『青ちゃんです』第33回フォトコンテスト入賞 撮影:水道組合 山田まゆみ氏
名古屋の風景
御園小学校
吉田 信彦 氏 (水道組合)
平成30年12月14日、15日に御園小・名城小保護者・地域住民合同説明会が行われ、教育委員会から統合等の小規模校対策の必要性、御園小と名城小の児童数の現状や今後の予想、小規模校対策の進め方などの説明が行われ、御園小学校・名城小学校小規模校対策2校合同検討委員会が設置され、統合に向けて数回の会議が行われています。両校の沿革は明治4年 両校の源流となる第一義校が設置、昭和22年 名城小が開校、昭和29年 名城小御園分校が開校、昭和36年 御園小として独立。第1回の会議時には御園小は全児童56人、学級数は各学年1クラス、名城小についても全児童230人、普通学級9クラスとクラス替えができない小規模な学校となっています。昨今の名古屋市における都心居住者の減少と全国的な少子化の波をかぶり中心地の小学生が少なくなるのは必然なのかもしれません。統合時期は最短で令和2年4月、最長で工事完了後(令和6年4月以降)となっています。
会議コーナー
定 例 理 事 会
1.開催日時 11月6日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 17名
お知らせコーナー
第26回名水協支部親睦ゴルフ大会
団体の部 優 勝(中村支部の皆様)
個人の部 優 勝(岡田 多善 氏)
開催日 10月29日(火)
場 所 日本ラインゴルフ倶楽部
参加者 80名
当組合恒例の第26回名水協支部親睦ゴルフ大会が岐阜県可児市の日本ラインゴルフ倶楽部で開催されました。
来賓、賛助、各支部から大勢の方々に参加していただき盛大に開催されました。参加総勢80名。第1組がスタートし競技が行われました。
プレイ終了後表彰式が行われ、団体の部は中村支部が、個人の部は岡田多善氏(㈲岡田工業)が優勝されました。
大会に参加された皆様お疲れ様でした。
《成績発表》
団体の部 支 部
優 勝 中村 支部
準 優 勝 北 支部
3 位 熱田・南支部
個人の部 氏 名 所属工事店 支 部
優 勝 岡田 多善 ㈲岡田工業 港 支部 準 優 勝 近藤 孝春 ㈲近藤設備 北 支部
3 位 黒柳 勝紀 黒柳工業㈱ 西 支部
<敬称略>
お知らせコーナー
指定給水装置工事事業者及び指定排水設備工事店の指定更新について
水道法の一部を改正する法律が令和元年10月1日に施行されました。指定給水装置工事事業者制度の改善を図り、指定給水装置工事事業者の資質が継続して保持されるよう、指定の更新制度が導入されました。指定の有効期限が従来の無期限から5年間となることから有効期間内での更新手続の必要があります。また、初回の更新手続は政令の規定に基づき従来の制度で指定を受けた日によって、更新までの有効期間(1年~5年)が異なります。今回、有効期限が令和2年9月29日となり更新手続が必要な組合員さんは238社となります。対象となる組合員さんには、すでに更新に必要となる書類等は郵送で送付していますが、案内に明記しましたようにご要望があればメールで様式のデータを送信させていただきます。組合員さんの手続には組合がお世話させていただきますのでご不明な点がありましたら総務課 吉田・山田までご遠慮なくお問い合わせください。
1 更新に必要な書類
① 指定給水装置工事事業者の更新に必要な書類
「指定給水装置工事事業者指定申請書」(要押印)
「誓約書」(要押印)
「機械器具調書」
② 指定排水設備工事店の更新に必要な書類
「指定排水設備工事店指定申請書(第1号様式)」(要押印)
「誓約書(第2号様式)」(要押印)
「責任技術者名簿(第3号様式」
「機械器具調書(第4号様式」
「事業所の付近の見取図(第5号様式)」
③添付していただく書類
書類 | 個人 | 法人 | 備考 |
住民票の写し | ○ | ― | 本籍地の記載があるもの、かつ個人番号の記載のないもの |
登記事項証明書(現在事項全部証明書) | ― | ○ |
|
定款の写し | ― | ○ |
|
給水装置主任技術者免状又は主任技術者証の写し | ○ | ○ | いずれかの写しでよい |
事業所の不動産登記簿又は賃貸契約書の写し | △ | △ | 事業所の所在地が住民票・登記簿上の住所と異なる場合は必須 |
外観等の写真(デジタルカメラで撮影したものを印刷したもので可) | △ | △ | 事業所の所在地が住民票・登記簿上の住所と異なる場合は必須 |
アンケート | ○ | ○ | 要押印 |
委任状(注) | ○ | ○ | 要押印
|
(注)委任状は、法的に組合が組合員さんの代理人として書類を上下水道局に提出するという関係を明確にするために必要となります。
鼎談特集コーナー
鼎談 ― 「災害対応力と水道基盤の強化へ挑む」(その2)
■基盤強化への視点
―改正水道法の骨格をなす基盤強化と災害対応力向上にどう向き合っていくお考えですか。
宮村 今年は名古屋の防災にとって特別な年です。昭和34年9月に伊勢湾台風が上陸し、死者・行方不明者は5000人以上に上り、市内でも1800人以上が犠牲になりました。発生から今年は60年という節目に当たり、過去の災害の教訓を風化させることなく、後世に伝えていくことが重要です。
その視点から、今年は県と連携した講演「伊勢湾台風のつどい」など、当局においても市民向け、職員向けにさまざまな事業を行っています。水の歴史資料館での企画展示や「伊勢湾台風60年事業講演会」を開催し、講演会には約260人の市民の皆さまにお集まりいただきました。また、局OBが体験談を伝える職員向けセミナーには約100人が出席しています。
来年は東海豪雨から20年の節目になるので、これについても教訓を後世に継承していけるよう何か考えていきたいと思います。
過去の教訓を引き継ぐという視点を持った上で、冒頭申し上げた「みずプラン32」は、計画期間を前倒して今年度改定し、今後10カ年を見据えた新たな計画を策定するべく作業を行っています。
局として上下水道の基幹施設や管路の更新・改築、耐震化等、災害に備えたハード面の対策を進めていくことはもちろん、市民、事業者における自助・共助やソフト対策を含めた総合的な災害対策をとるべきだと考えています。総合排水計画でも、ハード面だけではなくソフト面の対策も重視し、防災情報の普及・啓発なども掲げています。
発災直後に局のマンパワーだけで対応できず、NAWS、名水協の支援が不可欠なのは申し上げている通りですが、今後も合同防災訓練をはじめ、通常時からの備えや対策の推進でも緊密な連携協力をいただきたいと思います。意見交換の場を設けながら、これまで以上に顔の見える関係を築いていければと思います。
城 NAWSは前身組織の時代を含めれば50有余年にわたり、名水協とともに、安心・安全な上下水道サービスを安定的にお客さまにお届けする上下水道局のパートナーとして日ごろから深い協力関係を築いてきました。この3者の顔の見えるパートナーシップの存在は、災害対応においても大きな力を発揮する財産であると思います。
改正水道法第39条の2には、「水道事業者等と関係者は災害時に相互に連携を図りながら協力する」という内容が盛り込まれましたが、われわれ3者の関係はまさにこの条文を体現したものではないでしょうか。今後も連携を深めていきたいと思います。
また、防災対応において物資や計画上の備えは重要ですが、それを動かすのは人です。人材の確保・育成を喫緊の課題と捉え、弊社の経営戦略計画の3本柱の一つに「人材力・現場力の強化」を掲げて事業を進めています。採用は昨今の労働需給のひっ迫から厳しいのは本音ですが、社員の資格取得支援制度、改善提案の表彰制度などを設け、特にプロパー社員育成には積極的に取り組んでいます。
何より重要なのは、上下水道という公共性の高い事業を支える仕事に誇りと使命感を持ち、災害対応に臨むことができる人材を育てることと考えています。
局の下水道基幹施設の運転管理業務においては、受託から10年を経る中で、プロパー社員が局の現役職員やOBから現場の技術・ノウハウを吸収し、管理職として活躍する人材も育ってきました。団塊世代の大量退職という過渡期を過ぎて、経験豊富なOBの採用が先細る中では明るい話題です。
穂刈 今後課題視しているのは、繰り返しになりますが、訓練を重ねてきた仮設給水栓の設置の先である復旧関係です。名水協単独で動くことが難しいからこそ、局とNAWSとの連絡調整をしっかりとることで復旧のお役に立ちたいと考えています。
当組合は300社の会員がおり、この組織力が強みです。この体制を維持していくために、次世代を担う若手の育成にも努めています。中でも青年部は60社120名で構成されています。夜間勉強会を160回以上重ねるなど、勉強熱心で心強い存在です。局主催のイベント「なごや水フェスタ」でも例年大人気の工作指導プログラムを担ってくれています。
さらに名水協では、名古屋建築設備高等技術専門校を運営し、建築設備技能者の養成を行っております。局やNAWSに講師等で協力いただきながら、平成5年の設立以降477名が卒業し、給水装置工事主任技術者試験などの資格試験に多くの合格者を輩出しています。今年度は県内他都市からの受講ハードルも下げて、13名の生徒が学んでいます。
また、組合の水道会館も、今後発災時の防災拠点としての位置付けができればと思い、自家発電の設置を検討しています。非常時にしっかり活動できるよう備えていきます。
城 改正法の施行に前後して、総務省から地方公営企業に対して10年以上を基本とする経営戦略の策定が、また人口3万人未満の自治体に下水道事業や簡易水道事業などの公営企業会計への移行が求められていますが、この目的にも経営基盤の強化があります。やはり事業体の経営基盤が強固でないことには、防災対策もままなりません。
しかしながら、先ほど申し上げた通り、中小事業体では日々の業務に追われ、それらへの対応にも苦慮されている実情があります。そうした中、弊社には名古屋市周辺の市町経営戦略の策定や公営企業会計への移行を支援してきた経験がありますので、先に申し上げたBCP策定だけでなく、こうした今事業体に求められる経営基盤強化についても積極的に支援することで、この地域の防災・減災に少しでも貢献したいと考えています。
局への要望というところでは、現在策定作業を進められている局の次期計画においても、NAWSの活用を明記していただけると幸いです。現行のみずプラン32では、NAWSについて「局の公的役割が求められる業務への活用、技術・技能への継承の活用、NAWSを活用した近隣事業体への業務支援の実施」の3点が掲げられており、これが重要施設の運転管理の受託や、近隣事業体への自信をもった提案につながっていますので、よろしくお願いします。
穂刈 私どもにとって法改正で最も直接的に関係するのが指定工事店の更新制導入です。本音を言えば更新手数料や講習参加の負担は痛いですが、健全な指定工事店の継続には必要だと考えます。ただ切実な問題ですし、改正法には「業者の健全育成」という観点もありますから、組合員のため手続きの簡素化、効率化を期待しています。
すでに局でも県内事業体で手続きの統一化を検討いただいていると聞きます。また、名水協の理事長は愛知県管工事業協同組合連合会の会長でもあるので、業者全体の立場からも県下他都市の組合と連携して、今回の改正をプラスに生かせるよう努力したいと思います。
ところで名水協では、地下式給水栓の点検を受託しており、小中学校の防災備蓄倉庫を回っています。中には備品が他の防災品と混合しているところもあり、非常時に一般市民が迷わず迅速に取り出せるか、少し心配です。これについては必要とするところを報告していきますので、よろしくお願いします。
また、業務効率化の一環で、検定満期メーターの取り換え業務の委託について、その数を大幅に増していただきありがたく思っています。責任感をもって取り組んでいきたいと考えていますので、将来の見込みについて、できる限りで結構ですのでお示しいただけるとありがたいです。
このほか、管洗浄や蛇口取替を安価で謳ったビラで誘い、実際には不必要な工事を勧めて高額な工事費を請求する業者がいると聞きます。お客さまを守るために何らかの対応が必要と考えていますので、よろしくお願いします。
―今のお話を踏まえて、改めて基盤強化に向けた決意を。
宮村 まず具体的な要望をいただいたことにお答えしたいと思います。NAWSとの協力関係については、次期計画においてもしっかり位置付けていきたいと思います。
また、名水協においては、メーター交換業務の受託を通じて、局の業務効率化に寄与いただき助かっています。今後も意見交換を通じて将来像を共有していければと思います。
職員を装った詐欺情報については、すでに局のHPでも注意喚起していますが、他にどんな対応ができるのかということについても検討していきたいと思います。
人口が令和5年度をピークに減少傾向に転じると予想されており、料金収入の減少傾向が懸念されています。その一方、施設・管路の大量更新が迫っていますので、局としては、アセットマネジメントの手法による長寿命化や更新の前倒しなどによる事業の平準化、さらにはICT、AI等の新技術導入による業務の効率化などに取り組んでいきます。
そうした努力をもってしても、上下水道は事業体だけで維持することは困難になってきますので、民間企業、お客さま、社会のあらゆる力を借りて事業を継続していく必要があると考えています。まずは、お客さまに事業の現状と課題についてご理解いただくための分かりやすい広報に力を入れていきます。
さらに、当局にとって基盤強化に向けたポイントになるのは官民連携だと考えていますので、今後はPPP/PFIなど、さまざまな官民連携の仕組みを検討していきたいと思っています。
NAWS、名水協の両団体には、今後も基盤強化へのご協力をお願いしたいと思います。名水協には、地域に密着した工事店として、質の高い施工をしていただくことが事業全体の底上げにつながると期待しています。NAWSには、本市の役割である近隣事業体の基盤強化に向けた取組みの支援にこれまでもご協力いただいておりますし、今後もお力を借りられればと思います。
われわれ3者が力を合わせていくことが、災害対応力、ひいては経営基盤の強化への何よりの道筋だと確信しています。引き続き連携協力をよろしくお願いいたします。
鼎談を終えて
2年ぶりの鼎談でしたが、「災害対応力」を中心として局、NAWS、名水協三者の固い絆を改めて確認することができ良かったと思います。
また、水道法改正による指定工事店の更新手続きの簡素化や満期メーター取替業務の将来像についての要望に加え、その他委託業務遂行全般にあたっての課題と解決策について意見交換するなど、名水協としての意見を述べるいい機会ともなりました。
いずれにしても、名水協としては三者の絆をより一層強化し、地元に密着し信頼される組合となるため、今後もいろいろ新しいことに取り組むことが大事だと思っています。
そのためには組合員の皆さまの一層のご協力が不可欠ですので、引き続きよろしくお願いいたします。
( 穂刈 泰男 )
青年部会コーナー
第164弾定期夜間勉強会
開催日令和元年10月16日
参加人数37名
技能開発部会・青年部会共催
今回の定期夜間勉強会は、テラル株式会社を講師に招き、「給水ポンプのトラブル対処法」というテーマで開催しました。
給水ポンプの種類に関しては、増圧式や加圧式など色々な種類があることを教えて頂きました。ポンプ自体の構造は単純で、開発当時から構造は変っていないようです。進化している部分は、本体の小型化やモーター性能の向上といった内容に驚きました。
トラブル対処法では、ダイヤフラム内の真空状態が保てなくなると、送水不能になってしまうことや、圧力タンクの損傷による圧力低下など、とても身になる内容を学ぶことができたと思います。
しかし、小型化や性能の向上、各部品のユニット化により、単体部品による不具合であれば、簡単に原因を絞ることは可能ですが、複数の部品が同時に不具合を起こしたり、制御盤が絡んだ不具合の場合には、原因を見つけるのはかなり困難だと感じました。
今後も皆様のお役に立つような勉強会にしていきたいと思っておりますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
青年部会 守山支部 宮口 博行
青年部会コーナー
支部対抗スポーツ交流会
優勝 南支部 B
穂刈理事長 挨拶
青年部会 水谷会長 挨拶
名古屋市上下水道局 矢野課長 挨拶
10月20日(日)天白スポーツセンターにて支部対抗スポーツ交流会を開催しました。日曜日にもかかわらず、160名という大勢の方々にご参加いただきました。
支部対抗スポーツ交流会は、やわらかいボールを使ったソフトバレーを、名古屋市16区の他に、名古屋市上下水道局、名古屋上下水道総合サービス、愛知県管工事業協同組合連合会青年部協議会、IT推進委員会、組合理事チームを含む、全20チームに分かれて、5チームごとの各グループで予選4試合、そして、順位決定トーナメントを2試合、あくまでも親睦を深めるためのレクリエーションですが、真面目に順位を競う勝負の要素も混ぜつつ行いました。そのせいなのか、すべての試合が白熱した内容で大変盛り上がり、みなさま大汗を掻きながら、熱心にバレーをされておりました。
そして、今年の決勝戦は、上下水道局 対 南支部に。熱戦の結果、南支部チームが優勝しました。
おかげさまで毎年参加者が増え、過去最高の参加人数となったスポーツ交流会。担当としては、心配と不安しかなかったですが、大きな怪我もなく無事に終わることができ、参加された方の表情などをみると、スポーツを通じて、組合員や各支部の団結力、親交を深めることに少しでもお役に立つことができたのではないかと思い、不安や心配は、最後に満足と安堵にかわることができました。
最後になりますが、ご参加して頂いた皆様、ありがとうございました。
来年は記念すべき第10回目となります。初参加の方も大歓迎です、ご参加よろしくお願いいたします。
青年部会 北支部 小暮 貴士
成績発表
優勝 | 南支部 B |
準優勝 | 上下水道局 B |
3位 | 南支部 A |
4位 | 上下水道局 A |
5位 | 中支部 |
6位 | 西・昭和支部 |
7位 | 千種支部 |
8位 | 瑞穂支部 |
9位 | 緑・名東支部 |
10位 | NAWS |
11位 | 中川支部 |
12位 | 守山・天白支部 |
13位 | 組合理事 A |
14位 | 東・北支部 |
15位 | 愛管連・IT推進会 |
16位 | 中村支部 |
17位 | 熱田支部 A |
18位 | 熱田支部 B |
19位 | 港支部 |
20位 | 組合理事 B |
特別寄稿コーナー
ONE TEAM(ワンチーム)
名古屋市上下水道局 緑営業所
所長 武田 智広
名古屋市指定水道工事店協同組合の皆さまには、日頃より給水装置関連業務のほか、地域での防災イベント等でのご協力を賜りありがとうございます。地域の防災意識の向上につながっていることと思います。今後もご協力をお願いします。
さて、この秋、ラグビーのワールドカップが日本で開催され、日本チームが予選を1位通過し、見事にベスト8に入るという日本史上初の好成績を収めることができたことは、皆さんもテレビ等で、ご存知の方も多いかと思います。その成果を上げた一つの要因に、「ONE TEAM(ワンチーム)」という言葉で表されていたことも、報道等で広く知れ渡ったことと思います。
日本代表チームは、日本を含む7か国の出身者が集まったいわば「多国籍チーム」であり、日本代表として、チームをまとめていくことが、強豪国に勝つために必要不可欠なことであることから、3年前に「ONE TEAM」というテーマを掲げて、チームづくりを行なってきました。
チームづくりにおいては、コーチ陣が、戦力の分析や戦術プランを立てることは、当然重要なことですが、そこに、選手一人ひとりの判断、行動の自主性を高めること、そのためのチーム内での意見交換を対話をしながら納得するまで行い、自分たちでチームを作っていくという意識で結束を高めてきた成果であると言われています。
私も学生の頃は、野球やハンドボールといったチームプレーでのスポーツに魅力を感じ、没頭してきましたが、チームづくりは、監督やコーチの指導の下で、個々のスキル(技術)を高め、その総和がチーム力であると思っていましたが、日本代表チームに見るスキルにマインド(心)をつなぎ合わせて、チームを作り上げたことが、あの素晴らしい成績を成し遂げる要因となったことに感銘しました。
チームは、共通の目標を掲げる集団であり、色々なチームが存在します。各種スポーツチームを始め、職場を単位としたチーム。また、地域ごとで編成される各種団体においても、共通目標を持つことで、一つのチームをつくることができると思います。日本代表チームの「ONE TEAM」づくりを意識できれば、良いチームができるのではないかと思いました。
筆の泉コーナー
生涯の趣味になった「登山」
名古屋市上下水道局 工務課
事務係長 鈴木 宏文
私の趣味のひとつは、41歳から始めた登山です。と言っても3年前までは「山歩き」と自称する程度で、高い山は数回しか登ったことがありませんでした。
昨年(57歳)の正月に今年の目標を考えていた時、まだ体力のある今のうちに登らないと高い山に登れなくなるのではないかという危機感が生まれ、同時に2つの言葉が頭に浮かびました。「残りの人生で、今この時が常に一番若い。」、林修先生の「いつやるの? 今でしょ!」
そこで、登山する人なら誰もが憧れる「槍ヶ岳(標高3,180m)」を目標としました。初登山で登った富士山(ハードではあるが観光的な山)を除くと初の3000m超の登山です。早速、ガイド付きの槍ヶ岳登山ツアーを探して予約をし、まずはゴールを設定しました。
次に、槍ヶ岳を目指して体力づくりと登山計画作りです。
体力的には、出勤途中で45分歩き、週1回のスポーツセンター通いをしていましたが、高い山を長い時間をかけて登るレベルには程遠い状況でした。
体力づくりは、スポーツセンターを週2回に増やすとともに、長い時間歩くことに慣れるため、ちょうど2018年が知多四国八十八カ所開創210年であったので、知多四国八十八カ所の歩き遍路を行いました。(友人の「四国八十八カ所歩き遍路」満願の影響です。)全行程194kmを9回に分けたので1日20km程度歩いたことになります。
登山計画では、4月に鈴鹿の釈迦ケ岳(1,092 m)、6月に鈴鹿の雨乞岳(1,238 m)で足慣らしをして、槍ヶ岳の前哨戦として6月にツアーで八ヶ岳(2,899 m)を登りました。
8月に準備万端(?)で槍ヶ岳(距離38km、累積標高差5,000m)にチャレンジしました。登りは新穂高(左俣)コースで、新穂高温泉→鏡平山荘→弓折岳→双六小屋→千丈沢乗越→槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳です。青空の下、槍ヶ岳の山頂から見渡したアルプスの山々は、私の心に焼き付き、達成感をさらに高めてくれました。下りは槍沢コースで一気に上高地へ降りました。思ったより余裕をもって登ることができ、ほぼ標準コースタイムであったので3日間で23時間歩きました。
ツアーは平日出発のため、参加者17名のうち、3分の2は60歳以上でしたが、健脚ぞろいで登山を楽しむ姿はこれから自分が目指すモデルになると思いました。今回の槍ヶ岳登山で、今後の人生の柱となる趣味がひとつしっかりとできたと思います。
その後、2018年には西穂高岳(2,909m)、2019年には鳳凰三山(2,840m)、薬師岳(2,926m)、北穂高岳(3,106m)・奥穂高岳(3,190m)、東北の八幡平(1,613m)・岩手山(2,038m)・早池峰山(1,914m)とハイペースで登山を楽しんでいます。
談話室コーナー
「創造の船」研修
ボイジャアー・オブ・ザ・シーズ
緑支部・中日コプロ 株式会社
木村 亮
当社は過去、将来を背負うリーダーを育てることが目的で、年間1~2名ずつ社会経済生産性の船に参加し洋上研修で学ばせて頂きました。しかし残念な時代と共に一時無くなっていましたが、喜ばしいことに数年前に復活し、ついに自分の番が来たと、期待と不安を胸に創造の船へ乗船した実録書を紹介させて頂きます。
令和元年10月24日(木)~10月31日(木)8日間
参加者 93名 講師6名 事務局・スタッフ7名
一般社団法人中部産業連盟の主催する第35回「創造の船」の研修に参加させて頂きました。
初日の10:30にセントレア空港を出発し、16:30にシンガポール空港に到着後バスにてレストランへ移動しグループ毎6~7人に分かれ自己紹介を行い、グループ討議を行いました。その中の課題の一つに「一発芸」や「ものまね」を選択し、メンバーの前で披露する課題があり、出端から衝撃を受けましたが、スタートから一発芸をしたおかげでその後のコミュニケーションがとり易くなりグループ討議を楽しく行うことができました。
翌日10月25日(金)は午前中シンガポール市内を視察し午後から「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」まるで動く城のような全長310m、幅48mもある超大型客船に乗り込み3日間の洋上研修の始まりです。
この3日間は、四六時中グループで活動しておりシャワーとトイレ以外常に複数人で行動し部屋も相部屋でプライベートの時間はゼロ、これもまた研修の一環だと思いました。途中、寄港地であるマレーシアのマラッカ港で下船した際に少し離れて見て改めて船の大きさに驚かされました。
4日間はグループ別研修の発表会へ向け、課題に取り組み異業種の方たちの意見、発表の方法等も参考になりとてもよい勉強になりました。
10月28日(日)の5日目再びシンガポールで下船しその後、インドネシアの首都ジャカルタへ出発します。ここからは3チームに分かれてインド、ベトナム、インドネシアと各々興味のある国へと視察へ行きます。
10月29日(月)はジャカルタのトヨタモーターインドネシア工場を見学しました。説明の中で特に印象に残ったのがマネージャークラスのミーティングを毎朝1時間行うことでした。前日に起きた問題を次の日には必ず対策をとり改善しその内容を関係部署の責任者へ横展をはかるもので朝会と言っておりこの点は良い参考になりました。午後からはジャカルタ市内の視察です。ジャカルタは日本やシンガポールと比べると公共交通機関が少ないといわれており、ジャカルタの交通渋滞は社会問題となっています。ナンバープレートの末番号が偶数、奇数で時間や曜日等に分けて通行制限をかける程だそうです。
最終日は、シンガポールに戻り全員が集合しさよならパーティーです。参加者全員で輪になって肩を組み、体を揺らしながら加山雄三&谷村新司のサライの大合唱と名残惜しい気持ちでいっぱいでしたがこれで8日間の研修も終了です。初めての異業種の人達との社外研修でしたが普段経験できないことを体験し、色々な方と話し、目標であったコミュニケーションと取り方、グループでの活動方法等、今まで自分に足りないものが何かを見つけることができました。最後にこの研修へ参加する機会を与えて頂いた会社に感謝し今後は今回の研修で学んだことを日々の業務に生かしていきます。
消防コーナー
地震に備える43
名古屋市消防局OB 近藤 博
昭和19年(1944年)東南海地震(15)
引き続き、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1944
東南海地震・1945三河地震 平成19年3月」の報告書を中心に、今回から三重県の被害の実態をみていきたいと思います。
○ 三重県の被害(その1)
死者(行方不明含) | 負傷者 | 住 家 | 非 住 家 | ||
全 壊 | 半 壊 | 全 壊 | 半 壊 | ||
406 | 607 | 3,776 | 4,537 | 1,417 | 2,228 |
(出典 「昭和19年12月7日東南海地震の震害と震度分布」愛知県防災会議
飯田汲事著 昭和52年3月 P9)
三重県では、406人の方がなくなっていますが、三重県では地震動の強かっ
た市町村は少なく、「震度7」と判定されたところは1ヶ所もありません。
死者を多く出した市町村をみると、尾鷲町(現尾鷲市)96人、錦町(現大
紀町)64人、吉津村(現南伊勢町)39人、島津村(現南伊勢町)34人、国府
村(現志摩市)32人など、いずれも同県南部の熊野灘に面した漁村になりま
す。これらの町村における地震の揺れは、「震度5」又は「震度5~6」と判
定されており、地震動による家屋倒壊はほとんど発生していません。
しかし、津波の波高は高く、尾鷲の8m~9mを最高に、国府村を除くこれ
ら町村では5m~6mの津波が襲来しています。したがって、三重県における東
南海地震の被害のほとんどは、津波によるものと考えられます。
津波について、調査会報告書は次のように記しています。
「津波は、流木・船などを巻きこみながら、陸に遡上して家屋を破壊する。
また、家屋のみならず、一切の家財道具や、船や港湾など漁業に必要な道具
が、使用不能になるような深刻な被害を及ぼす。津波災害の特徴は、生活基
盤・生産基盤を破壊し尽くすことにある。そのため津波災害に備えるには、
速やかな避難により人命を守ることのみならず、生活基盤や生産基盤の再建
にも注意を払わねばならない。」
前記「愛知県防災会議 飯田汲事著」の報告書でも、上の表以外での被害
状況について、流失戸数3,129戸、床上・床下浸水5,153戸、道路破損16ヶ
所、橋の流失19ヶ所、堤防決壊38ヶ所、鉄道被害28ヶ所、船舶流失257隻
などと記した後、死者・行方不明者のうち津波によるものは全体の約83%の
310人であり。家屋の被害も津波によるものが多く、全被害の約61%が津波
によるものであると述べています。
三重県で、ここまで死者・行方不明者を始めとした地震被害を大きくした
最大の要因は、地震動や火災発生ではなく、地震後に広範囲に押し寄せてき
た大規模な津波であったということが言えると思います。
津波の被害で記憶に新しいのは、8年前、平成23年(2011年)3月11日に
発生した「平成23年東北地方太平洋沖地震」(震災名「東日本大震災」)によ
る津波被害ですが、戦争の陰で忘れられたようになっていますが、終戦前年
の昭和19年12月に、当地方でも三重県熊野地方を中心に大きな津波被害が
発生していたことは記憶されてしかるべきだと思います。
法律コーナー
てんかん発作による自動車事故
弁護士 松 永 辰 男
自動車を運転中にてんかん発作を起こして意識を喪失し、事故を起こして7名を死亡させ、12名に傷害を負わせた事件で、被害者が運転者の両親と勤務先の社長に対し損害賠償を求めた事件の判決があり、いずれの請求も認められませんでした(京都地方裁判所平成30年9月14日判決・判例時報2417号の65頁)。事案の内容は、運転者A(30歳)が勤務先の自動車を運転し、商品の配達業務に従事中てんかん発作を起こして意識を失い、大事故を起こしたのです。運転者のAは死亡しました。被害に遭って死亡した被害者の遺族は、Aの両親と会社の社長に対して損害賠償の訴えを起こしたのです。理由として、両親(ただし、母親は訴訟手続中に死亡しました。)に対しては、事故当時Aと同居しているし、Aがてんかん発作を起こす病をもっていることは知っており、医師からも自動車の運転を禁止されていたことも知っていたのであるから、勤務先へも、自動車の運転を伴う業務はさせないよう伝える義務があったのにそれを怠った過失があると言い、勤務先の社長に対しては、Aがてんかん発作を起こす病に罹患していることを知っていたにもかかわらず自動車運転を伴う会社の業務をさせていたのであるから責任があると言って請求しました。これに対し裁判所は証拠調べの結果、両親については、Aがてんかんの病に罹患しており、医師からも自動車の運転を禁止されていたことを知っていたから、常々Aに対しては自動車の運転をしないよう厳しく忠告していたこと、勤務先においても自動車の運転を伴う業務から外してもらうよう伝えることを厳しく告げていたが、それに対するAの返事は、「会社には自動車の運転を必要とする業務から外れ、内勤にしてもらった。」等といったので、その言葉を信用してきたなどの事情があったので、そのような事情を考慮して損害賠償義務までは負わないと判決し、勤務先の社長については、Aを雇用した当時、Aが大学生時代に交通事故で脳挫傷を負ったことをAから聞いて知ったが、Aが有名大学卒であるのに著しく理解力や記憶力が劣る様子であったけれども、それは脳挫傷による後遺症であると思っていた事実、そのためAに対し後遺症がない旨の診断書の提出を求めたりしてそれなりに注意していたが、てんかんの発作を起こす病に罹患していることまでは認識しておらず、それよりも取引先におけるAの評判はよく、そのことをむしろ高く評価していた事実が認められ、損害賠償をする責任まではないと判決されました。勤務先の会社は破産しており、この事故が原因であったからなのか分かりません。病による交通事故の問題は深刻、かつ、各方面に 重大な結果をもたらすことになるので、注意が必要です。
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編集後記
編集後記
昔から10月は「スポーツの秋」と言われていますが、今年は10月1日に最高気温31.4℃を記録するなど、10月に入っても30℃に迫るような暑い日が続いたことから、幼稚園や小学校では熱中症対策のために運動会を中止したり、時間を短縮して実施するところが増えているなど、近年では少し様子が変わってきているように思います。
しかしながら、この時期は他の季節に比べ、比較的天候も安定していることから、まだまだ各地で様々なスポーツイベントが開催されています。
名水協でも、毎年秋にスポーツ大会を開催しており、今年も10月20日に青年部主催の支部対抗スポーツ交流会、10月29日に支部親睦ゴルフ大会が行われました。
9回目となる支部対抗スポーツ交流会は、誰でも気軽に参加できるソフトバレーということもあり、各支部の皆さんに加え、組合理事チームも参加しました。また、上下水道局チーム、NAWSチームにも参加していただき、今年は150人を超える皆さんが好プレーに歓声を上げ、珍プレーに爆笑しながら、大いに楽しんだ一日となったと思います。
また、今年で26回を数える支部親睦ゴルフ大会は、朝から降り出した雨がプレー開始時に本降りとなるあいにくの天気にもかかわらず、一人の欠席者もなく、組合員さん、協賛企業の皆さん合わせて総勢80人が、21組に分かれて無事行うことができました。雨の中でも実力を遺憾なく発揮された方、雨に負けて調子の悪かった方など様々お見えになったと思いますが、一日楽しんでいただけたものと思っています。
いずれにしても、こうしたスポーツ大会を通じて、顔を合わす機会の少ない組合員の皆さん同士の親睦を深めるとともに、上下水道局さん、NAWSさん、協賛企業の皆さんと交流を図ることは、名水協、そして組合員さんにとっても有意義なものだと思っております。
それぞれ9回、26回と歴史を重ねてきたスポーツ大会を、皆さまのご協力を得ながら来年以降も引き続き開催できるよう努めていきますので、よろしくお願いします。
(T.T)