏名 | 所属 | 掲載月 | |
最優秀賞 | Ageha | 長島 誉之 | 名古屋市上下水道局 | 9月 |
優秀賞 | マリー・アントワネットの庭 | 鬼頭 舞 | ㈱名古屋施設 | 1月 |
委員長賞 | 見つめる | 安井 孝 | 安井水道工業所 | 5月 |
入賞 | 置物じゃないよ本物だよ! | 森 敬子 | ㈲鈴木設備工業所 | 4月 |
〃 | Butterfly of Spring color | 水野 博子 | 安井管工業㈱ | 6月 |
〃 | 美ら海ジンベイ | 永山 輝生 | ㈱日伸商会 | 7月 |
〃 | やぎさん | 安井 健治 | 安井水道工業所 | 8月 |
〃 | 新緑の中を力強く | 佐藤 忠雄 | ㈱佐藤総合設備 | 10月 |
〃 | あらいグマ | 臼井 勝義 | 臼井設備 | 11月 |
〃 | 青ちゃんです | 山田まゆみ | 水道組合 | 12月 |
〃 | ふれあい広場のうさちゃん | 鈴木 政子 | アダチ設備サービス㈱ | 2月 |
〃 | アフリカ象のおやつタイム | 後藤 智子 | ㈲イケダヤ | 3月 |
最優秀作品『Ageha』長島 誉之 氏(名古屋市上下水道局)
青年部会コーナー
第156弾定期夜間勉強会
開催日 平成31年2月20日
参加人数 14名
技能開発部会・青年部会共催
定期夜間勉強会第156弾をTOTOショールームにて「魅せる事例写真講座」を行いました。講師はTOTOリモデル営業推進課に担当していただきました。
内容は大事なプレゼンツールである施工事例の写真を上手に撮れるようになる講習会です。簡単な撮影ポイントを知る事で、写真は見違えるほど良くなります。
まずは、ご参加頂いた方々がショールームにて写真撮影、その後いくつかの例題写真を使って撮影方法やアングルなどを確認しました。次に講師から撮影方法、アングル、何を撮りたいのか、縦のライン、生活感などがとても大切だと教えて頂き、講義のポイントを確認しながらもう一度ショールームにて撮影。最初の写真と講義後の写真を各自確認して頂きました。
TOTOが主催しているリモデル写真コンテストで優秀賞の写真をいくつか紹介して頂き、簡単なポイントを押さえ撮影することがとても大切だと思いました。
リフォームやリノベーションでは施工事例を使い自社の強みを紹介しイメージしていただくには写真がとても大事です。Before、Afterをただ撮影するのではなく、何を撮りたいのか、何を伝えたいのか、生活感などを考え撮影するだけで他社との差別化が出来ると今回の講習を受けて非常に理解できました。
定期夜間勉強会では様々なテーマで開催されております。日常の業務において情報が得られますので皆様のご参加お待ちしております。
青年部会 天白支部 佐橋 悠児
筆の泉コーナー
初めてのジャグリングショー
名古屋市上下水道局 中川営業所
技師 神谷 拓実
新規採用職員として上下水道局に入局して間もなく一年が経ちます。社会人一年目ということで、入局当初は初めてやる仕事の大変さや、周りの環境の変化等に苦労しましたが、最近では仕事や環境にも慣れて、楽しみながら日々の業務に取り組むことができています。また、仕事に慣れてきたことでプライベートにも余裕ができたため、近頃は大学生時代に趣味として楽しんでいたジャグリングの練習を再開しました。今回は私の趣味であるジャグリングについて話をさせていただきます。
私がジャグリングを始めようと思ったきっかけは、高校生の頃に旅先で大道芸人のショーを観たことでした。その場にいた老若男女問わず全ての人がショーを観て笑い、驚き、楽しんでいる様子を見て、「私もこんな風に人を楽しませられるようなことがしてみたい」と思い、個人的に練習を始めました。大学生になり、ジャグリングサークルに所属するようになってからは本格的に練習をするようになりました。上達してからはサークル活動として、学園祭のような学生主体のイベントだけでなく、外部の方から依頼を受けて学外でショーをすることもありました。
初めて人前でショーをした場所は、障害のある子供たちを対象とした児童施設でした。初めてのショーということもあり、直前はとても緊張しました。「ミスをしたらどうしよう」「もし楽しんでもらえなかったらどうしよう」と不安でいっぱいの中始まったショーでしたが、いざ観客の目の前に立つと、これから何が始まるのかと目をキラキラさせて期待している子供たちを見て、一気に不安がなくなりました。音楽に合わせてテンポ良く技を披露すると、子供たちの間から歓声が上がり、初めての観客からの反応に心が躍りました。難易度の高い技をする時には、自分だけでなく子供たちからも緊張が感じられ、一緒にショーをしているかのようでした。そしてショーが終わり、たくさんの拍手をいただいた時には今までにない清々しさを感じました。
ショーの後には子供たちにバルーンアートを作ってプレゼントし、簡単なジャグリングを教えながら和気藹々とコミュニケーションを取りました。子供たちの終始楽しそうな姿を見て、「人を楽しませたい」という私の当初の願いを叶えることができて非常に良い思い出となりました。今後も時間を見つけて練習を続けて、またいつか機会があれば人を楽しませるようなショーができればと思います。
談話室コーナー
美術品にふれる
中支部・シブヤパイピング工業 株式会社
伊 藤 茜
美術品を見るのが好きです。
東から西まで数々の美術館へ赴き、愛知県内は勿論のこと、都内の特別展へも足を運んでいます。
美術品を見ていて思う事、そしてよく耳にすることが「なんでこれに価値があるのだろう」という趣旨の言葉です。
近代美術になればなるほどそれは顕著なもので、空き缶に落書きした作品であったり、どこにでもある風景の写真を切った作品だったりと、傍からその価値を判別することができない作品も多くあります。
古来の美術品は、絵画であれば写実的で人目を惹く作品が最も価値が高く、骨董品であればより細かく手の込んだものが評価を受けていました。日本の義務教育で受けるプロトタイプの評価もそれに近しいと思います。
また現代美術として、写真が誕生した後の世界で繰り広げられる美術も、ある程度知識を持てば台頭してきます。これが先ほどの「なんでこれが」きっかけのようなものになります。
写真こそが実物を映したものとなり、絵画や彫刻に写実性は必要なくなってしまったのです。立体や絵画の枠を超えた作品が大きく評価されるようになり、ただ絵が綺麗で実物に似ているだけが評価の基準にはならなくなってきたというわけです。
誰もが「美」の基準を統一しなくなった世の中で、一体何を基準に絵を見ればいいのだろう。そう思うと、勿論美術史を勉強するというのも一つの答えとなりますが、私が思う基準とは「自分」ではないかと思います。
自分にとって良い作品は、自分だけが知っています。また、相手にとっての良い作品は、相手だけが理解しています。それは言葉に出ずとも、経験と性格に宿っているものです。
これは「価値観」に繋がるものだと思います。
日本は工業国で、美術的な知識・理解に関しては他国に勝っているとは決して思えません。
欧州の国では義務教育の中に芸術的なセンスを磨く教育が含まれていると聞きます。欧州のように国を挙げて簡単に実践することはなかなかできませんが、興味を持つ人が多く実践していけば、やがて人の「価値観」の違いに触れることが出来るはずです。
私が美術品を見に行くのは、好みの作品に出合う為でもありますが、多くは人の「価値観」に触れたいと思っているからです。ですから展示の中に興味を引くものがなくても、全く無駄だったとは思いません。
営業職として様々な世代の人と話をしていると、自己と他己が区別できていない方に出会うこともあります。そういう人こそ、価値観の違いを学ぶ必要があります。そして自分にとって興味のない物がどういう価値をもっているかを知ることで、自分の知らない世界を発見する。それこそが、古今東西様々な美術品が私たちに教えてくれることではないでしょうか。
消防コーナー
地震に備える35
名古屋市消防局OB 近藤 博
昭和19年(1944年)東南海地震(7)
11 外国での地震報道
国内では、戦時下の報道管制により、地震発生と被害程度を極力抑えよう
としていましたが、これだけの巨大地震は隠しきれるものではなく、世界中
で観測されていました。
今回は、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1944
東南海地震・1945三河地震 平成19年3月」に掲載されている、交戦相手国
であるアメリカのニューヨークタイムズの記事を紹介したいと思います。
日付は、1944年12月8日と12月9日になります。
[ニューヨークタイムズ 1944年12月8日]
(日本語訳) Disastrous Quake In Central Japan New York Times; Dec 8, 1944. 中部日本を襲った大震災 地球が6時間にわたって揺れ、世界中の地震観測所は 「破壊的」と言い放った アソシエイテッド・プレス(AP通信―筆者)は、観測者に「壊滅的」とさえ表現された猛烈な地震が、真珠湾攻撃から3周年をむかえた昨日、日本周辺を襲ったと報じた。 [東京のラジオ局では、金曜日早朝の放送で、昨木曜日に中部日本で地震による揺れが起き、「限られた地域で、小規模の地滑りと家屋の崩壊を引き起こした」と放送した。同盟通信(昭和11年(1936)に日本電報通信社と新聞聯合社を合併して設立された独占的通信社。第二次世界大戦敗戦により解散。その施設は共同通信社・時事通信社に受け継がれた(大辞泉)―筆者)による情報では、中央気象台の発表によると、「震源は遠州灘のどこかである」との内容が加わっている。] 世界中にある地震観測所では、恐ろしいほどの強さで延々と続いたこの地震を記録していた。その激しい揺れは英国、スイス、ドイツ、インド及び、アメリカの科学者たちによっても報告された。 各気象台は、「極度に激しい揺れ」だったと話した。イギリス、ウエストブロムウィッチの地震学者、J.J.ショー氏は「『地球全体』が地震後、6時間近く振動した」と解説した。 ショー氏は、その激しい揺れは、グリニッジ時間の午前4時48分(東部戦争時間の午前0時48分)に記録されたと語り、風の震動が震源地の追跡調査をわかりにくくしたが、それはアリューシャン列島、千島列島及び日本に集中していたようだ、と述べた。 ロイターの特電は、ボンベイ(インド)の観測所が、地震の震央は、東京、横浜、および大きな海軍基地を有する神戸や大阪がある、日本列島最大の「本州」であると判断したと伝えた。 この特電を聞いたショー氏は、「もし、これがそうであるなら、日本は1923年の関東大震災(99,331人が死亡) よりも大きな災害を被っている。私の計器で観測した振動は、1923年にはそれほど大きくなかった」と述べた。 彼はさらに付け加えて、震源は日本の東岸から約100マイル(約160km)の日本海溝の可能性があるといい、「その場合、激しい地面の揺れと津波があったであろう」と述べた。日本列島が上にある、この日本海溝は、深さが26,000フィート(約7,900m)あり、このため日本は、地球上で最も不安定な地域となっているのである。 ニューヨークでは、フォードハム大学の地震学者 ジョセフ・J・リンチ氏が、2つの非常に激しい地震が、東部戦争時間の午前0時49分と0時53分に記録されたと述べた。彼は、それらが約7,500マイル(約12,000km)の彼方、大局的には日本の方角で、おそらくは日本の南部地方で発生したと予測した。 同様の記録は、マサチューセッツ州ウエストンにあるウエストン大学とワシントンD.C.のジョージタウン大学、およびカリフォルニア州パサデナにあるカリフォルニア工科大学でも見られた。 これらの科学者たちは、今回の地震は「過去40年間で最大の地震のひとつ」であると述べている。 |
法律コーナー
雑誌の記事が人格権を侵害する場合
弁護士 松 永 辰 男
公共交通等を事業内容とする会社であるA社の代表取締役Xが業務上横領で告発されたという記事を掲載し、横領したとする金銭を振り込ませた銀行預金口座まで記事として掲載した事案について、Xが、その雑誌の出版社Yに対し雑誌の販売、頒布の禁止を求めた仮処分申立事件です。旭川地方裁判では、Xの名誉権侵害は重大なものではないこと、Xの損害又は危険が仮処分命令によりYの蒙る損害と比較して著しく大きいともいい難いこと、公共交通を事業内容とし、公益性のある会社Aの代表取締役につき業務上横領による告発がなされたという、公共の利害に関する事項についての表現行為という面を有することから、Xの損害又は危険は事後的な損害賠償等で対処すべきであり、仮処分命令を必要かつ相当と認めることはできないとして却下しました。それに対しXは札幌高等裁判所に抗告しました。札幌高等裁判所は、「名誉権に基づく出版物の頒布等に対する事前差止めは、表現行為に対する重大な制約となることから、憲法21条の趣旨に照らし、原則として許されないが、その表現内容が真実でないか、又は専ら公益を図る目的でないことが明白であって、かつ、被害者が重大にして著しく回復困難な損害を被るおそれがあると認められる場合には、これが許されるのが相当であるとされている」という最高裁判所の判決を前提として本件を判断し、仮処分命令を却下した旭川地方裁判所の決定を取り消してXの求める仮処分命令の申立を認めました(札幌高等裁判所平成30年5月22日決定・判例時報2388号42頁)。その理由は、掲載された記事によれば,Xが代表取締役就任前に、自身の会社に対する影響力を行使して経理事務担当者に高額な旅行費用を自分の銀行預金口座に振り込ませたというものであり、業務上横領で告発されたものであって、業務上横領したものであるという印象を読者に与えるものであるところ、旅行費用を負担したAの取締役会議においては、6名中Xを含めて4名の取締役が出席し,Xの前職であるZ国の会社の仕事の引継ぎのための渡航費用をA社が負担することが承認されていたのであるからXの行為は業務上横領の罪には当たらないのであり、そのような印象を読者に与える記事は真実に反することになり、ましてやXに対する旅費の振込先であるX名義の銀行預金口座をマスキングをしないまま掲載して公開した行為はプライバシー侵害の程度が著しく、何らの公益性もないし、この情報流出については被害の回復は不可能であって、インターネットによる拡散を防ぐ必要性も高い等の理由により、そのような記事の掲載や出版物の頒布の禁止を認めました。
木祖村コーナー
やぶはら高原こだまの森がオープンします!
編集後記
編集後記
今年の冬の名古屋の平均気温は、平年値と比較すると1月が+0.6℃、2月が+2.0℃と数字を見ると暖冬傾向でしたが、日によっては10℃近く最高気温が変わるなど、日々の気温差が大きく体感的には寒い冬だったように思われました。3月に入り、周期的に天候も変わるようになり、雨上がりには日差しも暖かくなってきました。三寒四温と言われるように、まだまだ寒い日もありますが、確実に春の訪れを感じるようになってきています。
我が家の庭先にあるこぶしの花も一雨ごとに蕾が膨らんできていました。毎年、この時期にどこからともなく鳥(ムクドリだと思われる)がやってきて、せっかく膨らんだ蕾を食べてしまうので、中々きれいな満開とはならなかったのですが、今年は鳥の被害も少なく白いきれいな花が満開になっています。また、紫陽花に新芽が芽吹くなど庭の緑も鮮やかになってきました。
この先は、日本の春の象徴である桜の開花を迎え春本番となっていきます。近年、早咲きの河津桜が有名になり寒い時期から桜の開花報道がされていますが、やはり桜と言えばソメイヨシノではないでしょうか。今年の開花予想は平年より若干速くなるそうですが、昨年よりは遅くなるそうです。今年は暖冬だったのに何故昨年より開花時期が遅くなるのか不思議に思いましたが、桜の開花には「休眠打破」というものが大きく影響するということです。「休眠打破」とは、サクラの花芽は前年の夏に形成され、一端「休眠」状態になり、一定期間、低温にさらされることで眠りから覚め、開花の準備を始める状態をいい、秋から冬にかけて一定期間、低温にさらされることが重要なポイントになるそうです。今年の冬は暖冬だったため、休眠打破は鈍く花芽の成長のスピードは遅くなったことが原因とみられています。
名古屋では、まだ開花宣言されておらず(3月21日現在)、見頃が3月末から1週間程度となる予想なので、入学式まで桜の見頃が続くといいですね。
さて、30年続いた平成もいよいよ後1月となりました。本号が発行される頃には新元号が発表されていると思います。
名水協では、新しい時代の幕開けに合わせホームページをリニューアル(4月1日更新予定)します。理事の皆さま、青年部の皆さまにご協力いただき、名水協の活動がわかり易く紹介された内容となっていますので、一度ご覧いただきたいと思います。
(T.T)