『海女さんと遊ぶ』第34回フォトコンテスト入賞撮影:安井水道工業所 安井直孝氏

『海女さんと遊ぶ』第34回フォトコンテスト入賞撮影:安井水道工業所 安井直孝氏

名古屋の風景

鹽竃神社

鏡味 栄男 氏 (㈱カガミ工業)
鏡味 栄男 氏 (㈱カガミ工業)

 名古屋城築城の折、奥州国の武将岩田勝忠公が築城工事安全・無病息災を祈願し、奥州一之宮鹽竃神社より迎えられ、初め日置と古渡の村境にありました、その後二度の遷座をへて現在地に祀られました。(社伝による)神社の祭神は塩土老翁命(しおつちおぢのみこと)、他で元旦の歳旦祭に始まりさまざまな神事、行事が行われており学区はもとより広く市民に親しまれています。平成22年度から、社会人落語家による入場無料の「しおがまカッパ寄席」が毎年春・秋2回、午後から概ね5席演じられており学区内外の落語ファンに楽しまれています。

会議コーナー

定 例 理 事 会

1.開催日時   7月1日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   17名

特別寄稿コーナー

水五則の感

名古屋市上下水道局 瑞穂営業所

所長 水野 靖久

 

 名古屋市指定水道工事店協同組合(以下名水協)の皆様には、日頃からお客様のニーズに応え、サービスの向上並びに上下水道事業の発展にご尽力をいただきまして誠にありがとうございます。

 世の中はコロナ一色、予想もしない、恐ろしい事態になりました。私は2年前にも、この組合だよりに「強固な連携による明るい未来」と題して掲載させていただきました。その年は自然災害が多く発生し、日本海側では記録的な豪雪に始まり、島根県西部地震、平成30年7月豪雨、台風12号(ジョンダリ)、名古屋でも40.3度を記録した全国的猛暑の年でした。

 そして、災害は忘れた頃にやって来るのではなく、次から次に止めどもなくやって来る、本当に恐ろしい時代に突入したのかもしれませんとコメントさせていただきました。

 今こうして原稿を書いている現時点でも、熊本県、鹿児島県に大雨特別警報が発令され、熊本県南部では記録的豪雨により各所で河川の氾濫が起き、甚大な被害がでています。

 コロナを含め自然災害は、私たちの日常生活に前ぶれもなく猛威を振るい命を脅かします。今後どうなるのか、いつ起きるか、何ができるのか、少なからず自問してしまう自分がいます。何とはなく、そこはかとない不安を誰しもが抱くのではないでしょうか。そんな時、私は、水五則を思い出すと、気持ちが落ち着きスッキリした感覚になります。

 

一、自ら活動して他を働かしむるは水なり 

一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり 

一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり 

一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるの量あるは水なり 

一、洋々として大洋を充し発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霰と化し凝しては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり

 

 これは、人間いかに生きるべきかを「水」に例えたもので、諸説はあるなか豊臣秀吉の軍師であった黒田官兵衛(如水)が座右の銘としていたものです。

 有事の際にも水五則のように力強く、名水協の皆様とともに、市民のライフラインを支えることができれば幸いです。

筆の泉コーナー

ジャグリングで気分転換

名古屋市上下水道局 北部管路センター

主事 堀田 朋花

 

 私の趣味はジャグリングです。ジャグリングと聞いてあまりピンとこない人もいると思います。私もジャグリングをはじめるまであまりよく知りませんでした。ジャグリングで一番有名なのがボールジャグリングです。しかしボール以外にディアボロ、ポイ、クラブなどいろいろな種類がありとても奥深いものです。

私がジャグリングをはじめたのは大学生からです。きっかけは奇術部の新歓でジャグリング体験をしたことです。今までジャグリングをしたことがなかったけれど、部員の人たちが普通に技をしているのを見ると、自分でも簡単にできるように見えました。いざ自分もジャグリングをしてみると全然できなくてすごく難しく感じましたが、とても楽しかったです。そして大学ではジャグリングができるようになりたいなと思い奇術部に入りました。奇術部ではマジックとジャグリングを練習していました。奇術部時代私はリングを使ったジャグリングをずっと練習していました。

はじめてジャグリングをして難しかったことは頭で考えながら手を動かすことと、両方の手を同時に動かすことが難しかったです。ジャグリングで一番基本の技がカスケードという技で、この技ができたときすごくうれしかったです。この技ができるとほかの技の基礎となるのでとても重要な技です。ジャグリングをやって良かったと思うことは練習していた技ができるようになった時の達成感、周りにできる人が少ないので簡単な技でも自慢できることです。

私は今年の4月から名古屋市で働き始めました。名古屋市はあまり詳しくないので働き始めたらいろいろなところに遊びに行こうと思っていました。しかしコロナの影響で家にいる時間が多くなりとても退屈でした。そのため部活を引退してからジャグリングをしていなかったのですが、ジャグリングをまた練習するようになりました。大学ではリングを使ったジャグリングをずっとしてきたので他のジャグリングはあまりしていませんでした。そのため最近ではリング以外のジャグリングができるようになりたいと思っています。最近しているジャグリングはボールジャグリングです。ボールジャグリングはとても技が多くジャグリングの中でも簡単な方なので、すごくはまりました。今では仕事終わりや休日に家や公園で練習しています。今は3ボールを練習していて、大体の技ができるようになりました。今年の目標は5ボールのカスケードをできるようになることです。

今はジャグリングを一人で練習しているので一緒にジャグリングしてくれる人募集中です笑!

談話室コーナー

新しい働き方

中支部・山添工業 株式会社  

 山添 正男

        

 5月下旬にコロナの緊急事態宣言が解除されました。自宅待機中は、管工事の業種はテレワークで現場の打合せが難しい業種と感じておりますが、組合員

の皆様はどの様に対処されていたのでしょうか。

政府の掲げる「3密を避け、ソーシャルディスタンスを保つ。」この方針に従い仕事を行う事は大事ですが、大変な努力が不可欠です。

私達の業種も、コロナが長期化する場合は、従来の形式を止めて、テレワーク

による会議や会合が必要になるかもしれません。

実際にお客様も今までとは思ってもいない反応をされる方が増えている事に

気付いた事がありました。

 ある日修繕依頼の電話を受けました。話の内容は「ある依頼した業者がマスク

を着用しないで家の中で修繕をして、とても嫌な思いをした。次回から当社に

頼みたい。」という内容でした。

現在、コロナと言う目にみえない恐怖を誰でもお持ちです。当然の反応かも

しれません。

飲食業や接客業の店舗の方々は、手洗い、消毒 マスクは徹底されていますが、

私達の職種は、この基本のコロナ対策を現場で実行されていますでしょうか?

一般のご家庭に修繕や工事に訪問される際は、今は特に気を付けたいものです。

 しかし、本当に新型コロナは、私達の社会生活を残酷にもガラリと変えてしま

いました。当たり前の事が特別な事であり、もっと感謝すべき事が有った様に

感じます。平和ぼけをしていて、危機意識が無かったようです。

私の孫達も今年は、行事の多くが中止になり、これから夏に向けてのお楽しみ

の花火大会や盆踊りの中止、遊園地やプールなどの娯楽施設の入場制限等で

本当に味気のない季節を迎えます。

 しかし物は考えようで、ダダをこねても、泣いても、怒っても、どうにもなら

ない事が世の中には有る。ということを少し理解したようです。

この新型コロナの存在は、まったく迷惑な存在ですが、より私達の忍耐力を

強めたと思います。

 最近「コロナ第2波か」という様に、再度陽性者が増加しております。

「自分だけは大丈夫だろう」と独りよがりは危険です。

仕事や家庭でも「一歩先には、コロナの落とし穴が有る」と自覚した方が

良いのかもしれません。

最後になりますが、皆様が心底安心できる世の中に成る事を願うばかりです。

 

消防コーナー

地震に備える51

名古屋市消防局OB 近藤 博

 

昭和19年(1944年)東南海地震(23)

 

 引き続き、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1944

東南海地震・1945三河地震 平成19年3月」の報告書をもとに、三重県の熊野

灘沿岸における津波被害の実態をみていきます。

 

 ○ 三重県の被害(その9)

「津波と物理的に近接したり接触した」場合の体験談の続きになります。

3 津波に流される

 (1) 上げ潮にのって流された

尾鷲市九鬼町 宮崎誠一(当時28歳)

「昼食後、家で休憩していたところ地震があった。山仕事をしていた人

が山すそから「津波だ」と大声で叫びながら通っていった。見ると湾の入

口の岬のところにしぶきがあがっていた。

急いで家に入り「戸を閉めて」という母の声に雨戸を閉め、裏口からま

ず母を避難させた。その時既に足下に潮が来始めていた。すぐ出ればよか

ったのだが、みやげなどを持ちだそうと一瞬そこから出るのをためらった。

そして裏から出ようと硝子戸に手をかけたがびくとも動かない。潮はどん

どん増えてくる。その時幸いにも硝子戸が1枚ふわりとあいて、上げ潮に

のって流された。自分が来ないので案じていてくれた人々の顔が見え、若

者が差し出してくれた棒に手をかけて高台にかけあがることができた。」

 (2) 無我夢中のまま津波に押し流される

紀勢町 吉田定士(当時9歳)

「次男(弟)は、隣の人に連れられてさきに小学校へ逃げた。母親は三

男を背負い、非常袋に貴重品・米などを入れて逃げ出した。母と私が四つ

角に出ると、潮が満ちてきて腰まで浸かり、身動きのできない状態になっ

てしまい、近くの家の石段によじ登った。その後、大きな津波が押し寄せ

たので、その家へ窓から入り2階へ避難した。その後は記憶にない。

津波に押し流され、母親とも離れ、気がついたら戸板につかまって流さ

れていた。近くにいた大人が私を引き上げてくれ私は助かった。母親と三

男は長島道路付近まで押し流され、三男が水を飲み、命も危ない状態だっ

たと、あとで母から聞かされた。無我夢中で、記憶もとぎれとぎれで、た

だ恐怖におののき、悪夢のような出来事だった。」

 

4 津波にのみ込まれる

 (1) 波に飲まれて気絶する

尾鷲市賀田町 榎本むゆか

「地震のとき、近所の4~5人で畑でただ震えていた。揺れが静まり津

波が来るのではないかと思いつつ、物をもって逃げようとして家へ走って

いったとたんに2m以上の波にのまれて流されて気絶した。

引き潮になり、鴨居に挟まれていたところ、私ともう1人が息を取り戻

した。流されるなか、家の屋根にはい上がって助けを求めたところ、病院

近辺で出馬先生に引っ張り上げられて助けられた。」

 (2) 志摩の海女さんがこんなところで死んでたまるか

南島町神前浦 梅谷みき(当時22歳)

「地震からしばらくして、津波のため避難しようと家の窓を閉めている

と、夫の父から「(津波でながされにくいように)窓は全部開けておけ」

と言われた。閉めかけていた窓をあけようとしたその時、ゴーッというも

のすごい音とともに水が流れ込んできた。そして流されるたたみや長持ち

に背中を押されるように窓からとなりの家の中へと押し流されてしまった。

あっという間に水が天井まで流れこみ、部屋の中に閉じこめられてしまっ

た。もう息もできない。目や鼻や耳、そして口の中には泥塩水がつまりと

にかく苦しかった。

それでも「志摩の海女さんがこんなところで死んでたまるか」と、かべ

や柱を手でさぐりながら必死で脱出しようとした。もがきながら苦しかっ

た家のなかからやっと脱出した瞬間、息とともに泥塩水をゴクッと飲み込

んで気を失ってしまった。

次に気がついたのは、近くで助かりういていた父親にさおで叩かれた時

だった。周りを見ると一面が泥沼のようだった。「どこでもいいからつか

まれっ」と言う父親の声が聞こえた。つかまったのは自分の家の屋根だっ

た。どろどろですべる屋根がわらの上に必死で登った。」

 

 報告書は、この項の体験談については、以下のようにも述べています。

「ただし体験談を読んでいくと、既に多くの人々が避難している中での「避難の遅れ」が津波と接触した原因であり、迅速な避難によって、このような津波のインパクトを受ける可能性は大きく低下することも考えられる。」

 津波に遭遇した場合は、迅速な避難が如何に大切かが分る体験談ではないか

と思います。

(出典 「昭和19年12月7日発生 東南海地震体験談集」尾鷲市総務 1984

    「東南海地震津波より45年 地震体験談」 紀勢町 1989

    「東南海地震体験談」 尾鷲市立中央公民館 1994

    「忘れない!あの日の大津波 東南海地震体験記録」 

     南島町教育振興会資料センター部編 2000)

木祖村コーナー

木祖村だより

編集後記

編集後記

 ◎今年もまた、7月初旬の集中豪雨で九州地方を中心に東海地方でも三河山間部や岐阜県で大きな被害が発生しました。下呂市では、24時間雨量が400mmを超え、飛騨川の氾濫により甚大な被害が発生しました。そのほか岐阜県各地で河川の氾濫、土石流やがけ崩れが発生し、一時孤立する地区が出るなど広範囲で被害が発生しました。今回も大雨特別警報が出されましたが、数十年に一度の災害が発生する恐れがある場合に出される特別警報が毎年のように発令される状況を見ると、異常気象が異常ではなくなってきているように感じます。これから梅雨末期にかけての大雨や台風シーズンを迎えるにあたり、想定外を想定した防災対策をしていく必要を改めて感じたところです。

 ◎愛知県瀬戸市出身の将棋の藤井聡太7段が棋聖戦で渡辺明3冠を3勝1敗で下し「新棋聖」となり、タイトル獲得の最年少記録を30年ぶりに更新しました。藤井7段は、史上最年少の14歳2か月でプロデビューから29連勝を記録、その後も数々の最年少記録を更新するなど、タイトル獲得が期待されていましたが、見事達成されました。特に、棋聖戦第2局では、AIにも優る1手を打ったと話題になるなど、その才能は計り知れず、棋聖戦と並行して行われている王位戦でも現在2勝と先行していることから2冠獲得への期待も膨らみます。

 ◎新型コロナウィルスにより延期されていたプロ野球やサッカーJリーグが開幕しました。当初は無観客でしたが、今では5000人の制限付きではありますが、球場等で観戦することもできるようになっています。名古屋グランパスエイトは幸先のいいスタートとなりましたが、中日ドラゴンズに元気がないのが気になります。地元チームの活躍が地域の活性化につながっていくと思うので、「藤井聡太新棋聖」に続く明るい話題を両チームに期待したいと思います。

 ◎新型コロナウィルスにより低迷した観光業等を支援する「GoToキャンペーン」が7月22日から予定されています。最近の東京を中心とした感染者数増加で急遽東京が除外されるなど賛否両論がありますが、長い自粛期間があったことからこの機会に旅行を計画される方もたくさんいると思います。まだまだ心配ではありますが、ウィズコロナの考え方をしっかり持つことで、少しずつ楽しめるようになればと思っています。               

                               (T.T)