『白山神社』第35回フォトコンテスト委員長賞 撮影:水道組合 山田まゆみ 氏
かわいい草花
モミジ
水野 博子 氏 (安井管工業㈱)
一般に落葉樹のものが有名であり、秋に一斉に紅葉する様は観光の対象ともされる。カエデ科の数種を特にモミジと呼ぶ。赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼ぶが、これらを厳密に区別するのが困難な場合も多くいずれも「紅葉」として扱われる。1999年に北半球の262の紅葉植物とそれに寄生するアブラムシ類の関係が調査され、紅葉色が鮮やかであるほどアブラムシの寄生が少ないことが発見された。紅葉の原因となるアントシアンやカロテノイドはそれを合成するのに大きなコストが掛かるが、直接害虫への耐性を高めるわけではない。また、アブラムシは樹木の選り好みが強く、一部の種は色の好みもあるとわかっている。そのため、紅葉は自分の免疫力を誇示するハンディキャップ信号として進化した、つまり「十分なアントシアンやカロテノイドを合成できる自分は耐性が強いのだから寄生しても成功できないぞ」と呼びかけている。
※東海三県の主な紅葉の名所
寂光院(犬山市)・香嵐渓(豊田市足助町)・定光寺(瀬戸市)・赤目四十八滝(三重県名張市)
会議コーナー
定 例 理 事 会
1.開催日時 10月6日(水)
午後3時
1.開催場所 水 道 会 館
1.理事定数 17名
1.出席理事 16名
青年部会コーナー
第174弾定期夜間勉強会
開催日令和3年9月15日
参加人数11名
技能開発部会・青年部会共催
今回の定期夜間勉強会は、㈱建設システム、㈱システムズナカシマを講師にお招きし、リモート開催にて電子小黒板とPDFの利活用についてセミナーを行いました。
前半には㈱建設システムから電子小黒板の使い方についてリモート画面を見ながら教えていただきました。
人手不足の建設業の現状では、使うメリットが大きいと感じられました。
また、今では信ぴょう性の高いソフトにより公共工事でも認められているため、施工管理者にとっては大きな武器になると思います。
電子小黒板の講習の後には、最近CMでもよく発信されている遠隔臨場のソフト紹介もしていただき、施工管理のリモート化も現実化してきたことを実感しました。
後半には㈱システムズナカシマよりPDFの利活用ソフトの紹介をしていただきました。PDF化された図面、スキャンによるPDF化された図面を簡単に編集できるソフトで、改修工事で既設図面を編集したい時など、こちらも作業効率を格段に上げるツールだと感じました。
こういった便利なソフトを利用したいけど、金額が高いと感じている方に、IT補助金制度の説明もしていただき、考えるいい機会になったと思います。
今回、緊急事態宣言の中、勉強会としては初めてのリモートのみという形で開催しました。不慣れなところもありましたが㈱システムズナカシマ薬師寺様のサポートもいただき問題なくスムーズに開催できてよかったと思います。
今後も皆様のお役に立つような勉強会にしていきたいと思っておりますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
青年部会 熱田支部 小島 邦裕
お知らせコーナー
第36回フォトコンテスト
内 容 組合だよりの表紙を飾るにふさわしい写真をお待ちいたしております。
今年のテーマは『車窓からの風景』
作 品 カラー(横撮り)
応募方法 右上の【詳細】の応募用紙を印刷して必要事項を記入の上、
写真を添えて提出して下さい。(郵送可)
メールでも応募を受け付けさせていただきます。
※応募用紙を保存して必要事項を入力し写真を添付して、
件名に【フォトコンテスト】と記入して送信して下さい。
メールアドレス:[email protected]
賞 金 最優秀賞 3万円 1作 優秀賞 1万円 1作
委員長賞 1万円 1作 入 賞 5千円 9作
締 切 令和4年1月7日(金)到着分まで
発 表 組合だより令和4年4月号
特別寄稿コーナー
郡道と瑞穂台
名古屋市上下水道局瑞穂営業所 所長 天野 勝文
名古屋市指定水道工事店協同組合の皆さまには、日頃から本市の上下水道事業にご協力をいただき、誠にありがとうございます。令和3年4月に、瑞穂営業所長を拝命しました天野と申します。これまで水処理事務所や浄水場といった施設・設備の管理部門の経験はありましたが、お客さまへの上下水道サービスを最前線で担当する営業所の勤務は初めてとなります。瑞穂営業所では、天白区の主な営業事務等を天白サービスステーションが担っていますが、瑞穂区及び昭和区の営業事務と、瑞穂区、昭和区及び天白区の3行政区の設計相談や工事審査などの工事事務を担当しています。所管することとなった3区の町名や土地の特徴など土地勘に乏しいことから、業務のために区内の町名を覚え、土地勘を養う必要を感じています。
自転車通勤(電動アシストなし)の私は、営業部の会議のため東部営業センター中分室(旧の中営業所)まで自転車で移動することがあります。瑞穂営業所から北に向かっていく途上の大喜から荒畑まで、交通量がそれほどでもない道を使います。この道は、地元では「郡道」と呼ばれているそうで、インターネットで検索してみると、「郡道・千種街道」の一部分であることがわかりました。呼続町千竃から千種町まで、明治・大正時代の交通の重要路線だったとのこと。滝子交差点の南には名市大、北には「滝子商店街」。現在では商店街の門構えがなくなっています。この郡道は、瑞穂台・御器所台という洪積台地にあり、これらの台地に瑞穂区、昭和区が位置しています。
名古屋城のある名古屋台と、熱田神宮のある熱田台は、堀川と新堀川(精進川)に挟まれた地区で、中区、熱田区にあたります。古代の海岸線に面していた台地には古代から人々の居住の跡が残っています。名古屋の古墳に関しては志段味周辺(遺跡の発掘物から水運が認められるそうです)が最古とされていますが、古墳を築造できる勢力(「尾張氏」)の支配が台地を南進し、熱田台地の断夫山古墳(堀川左岸)が地域統一の首長墓とされています。
瑞穂台・御器所台にも多くの古墳跡があり、瑞穂公園一帯の古墳群についてはウィキペディアなど多数のウェブサイトに情報があります。昭和区・瑞穂区といえば山崎川。この両岸にも古墳時代より古い遺跡の貝塚が多数あり、また中世・近世の神社仏閣も多くあります。このためか、歴史的な由縁のある町の名前は読み方が難しいことも多く、読み方を地図帳の索引で確認することもしばしばです。
名古屋市観光文化交流局のウェブサイトなどを頼りに、思いつくまま綴ってきました。最近涼しくなってきたので、地図や電子情報からだけではなく、サイクリングを兼ねて実際に出かけて土地勘を養っていこうと思います。ただ、緩やかなアップダウンがある通勤経路でも金曜日には太ももに張りを感じてしまう脚力、体力に少々の不安を抱えています。
上下水道局では東部営業センターを皮切りとする営業所の再編を進め、お客さまサービスの充実、災害時対応の強化に取り組んでおります。所管範囲の広がりとともに、覚えておく町名も多くなりますが、こうした取り組みには地域のニーズや特性の把握が必要となります。地域に強い名水協の皆さまのご協力がより一層重要となります。今後とも上下水道事業へのご協力をお願い申し上げます。
筆の泉コーナー
ペットとの同行避難について考える
名古屋市上下水道局 防災危機管理室
技師 河内 勇樹
皆さまは災害の備えは万全でしょうか。当局では災害等で断水が起こった場合に備えて、飲料水を一人当たり9L(3L×3日)備蓄していただくようお願いしております。
我が家では飲料水のほかにもう一つ、災害の備えを万全にしなければならないものがあります。それは一緒に暮らしている犬です。今年16歳になり、人間の年齢でいうと80歳のおばあワンです。様々な病気を乗り越え、様々な薬で健康を維持しながら一生懸命生きています。これからも長生きしてほしいと願う日々です。そんな大切な家族ですので災害が起きて避難するときも、もちろん一緒です。
災害時において自宅にとどまるのが危険と考えた場合、ペットと共に避難する同行避難が必要です。避難先に指定避難所などを選択する場合、その避難所がペットを連れて避難できる場所であるか確認しましょう。名古屋市の場合はペットと一緒に避難できる避難所は原則として市立小中学校です。ただし、ペットが避難所で過ごす場所は避難者と同じ空間ではなく、軒下、自転車置き場、テント等の雨風をしのげる場所と定められています。これは他の避難者の健康や、動物が苦手な方、避難所の衛生の保持を考慮するとやむを得ませんよね。また、ペットの排せつや運動も他の避難者の迷惑のかからない場所で行う必要がありますし、ペット同士でトラブルが起こらないよう気を付けなければなりません。
ここで、うちの子がその避難場所で無事に過ごせるかを考えます。まず他の犬猫に対しては、敵意を剝き出しにして吠えてしまいます。次に、排せつについては歳を重ねるにつれて粗相をすることが多くなってきています。また、ペットの避難場所は雨風をしのげるものの、屋外です。うちの子は暑さには弱く、寒いとお腹を壊すので年中24℃でキープされた家で過ごしています。よって屋外における夏の暑さや冬の寒さには耐えられません。さらに、人見知り、場所見知りが激しく、避難所生活で飼い主と離れて知らない場所で過ごすことになると、「分離不安症」になり、お腹を壊したり食欲低下を引き起こしてしまうことが予想されます。
そのようなうちの子の性格と性質を考慮し、災害時の同行避難をどうするか家族で相談した結果、我が家は車中泊避難をすることとしました。うちの子の健康のことを考えたら、車中泊ぐらい、ぜんぜん平気ですよね。ただし、エコノミー症候群や一酸化炭素中毒など危険も伴うので十分気を付けなければなりません。
皆さまの中でペットを飼っていらっしゃる方は、同行避難について、ペットの性格や性質を考慮して考えてみてくださいね。
談話室コーナー
あと15年?
中村支部・有限会社 畑中水道工業所
畑中 和幸
20年ほど前から細々と続けているボランティア活動があります。
それは地震に備えて家具の転倒を防止するために固定するというものです。
幸いにしてその活動が功を奏した事は無く、現時点では全くの無駄骨だったことになりますが。
きっかけは介護保険による住宅改修が始まり、福祉のための住環境を研究していたグループからのお誘いでした。
手すりをつけたり、段差をなくしたりするお宅の相談を受ける時、「地震が来たら家具が倒れてせっかく手すりつけてもらっても逃げられんわなあ。」と、言われてそこに同席していた大学生が奮起。
「かぐてんぼう隊」なるボランティアグループを作って活動を始めました。若い人は行動力有りますね。その時、設備屋なら家具固定の要領わかってるだろ、ということで半強制参加でした。
阪神大震災以降、建造物の耐震化が進んだ結果、最近では地震での直接死はかなり減ってきています。
平成30年の大阪地震では地震による直接死は3名。
うち2名はブロック塀崩壊による圧死、そして残りの1名が家具(本棚)の転倒による圧死です。
平成28年の熊本地震では家具の転倒、落下による死者はおらず全て家屋そのものの倒壊が原因でしたが、負傷者の30〜40%は家具の転倒、落下が原因です。(以上のデータは東京消防庁のHPより)
家具の転倒防止をすると5つの効果があります。
①死傷の予防
一番の直接的な効果ですね。
②火災の予防
ストーブに落ちたものが着火したり、電化製品にものが落ちて壊れてショート、なんてことがあります。
③避難経路の確保
倒れた家具が邪魔して逃げられない、倒れた家具で扉が開かない、なんてことを防ぎます。
④日常生活への復旧の容易化
家具が倒れ、ものが散らかってしまうと片付けるのは大変です。
⑤廃棄物の低減
壊れたものは全てゴミとなってしまいます。
家具の転倒防止って地味なんですが、非常に費用対効果の高い(コストパフォーマンスの良い)防災対策なんです。しかも個人でできる。材料費だけなら一軒のおうちで数千円。
これで死傷者は減り、公的支援の負担が減る。さらに被害に遭わなかった人が他の人を助けることができるようになります。
でもなかなか自分では家具固定できないですよね。
私が始めた当時は自治体からの援助はほとんど無く、一部のボランティア団体が自主的に活動しているだけでした。
その後内閣府の指導もあり、各自治体で防災のための家具固定を推進する施策がとられるようになりました。
高齢者、障がい者などの制限があるものの、自治体が積極的に補助してくれています。
我が名古屋市は頑張っているのだが、いかんせん家具固定するボランティア頼みの施策なのでなかなか進まない状況です。
家具固定なんか簡単にこなせる水道屋さんが参加してくれるとありがたいなあ、と思ってます。
特に現役世代の方は少ない休みをボランティアに費やすことは難しいと思いますが、できる時にできる範囲で行えば続けることができます。私自身も半年に1回程度という貢献度の低さです。
ボランティアをするためには養成講座の受講が必要です。
次回養成講座の予定は12/18(土)です。
興味のある方はインターネットで「名古屋市家具転倒防止ボランティア」で検索して下さい。
ボランティアはちょっと、と思われる方は「名古屋市家具転倒防止サポーター」になっていただければと思います。
こちらはちゃんと代金をいただくお仕事です。
前回の南海トラフ地震から75年。過去の平均発生間隔が約90年。いつ来てもおかしくないので早く対処するために皆様のご協力をいただければと思います。
消防コーナー
地震に備える66
名古屋市消防局OB 近藤 博
昭和20年(1945年)三河地震(3)
引き続き、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1944
東南海地震・1945三河地震 平成19年3月」の報告書及び愛知県防災会議地震部会報告書から地震被害をみていきます。
○ 三河地震(その3)
3 地震の特徴
(4)発光現象が多く目撃された
三河地震では、発光現象が多く目撃されていますが、専門調査会報告書
では以下のように述べています。
「聞き取り調査に基づくと、発光現象は現在の西尾市市街地を境界として、
東側では全体が光り、西側ではいずれかの方向が光るものだったと考えら
れ、境界から東側が全体に光った可能性がある。発光した地域は震源断層
の真上ということになる。また、発光は地震発生に少し先立って起こり、
その明るさは地震規模に比例していたらしい。発光現象と地震の関係がこ
れほど明確な地震は他に例がない。」
愛知県防災会議地震部会の報告書でも「形原町や西浦町では、三ヶ根山
の方面に光が発するのを見たという人が多かったと現地調査の際に聞いた
が、これはこの地震に発光現象が伴なったことを示しているといえよう」
と述べています。(同報告書 P 2)
専門調査会報告書は発光現象を目撃した証言を載せていますので、いく
つか紹介しておきます。
a 富田達躬さんの証言(碧海郡桜井村藤井(現安城市藤井))
「不思議だったのは、地震のあと、蛍光灯のぼけたやつぐらい辺りが
明るくなったこと。余震でも明るくなって、もう何十回あったか分から
んけど、余震があるたびに明るくなった。まず、あたりが明るくなって、
それから地面が揺れる。最初の明るさの加減で、だいたい震度の強弱を
予想できた。明るくなったときほど、強く揺れて、あまり明るくならな
かったときは、揺れも小さかった。真夜中の暗いときに地震で明るくな
って遠くまで見えるようになって、すうーっと明るさが消えていく。ス
イッチ切った時みたいにぱかっと暗くなるのではなかった。余震が小さ
いときは、すうーっと消えるのも早かった。」
b 鈴木敏枝さん・沓名美代さん姉妹(碧海郡明治村和泉、現安城市和泉)
「余震の時は、三ヶ根山の方で光って、ドンドンドンドンって音が近
づいてきた。それが来て「あ、また揺れるよ」って言っているうちに、
ユサユサ揺れてくるという感じだった。明るくなってドンドンドンドン
って来る。余震は本当に多かったね。」
c 岡田菊雄さん(碧海郡明治村根崎集落(現安城市))
「余震が起こるときには、ドンドンドンドンっていう地鳴りがして、
地下から「モワーッ」という感じで何ともいえん明かりがでた、夜でも
懐中電灯がいらないくらいの明るさで光った」
専門調査会報告書は発光現象について次のように記しています:
「1月13日という真冬の夜中に、地震で家屋がつぶれ、外に避難している
中、たびたび起こる余震に加え、地面が光るという怪現象に遭遇した人々は、
猛烈な不安と恐怖を感じたに違いない。三河地震の聞き取り調査をすると、
ほとんどすべての人が強烈な印象を持ってこの発光現象を覚えている。」
法律コーナー
従業員に対する退職強要と不法行為責任
弁護士 松 永 辰 男
バス会社(Y1)の正社員として運転業務についていた従業員の接客態度が好ましくないことを理由として退職を強要されたと主張する従業員が原告となって、退職を強要した上司である取締役運輸統括部長外助役3名と勤務先の会社であるY1を相手にして200万円と、これに弁護士費用20万円を加算して損害賠償請求をした事案です。
上司らが指摘する原告の接客態度の主なものは、路線バスの運転手として働く原告は、一人でバスを運転し、乗客への対応をするわけですが、乗客の一人として男子高校生が、停留所に差し掛かったところ、停留所において、窓から道路側に上半身をのけぞらしているのが見えたので、「おめぇ、次、ぜっていやんなよ、頭出したろ、ふざけてて、次、殺すぞ まじで」と発言し、次は、乗客の女子高校生が降車に際して料金箱に回数券を投入した際、その女子高校生に対し、「君、あれー、回数券さ、折りたたんじゃいけないって知らない。知らなかった。じゃあ気をつけようか。じゃあ、担任の先生の名前と学生主任の名前とクラスと番号、教えて。」と発言したことを問題とし、上司である取締役運輸統括部長(Y2)が原告に対し、「てめえ、チンピラなんだろう・・?うちにいられたんでは困るんだよ、そういうのは・・。」「うちの会社には向かねえよ。こんな会社って見切りをつけて他の会社行けよ!」「じゃあ、書けよ・・。書けよ!退職願を。」「その辺のチンピラがやることだよ。チンピラいらねえんだよ。うちは・・・。雑魚はいらねえんだよ。」等(この他に罵倒する言葉が沢山あるが、紙面の都合で書き切れない。)と言って退職を促したが原告は辞めたくないと懇願した。
それで一応会社勤務に復帰したが、バスに乗車しない室内勤務であり、事務机に着席して運転手服務規定を読むよう指示され、更には、なぜ下車勤務になっているか理由を書くよう指示され、過小な行為を強要した。これらの事実を前提にして裁判所は、「Y2(統括部長)による本件退職強要発言は、原告による後記(上記した男子高校生の悪ふざけた行為や女子高校生の不正を疑わせる行為に対する発言内容)のとおり非難に値する行動が発覚したことを踏まえても、原告の自由意思決定を促す行為として許される限度を逸脱し、その自由な意思決定を困難にするものであると認められる。
したがって、被告Y2(統括部長)らの本件退職強要発言について、それぞれ不法行為が成立する。」と認定し、会社と共に原告に対し慰謝料66万円を支払うよう命じました(宇都宮地裁令和2年10月21日判決・判例時報2490号79頁)。参考にすべき事案ですが、いかにも極端な事例でしょうか。
木祖村コーナー
木祖村だより
事務局だより
事務局だより
秋と言えば・・・。定番ともいえるフレ-ズですが、皆さんは秋と言えば何を思い浮かべるでしょうか?食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、実りの秋などはよく耳にするところです。
「スポーツの秋」と言えば、組合でも10月3日に恒例のスポーツ交流会を予定していましたが、昨年に引き続き参加者の安全を考慮して中止となりました。今回は、第10回という節目の大会でしたので、開催されなかったことは残念ですが、来年こそは盛大に開催され、スポーツの秋に相応しい大会になることを期待しています。なお、10周年記念としての参加賞を組合員さんに配布致しておりますので、組合にお越しの際は、引換券を持参して受取りをお願いいたします。
スポーツの秋に負けないくらい「読書の秋」もよく耳にします。電車通勤の私は、せめて通勤時間だけでも読書をするようにしています。私事で恐縮ですが、近頃読んだ本で印象に残った一冊(題名「火定」)をご紹介させていただきます。物語は、天平9年(737)の天然痘が蔓延する奈良の都が舞台です。天平のパンデミックに巻き込まれた医師が極限状態の中で「医学とは何か」と苦悩する姿や混乱の中で阿鼻叫喚と化した人々が描かれています。天然痘ウイルスの発生源が外国であり、パンデミックにより医療崩壊が起きること。治療薬が確立されておらず隔離対策が取られる等、現在のコロナ禍の状況を予見したような内容で興味深い一冊でした。
「勉強の秋」は、聞き馴染みの薄い印象かもしれませんが、組合では毎月第三水曜日に定期夜間勉強会を開催しています。組合員さんの仕事に直結する内容からストレッチまで、毎月様々なテ-マを企画しています。現在、参加者を30名までに人数制限していますが、安心して受講していただけるようコロナ対策を遵守して開催していますので、今まで参加したことのない組合員さんも、ぜひ参加してください。
最後になりましたが、今年は緊急事態宣言・まん延防止等重点措置があり、何かと閉塞感の強い一年でした。来年こそは、澄み渡った秋晴れのような一年になることを願っています。
(NOBORU)